わくわくぷよぷよダンジョン
メーカー:コンパイル
機種:セガサターン
発売年月日:1998年4月2日
価格:5800円
ジャンル:RPG(ローグライク)


執筆:アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
51
プレイ時間…15~20時間程度
※映像~ボリュームは10点満点、総合は100点満点
タイ焼きうどん! …と聞こえる
※ダイヤキュート (良い所)
迷え~~ん …と聞こえる
※ばよえ~ん (イカンと思う)
・2Dのドットのグラフィックの描き込みは細かく、力のこもった出来。

・シレン等、チュンソフト系の作品よりはバランス的には甘口。「シレンが難し過ぎてとても遊べん!」と言った方には向いてるかも。死んでもレベルが落ちないのもローグ系がシビア過ぎると言う人に向いている。
・パズルゲームの「ぷよぷよ」本編では意味不明でも大して痛くないストーリーであったが、本作はパズルでなくRPGということで物語の重要性が増した…にもかかわらず、同人ゲームのようなノリで次々と意味不明の単語が出てきて、それに対して説明らしい説明も無いため、すぐにワケが分からなくなる。頼むから、もうちょっと筋が判るよう、説明を入れてくれ。“これはシリーズのお約束だから”で全て済ませては、マニア以外サッパリついていけんのではないか!?

・基本的には「トルネコの大冒険」・「風来のシレン」等、チュンソフトによって世に広まった『ローグライク』系の作りにのっとっているが、前述の作品と比べると、残念ながらシステム面での詰めが甘く、バランスが非常に大味。んでもって、イベントが全体的に希薄でアッサリし過ぎ。どうも物足りなさばかりが溜まっていく感じがある。
茶っ!!お茶っ!!感想じゃ!!
 潰れかけたコンパイルの起死回生の作品……なのだが、スケルトン-T風に言うと「あちゃ~!」である。「ぷよぷよ」のヒットで気を良くして作品を乱発したりファン向けグッズを次々と出して行ったのは良いのだが、ゲームの質自体は最初にヒットした「ぷよぷよ」から大きな進歩が見られず、元祖におんぶにだっこの格好で身の丈に合わぬ大規模なイベントを何度も開催してみたり、マイナーチェンジ版的な作品ばかり出してみたり。そんなこんなで会社の経営が傾き、それではイカンだろうと危機感を覚えて出した本作は『劣化不思議のダンジョン』…と。本業にせよ、派生作品にせよ、副業にせよ、もうちょっと付き合ってくれてたユーザーに対して誠意を持って打ち込んでいれば今日のような事態にはならなかったのではないか、と思うが。
 …ま、今更何を言っても仕方ないことではありますけどもネ。

掲載日:2013年10月7日


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