ドラゴンクエスト25周年記念
ファミコン&スーパーファミコン
ドラゴンクエストI・II・III
メーカー:スクウェア・エニックス
機種:Wii
発売年月日:2011年9月15日
価格:4440円
ジャンル:RPG
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
6 | 6 | 4 | 4 | 8 | 4 | 7 | 52 |
よかですたい | だめですばい |
・日本製のRPGの新たな歴史を刻んだ「ドラクエI」、パーティ制を採用し戦闘の戦略性がグッと深まった「ドラクエII」、たった数メガのカセットの中にどこまでも広がるかのような深い世界があった「ドラクエIII」。いずれもがゲーム史に残る傑作揃いである事は認める。当時リアルタイムでドラクエブームの中にありサルのように熱中した経験のある“ジジイ&ババアゲーマー”なら思い出補正込みでSFC版なら何とか遊べるとは思う(ファミコン版は懐かしいが正直苦痛)。システム的に古典的で不親切な箇所が多いので、若い方には新しい方のSFC版でもちょっと辛いだろうと感じる。多少の不親切さを我慢できるなら、どっぷり楽しめる内容である事は間違いないと思うのだが。 | ・何、この中断機能は!手抜きもいいところ。下手に使うとROMセーブデータを中断データが優先されてしまい、せっかく進めておいても過去のデータが上書きされてしまう。しかも、『中断する』のところにカーソルが合わさってて気を抜いてると間違ってセーブしてしまう事故が頻発するデザインに閉口。各作品のバックアップの有無、ハードの違いだとか整合性を保つのが技術的にも大変なんだろうとは予想はつくが、だからと言ってそのしわ寄せがプレイヤー側に押し付けられても良いって言う理屈にはならんわけで。 ・FC「I」、「II」、「III」、SFC「I・II」、「III」の計5本が 入っているとは言え、それだけで4440円もかかってしまうものか?あれこれと当時の資料とか取ってつけたようなCGムービーとか付加価値を加える事で4000円超と言う価格を正当化しようとしてはいるが、やり方が酷くあざとい。この手のベタ移植版ならば、許されるのは高くても精々3000円くらいまでだと思う。個人的には。 ・そもそもこういったベタ移植ってのがドラクエらしからぬ姿勢。この作品に収録されてるSFC版にせよ、PS2になってから発売された「V」にせよ、その時代の先端の技術を駆使したリメイクを施して「おお〜豪華〜〜!」と感激を味わえたものだったのに、“記念すべき25周年”でこのザマだもんなぁ。PS2「V」みたいな感じで、原典のイメージを壊さず、豪華なすぎやまオーケストラサウンドとかで今回も作り直してもらえたなら、高くても文句言わなかったのに。堕ちたもんだ、まったく嘆かわしい。 ・ファミコン版は懐かしいが、正直なところ現在遊ぶにはシステム面が不親切過ぎて気が萎える。 |
感想ぜよ。 |
正直な感想は「25周年と派手に銘打っておいてこの程度の内容ですか?」。まあ確かに、最後に各作品がリメイクされたのはゲームボーイカラーだから既に10年以上経過してるわけで、バックアップ用の電池とか心配せずに遊ぶことができるってのはメリットとは言えるのだが・・・それにしても酷い。 昔のエニックスだったらドラクエは必ずしっかりリメイクして(特にシステム面で不親切なところはシラミ潰しに探して改善してたもんだが)現在に通用するだけの作品に再構築する手間をかけてたものだったが、今回の安直な移植で小遣い稼ぎをしようとか、そう言った思惑が透けて見え、企業倫理的・モラル的に大幅に劣化してきたと嘆かずにはいられず。 ゲーム自体の出来は文句なし。歴史を彩った化け物揃い。されど、企業の姿勢・モラル面で「喝!」ですわな。最近のHD商法にせよ、Wii末期に見られた安易な小遣い稼ぎの“記念”移植にせよ、どーもよくない風潮な気がします。個人的には。 |
掲載日:2012年10月29日
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