Nintendo Land
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発本部
機種:Wii U
発売年月日:2012年12月8日
価格:4935円
ジャンル:ミニゲーム集


執筆:アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
65
プレイ時間…10時間程度
※映像~ボリュームは10点満点、総合は100点満点
坂本殿、コリャ良いですバイ! 西郷さん、そりゃいかんですきに~。
・前世代機Wiiと同発の体験版的位置付けでやっつけ的な作りだった『はじめてのWii』と比べると、演出面でもゲームそのもののシステム面の練り込みでも相当力がこもっていて、「丁寧に作られているなあ」と感じられる内容に仕上がってはいると感じる。

・デフォルメされて一見安っぽく見えるグラフィックだが、光源の処理だとか金属だとか布だとかの素材の持つ質感だとかの表現にはとことんこだわっている事がうかがえる作り。Wii Uの性能の恩恵は相応にあるように感じられる。

・タッチ操作にジャイロセンサーを活かした視点変更、アナログスティックの押し込み操作だとか、あれこれとゲームパッドの機能を使うので、Wii Uならではのゲームを遊びたいならば、過去作と大して変わらない『ニュー・マリオU』よりこちらの方が俄然新ハードらしさを味わえるかと。

・恐らくメインモードと言えるであろう、『ゼルダ』・『ピクミン』・『メトロイド』の3モードに関しては、各1本毎にしっかりとしたボリュームとやり応えを備え、1人でも多人数でも、WiiUパッドでもWiiリモコンでも、多彩に遊ぶことができるように仕上がっている。

・1人用ゲームはどれも少々アッサリし過ぎな感もなくはないが、同時に手応えがありミスしても「もう1回!」と気軽にチャレンジできる内容。
・2人以上で遊ぶことが必須のゲームが少なからずあるので一匹狼ゲーマーの自分には辛い。2人とかなら辛うじて何とか…、だが、5人集めるとかもう無理(苦笑)。『ボンバーマン』だとか同じ任天堂ならば『大乱闘スマッシュブラザーズ』みたいに、COMプレイヤーを入れて遊べるようにするなどの工夫、もっと言わせていただけば特にオンラインでの対戦プレイは絶対に欲しかったところ。オンラインにつなぐ事を前提としてる&Twitter的な要素を取り入れて他者と繋がる事を推奨しているWii Uなのだから、ゲームそのものもオンラインで対人プレイができて当たり前とは開発陣は思わないのかな?Miiverseとか言って他の人と繋がる事を要所要所でアピールしているのに、肝心のゲームで繋がる事ができないってのはある種矛盾してるとも言えなくもないかと。ゲームの性質上、COMと遊ぶよりは血の通った人間と遊ぶ方が盛り上がるタチの内容であるので、余計そう思ってしまう。実装には相当ハードルはあると思うけども、Wiiよりもユーザー層拡大を狙っていると言うWii Uなら、従来のWiiの如き『オフライン多人数型』パーティゲームの枠内に囚われた作りに留まった内容のゲームしか提示できないんじゃ、革新性もヘッタクレもあったもんじゃない。

・『Wii Sports』のような一発で分かるような分かり易さ・インパクトには欠く内容。使うコントローラがミニゲーム毎にバラバラなのも普段ゲームをやらない人達には難解なのではないか?ゲームとしては従来型の枠内にとらわれ、使う器具も複数用意が必要で敷居も高く…となっては、いよいよどこにアピールをしたいのか判らない。後から同梱版を発売したが、内容的に必須であるならばもっと強くアピールが必要であったと思う。

・任天堂の岩田社長が発売前に何度も繰り返してきた発言「任天堂のエース級のスタッフが1人でもしっかり楽しめるよう力を注いで作ってます」だが、1人で遊べる物を一通りやってみての個人的な感想は「とりあえず1人でも遊べるようには作られている…のだが、1人だと本来の100%どころか40~50%も楽しめない内容ではないか?」と言うあたりに落ち着く。

・ゲームの種類はそこそこあるのだが、1人専用のゲームは良く言えばシンプル、ざっくり言ってしまえば古典的過ぎるゲームが多く、ボリュームの方はそれほどでもない。

・全体的にボリューム不足をカバーするためか難易度が高め or 難易度上昇カーブが非常に急に設定されているようで、慣れないうちはすぐ死ぬ&慣れてからもちょっと油断すると即死するバランスになってる物が多いように感じた。まあ、「難しい=悪い」だとは言わないけども、遊んでて少々窮屈な感覚に陥る事も確か。

・エントランスホールでの操作はゲームパッドのボタンに加えタッチも要求される。また、パッドを膝に載せて遊ぶと視点が足下に落ちてしまうので頑張って持って遊ばないといけない。エート…500gのブツを片手で持ってあれこれタッチせよって、何の嫌がらせじゃ?あれこれコントローラの機能を使わせたいキモチはワカランでもないが、もうちょい遊んでて疲れない操作性を優先して欲しい。

・各ゲームはあくまでもWii Uの新機能を味わうために作られた物で、任天堂キャラは飾りとして添えられた物、と言う印象が強い。使われたキャラクター&シリーズの原典のエッセンスは期待しない方が良い。『F-ZERO』のスピード感疾走感しかり、『ピクミン』のあれこれ同時進行してそれを管理するスケジューリング的な要素しかり、『ゼルダ』の謎解き・戦闘・物語が織りなす重厚なゲーム性・世界観だとかしかり…(以下略
ホナ、感想ですワ。
 とりあえず一言、管理人アルツはほとんど多人数で遊んでません。なので、1人で遊んだ上での感想って事でヨロシク!!


 で、本題。何と申すか、ゲームの出来云々の感想からはみ出して、任天堂の姿勢そのものに対する批判じみた内容のコメントが長くなってしまった(苦笑)が、一本の作品としては、任天堂らしい丁寧な仕上がりだし、Wiiの時の『はじめてのWii』なんかとは比べものにならん程力がこもった内容である事は認める。
 ただ、同時に出た『マリオU』にしてもそうなのだが、良くも悪くもWiiの延長上にある印象で、新たな顧客層を切り開くと言うフロンティア精神は殆ど感じられない保守的な作りなのがナントモ…。『マリオU』に関しては、SNS的な要素を取り入れてはいるが作りそのものは過去作のバージョンアップ的な域に留まっているし、この『Nintendo Land』はWiiUゲームパッドを活かした独自色のある内容ではあるものの、一緒に遊ぶ人が複数いて初めて100%楽しめると言ったWiiのゲームに多かったWiiでよくあるパーティゲーム的な作りそのままである。WiiU初公開時にしきりに任天堂首脳陣が発言していた「Wiiで取り損ねたユーザー層の拡大をWiiUでは狙う」だが、出たソフトからはまるでそれらに対する説得力が無いなあ…と言うのが率直な感想。開発リソースが限られている以上、全ての人間を満足させる物を作る方向に進めるなんてのは無理なんだろうけども、現状で明らかになっている情報からは、どうもその辺の意志が伝わって来ないんですよねェ…。


 Wiiでこれでもかとばかりに冷遇された“一匹狼のボッチ系ニンテンダー”のワタクシとしては、どーもその辺りのWii Uに込める任天堂の姿勢と言う物が気になって仕方なかったりするんだけども、どうなんでしょ…?
 とりあえず、2008年頃までのWiiのブームが完全に過ぎ去った現状、過去の成功にとらわれ、しつこいばかりにオフラインの多人数型ソフトばかり出し続けるってのは、あんまりよろしい手段だとは思えんのですが…。Miiverseで他人と繋がる事をアピールするなら、ゲームそのものの変革もそろそろ必要なんじゃないですかねェ?ブームの再現を狙うよりも、まずコツコツとゲームを買い続ける層を固めていく方が現状のWiiUには合ってると思うんですが…。いかがでしょうかね?>任天堂の首脳陣さん。

掲載日:2013年1月1日
更新日:2013年10月14日


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