フラットアウト アルティメットカーネージ
FLATOUT ULTIMATE CARNAGE
メーカー:ラッセル
機種:Xbox360
発売年月日:2008年6月19日
価格:7140円
ジャンル:レース
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
8 | 7 | 7 | 9 | 8 | 7 | 81 |
良ひ!良ひぞ!! |
・見た目のバカゲーさに目を奪われるし、ゲーム内でもパッケージでもそっち方面をやたら強調してはいるが、結構マジメな作り。純粋にレースゲームとして意外と完成度が高い。 ・ぶっ壊す快感、ぶっちぎるスピード感、綺麗にコーナーを回れた時の爽快感、いろいろ味わえて結構お得な気分になれる欲張り仕様が良い。難易度調整の類が一切ない&基本ちょっとお難しめのバランスだが、繰り返しのプレイで何とかなるバランスになっているのは◎。3位以内ならクリアと見なされるので1位で完全優勝しなくても先に進める点は救済措置としてうまく作用してると感じる。 ・COMの敵車の1台1台に個性がしっかり用意されてるのは面白い(ど突いて来る頻度の高い攻撃的な野郎とかマイペースだけど攻撃しかけるとキレて仕返ししてくる女とか)。日本産のレースゲームはこの部分が結構いい加減な事が多いので、個性的なAIで1人用もしっかり楽しいってのは結構な長所かと。 ・純粋なレースだけでなく、とにかく破壊しまくって生き残るモードやドライバーが車から吹っ飛んだ高さを競うモードとかアホらしいモードが多いのは面白い。 ・グラフィックは群を抜いて綺麗って程でもないけど、まぁ並以上の水準ではあると思う。平均レベルよりは綺麗で車だけでなくコースや背景なんかも結構描き込みが細かい。 ・短所で挙げた「必要以上にマジメなシミュレート」だが、1周めにわざと下位で障害物を散らしておけば2周め以降に敵がそれに邪魔されてクラッシュして壁とゴッチンコしてくれてたりするとか、そういう楽しみ方ができるメリットも大ではある。見た目は全然違うが、ある意味では「マリオカートでバナナを仕掛けて敵をハメる」みたいな楽しみと共通してる部分もあるような気分。 ・操作面では多少リアル寄りで慣れはいるが、システム自体が複雑ではないから取っ付きが悪いわけでもないし、慣れでカバーできる範囲内だと思う。 ・いかにも洋ゲーなロックやパンクなBGMがいい味。 |
ダメじゃけいのう。 |
・敵を壊せ!障害物を破壊しろ!!大ジャンプを決めろ!!!…とか刺激的なコピーに踊らされるが、実際の所は真面目に1位を取るべく走らんとちっとも先に進めなかったりする。敵への攻撃は自分も相応にダメージを食らうので長いコースなんかでガンガン自分からぶつかってると最後まで持たない。 ・敵を壊せばリタイアに追い込める…が、特定の敵車に対し執拗に攻撃を仕掛けるのは順位が犠牲になってしまうのでまず無理(ビリッケツでいいなら1レース1台くらいは何とかなるが…)。 ・当たれば崩れる障害物と絶対壊せない障害物があり、見た目では判別出来無い事も多いので実際に何度も走って「ここは良し」・「ここは無視」とか覚えてかないとダメってのはちょっと窮屈だったりする。ぶっとい鉄柱でも大丈夫な事もあれば細い木でも絶対アウト(=ぶつかるとダメージだけ受けて耐久力もタイムもロスするだけ)って事も多い。そう言った障害物の一貫性の無さはちょっと意地悪だと思う。まぁ慣れてくれば何となく「あ…これダメなタイプの柱だな…」とか判ってくるけども。 ・クラスが変わると車の買い替えが必要になるのだが、安い車だと速度が出ず、どうしても太刀打ちできないケースが多い。…となると前の車で地道にカネを貯める作業(実質的に経験値稼ぎ)が必要な事が多いのがちょっと面倒ではある。 ・クソ真面目に散らばった破片やゴミ類まで物理シミュレートしているのはよろしいのだが、ちょっとした破片に乗り上げたらイキナリ車が宙を舞うとか、ジャンプでいきなり体勢を崩して空中でキリモミ回転→着地で大クラッシュするとか「えー!なんでー!!」級の事故が割と多発する。理不尽に思えそうなとこまで真面目にシミュレートしないで、そう言う部分は『ゲームっぽいウソ』でスルーしてくれるとか、イライラに繋がるような部分を取っ払ってくれてたら良かったのになー…とは感じる。まぁこの部分も基本4輪の内のどっかだけ違う接地状況になってるとダメっぽいので、ゴミに乗り上げる瞬間とかジャンプする瞬間とかアクセルオフすれば何とかなるとか判ってくるのは救いではある。危険だと察知したらちょっとアクセルOFFする癖を付ければいいかもしれませぬ。 ・まぁ仕方ない部分ではあるが、『いかにもアメリケーンなクルマ』しかないのが残念。 |
感想ですけん。 |
一見やたら派手さを強調したバカゲーなのだが、遊んでみると結構…というか良くも悪くも必要以上にマジメな作り。大雑把にガーーッと走って「皆ぶっ壊してやる〜〜!」とか暴走するとあんまり勝てず、見た目に反してストイックに破壊衝動を抑えて(苦笑)走る事が求められる。そのせいで結構遊び始めは窮屈に感じたりするんだけども、ある程度慣れてくれば「こんだけなら破壊に走っても一位取れるな…」とか分かってきて面白さが増してくる。 まぁ一言で言えば『やたら真面目でストイック過ぎる馬鹿ゲー』。ただ、洋ゲー全開な見た目よりも繊細でバランスが取れてるんで、「リアルじゃないのは嫌だ」とか「洋ゲー嫌いなんでー」とか普段言ってる方でも楽しめる可能性大ですぜ!反面、繊細な操作は要求されるんで「俺ァ!とにかく暴れたい!ヒャホー!」オンリーの方だと合わんかも!? 筆者的には普段やらん手のこのタイプの海外産ゲームで存外にハマれたんで、結構満足してます。 |
掲載日:2014年12月22日
機種別一覧(XB360)に戻る
レビュートップページに戻る
縮緬遊戯堂トップページに戻る