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ライブ・ア・ライブ
メーカー:スクウェア
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1994年9月2日
価格:9900円
ジャンル:RPG
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映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
7 | 9 | 6 | 9 | 6 | 7 | 7 | 72 |
良しッ! |
・世界観や登場人物が全く異なる7つのシナリオから、どれか一つを選んでプレイするオムニバス形式のRPG。基本のバトルシステム以外はそれぞれ独自のゲームシステムが用意されており、様々な攻略方法で常に新鮮に遊べるのが最大の特徴。ゲーム全体を通じて同じ攻略方法を繰り返すといった事があまり無いので、常に独自性の高い遊びが楽しめた。 ・主に小学館の雑誌で活動している有名な漫画家やイラストレーターの方々が、それぞれシナリオのキャラクターデザインやメインイラストを描いておりとても豪華。本来なら統一すべきキャラデザインがバラバラなのはマイナスポイントになりそうだが、複数の全く異なる世界観が連なる本作では却って魅力に繋がっている。 ・特定の敵を除けば全ての敵からいつでも即座に逃走できる、MPの概念がなく大半の技がほぼ使い放題、ダンジョン内であってもいつでもセーブ可能である等々、従来のRPGのお約束を覆す独自のゲームシステムが多い。プレイヤー側が有利になるシステムばかりなので、ゲームオーバーになってもあまり気にならず色々試せるのが良いところ。 ・当時はストリートファイターIIなどの音楽を担当した事で有名な下村陽子氏を主体にBGMが作られており、音源や曲調がそれぞれのシナリオの世界観と合うように作曲されていて凄い。ボス戦やイベントシーン等で使われている共通のBGMも雰囲気作りに一役買っていて、全体的に音楽の評価は高い。 ・ゲーム本編にはあまり影響しない小ネタや、やり込み要素が充実している。一つ一つのシナリオが短めなお陰で、クリア後でもイベントを探すためにやり直ししやすく、オムニバス形式との相性が良い。 |
悪しッ! |
・全体的にゲームの進め方や面白さがパッと見で分かり難い。チェッカーバトルと呼ばれる戦闘のシステムが独特な上、攻撃の属性や状態異常等の種類が多いわりにゲーム内での説明も乏しいので、有用性のある攻略方法がよく分からないまま最初は進む事になりがち。 ・レベル差によってダメージ量が大きく変化するシステムなので、レベル上げを怠ると途端にボス戦で勝てなくなる。プレイヤーの工夫の甲斐が薄く、ゲーム側から提示された型通りの攻略しかほぼ通用しないので、ゲームの仕様をよほど理解しない限りはバトルの自由度があまり高くない。 ・どのシナリオも一癖ある内容で、それぞれのシナリオごとに独特のゲームシステムが組み込まれている事もあって慣れるまでに一苦労する。そしてそのシナリオでのセオリーに慣れてきた所でクリアしてしまうので、不完全燃焼のまま終わってしまうシナリオもあった。 ・ゲームを進める上でのフラグ立てに分かり難いものがある。同じ人物に何度も話し掛けるとか、特に反応を示さない相手やオブジェクトを調べていくなど。総当たりで色々行えばいつかは進行するようになっているものの、もう少し快適に進めたら良かったのにと思う時がある。 ・現代の日本社会の視点から見ると、危なっかしい時事ネタや嫌悪感を抱きそうな表現が幾つかある…。発売日の1994年当時でもギリギリのラインを攻めている表現もあるので、今の時代の価値観で言えば人によって著しく不快に感じる事もありそう。 |
感想ッ! |
複数の全く異なる世界観のストーリーが一つのゲームとして集まるオムニバス形式のRPG。さらに小学館とのコラボ、独自性が強いゲームシステムと、かなり異色な内容のゲームソフトとなっている。 チェッカーバトルと呼ばれる本作の戦闘システムはかなり独特で、慣れてくると味方や敵との立ち位置を決めたり、攻撃範囲や手順を考えるのが面白く感じてくるが、慣れない人にはとことん慣れないかも。技やアイテムの強さ等のバランス調整が大雑把になっているので、この独自のバトルシステムがより洗練されていれば、本作のバトルもさらに一回り良くなったのではないかと思う。 ただ、極論を言えば『レベルさえ上げればなんとかなる!』ゲームシステムなので、往年のRPGよろしくレベル上げを徹底し、なおかつ総当たりで色々試す事を心掛ければ、初心者でもいつかはエンディングを迎えられるのは利点と言えそう。 ゲーム開始直後にいきなり7つのシナリオから一つを選択する必要があるので最初はどれを選べばいいか戸惑うが、最初にプレイする時は『近未来編』かもしくは『功夫編』辺りから始めると本作のゲームシステムに慣れやすいかと。そして『原始編』と『幕末編』の2つはやや複雑なので、ゲームに少しでも慣れてきてからプレイした方が良さ気。 |
掲載日:2022年12月27日
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