RUSHING BEAT
ラッシング・ビート
メーカー:ジャレコ
機種:スーパーファミコン
発売年月日:1992年3月27日
価格:8700円
ジャンル:アクション(2D・ベルトアクション)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 4 5 7 7 6 61
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・流行ったゲーム(=ファイナルファイト)の亜流と思いきや(亜流である事には違いないけど)思ったより普通に遊べる出来。後述のアホらしさも相まって意外と楽しめる。

・遊び始めてすぐに感じる「あ、これどっかで見たことある」感全開のテイスト。キャラのデザインから挙動、ゲーム内のフォントの形状とかまで律儀にそっくりにしてあるという手の混み具合。それでいて全ての要素がどっかずれた方向にアレンジされていてアホ臭くシュール。個人的にはこの手の露骨なパクリゲーは『独自性』の項目であんまり良い点を付けた記憶が無いけど、この割り切ったパクリ&やたら弾けたアレンジっぷりが気に入ったので、その点はプラス評価。

・敵を倒すと画面上の体力メータの顔表示に『死』の文字が。このシュールさ全開の演出にちょっとフイタ!なんちゅー味付けじゃ!
ダメですばい。
・良い点でも挙げたが、このパクリ満載のB級臭さが良さでもあり同時に悪い点でもあり。あれこれ要素の変化はあれどゲームの根幹部分である挙動部分がかなりアバウト&もっさりであり、基本的には『劣化ファイナルファイト』の域に留まってるように感じる。アクションゲームとして出来が良ければもっと素直に楽しめたのになぁ…とは思う。

・サウンド面はかなりショボい。効果音は音質が悪くてなんかペコペコしてるし、BGMも短くてすぐループするわ音割れしていて良い出来とは言い難い。

・スーパーファミコン初期の作品では珍しくもないが、イベントでのテキストが半端に漢字と仮名が混ざっていて結構ションボリレベルだったり。
感想ですけん。
 まぁ基本的には見た目通りカプコン『ファイナルファイト』のパクリ・亜流タイトルなんだが、それなりに独自要素もあり。そして何より妙にシュールさ漂う演出もあり、妙な味わいがある作品になってるように思われる。『傑作』とかとはちょっと違うと思うが、一風変わったゲームを楽しみたいという方には意外と合ってると言えそうな。

掲載日:2014年12月1日


機種別一覧(SFC)に戻る

レビュートップページに戻る

縮緬遊戯堂トップページに戻る