斑鳩 -IKARUGA-
メーカー:トレジャー
機種:Xbox360(オンライン専売)
発売年月日:2008年4月9日
価格:800MSP(1200円相当)
ジャンル:シューティング(2D・縦スクロール)


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
80
プレイ時間・・・10時間程度
※映像~ボリュームは10点満点、総合は100点満点
Good!!・・・でおじゃる。 Boo!!・・・でおじゃる。
・白と黒、2種類のモードを切り替えながら、同色の弾を吸い込み効果的に敵を攻撃していくと言うのが新しい。同色の敵を3連続ずつで倒すとグングン得点が上がるボーナスが付くなど、パズル要素も含んであるのが他では見られん特長。敵を倒す順番で得点が大きく変わってくるので頭を使う内容になっている。勿論、そこまで行きつくには途方もくれるような努力+才能が要求されるのは言うまでもないけど。

・白と黒を基調にデザインされたグラフィックは洗練された美しさがある。カラフルに装飾してキレイにすることは容易なれども、この方向性で芸術的なグラフィックを構築してんのはやっぱ只者ではないな、と。いいモノは時代に関係なく、現代でも十分通用するもんですナァ。高解像度になって美しさがより強調された格好。ヘタな最近のゲームよりセンスがあってよっぽどキレイ。絵心・・・ですかねェ。

・豪華かつクリアでカッチョイイBGMは世界観にマッチ。渋くていい感じです。

・ランキングだとか、うまいユーザーのリプレイを見ることができるなど、オンライン要素の追加は嬉しい要素。上級プレイヤーのプレイはまさに芸術。マネ・・・は到底できそうもないけど見てて「スゲェなあ」と感じることはできる。

・約1200円での販売だが、ドリームキャスト・ゲームキューブ版は10000円とか20000円とか、とンでもないプレミア価格が付いてることが多いので、その高さのために手を出すのを躊躇してた方にはぴったりでしょう。値段分以上の完成度は持ち合わせている、と感じまする。
・今回の移植で上級プレイヤーの芸術的なお手本ムービーを見ることができるようになったが、敷居の高さは少しも改善されておらず、楽しいと思える高みまで誘導してくれる要素が追加されなかったのが残念。高得点を目指すには敵を倒す順番を完全にパターン化する理詰めのプレイを要求される。これを実現するには、まずは完全に敵の動きを完全把握、敵弾の避け等を完璧にこなせる技術があることが大前提。この時点で大半のユーザーは振り落とされておしまいであろう(実際、ノーコンテニューでは2面のボスを越すか越えないかの自分が得点ランキングで21000位/114000人中に入ってるくらいだから、残りの9万人は単純に考えればそこまでも到達出来てないワケで。実際に“スコアアタック”を楽しめる極一部の上流階級の人間は最早数千人程度しかいないのではないかと)。個人的には、得点争いに参加できるかと言うと、今回もちょっと程遠いなぁ、と思った。今回の移植にあたって敷居を下げるための何か救済策でもあれば良かったんじゃないかと思うが。

・思わぬ向から敵が突進してくるだとか、知らないと動く壁に挟まれて詰み状態になるとか、必要以上に初見殺しのトラップが多く、開発スタッフの意地の悪さが伺える。ゲームキューブ版と同じとこでハマったワシ。進歩ねェ・・・。

・文字が小さいっての!!ただでさえゲームキューブ版の時点で小さくて困ってんのに、今回も輪をかけて酷い。結構なサイズの液晶だけど画面に表示される文字が潰れて読めん。文字でっかくすりゃいいだけだから、多少手間はかかったとしても技術的にそんなに難しいこととは思えんのだけど。

・この機種への移植での最もダメなとこ。それはコントローラ。キーが斜めに入りやすく、それに伴いミスも増える。まぁ、ソフト側に責任は無いが。
感想ですたい
 ドリームキャストやゲームキューブで好評を博した名作シューティングがXbox360に登場。前述の機種ではプレミア価格が付いて1万とか2万とかかかるけど、今回のダウンロード版なら1200円とお手頃。昔の機種より良い画質で遊べるのも利点。懸念材料はコントローラの質か。純正のは十字キーがダメダメな出来なので、個人的にはHORI製のヤツがオススメ。
 個人的には昔出たアーケード版、更にはゲームキューブ版は難し過ぎて投げ出し、今回再挑戦ということではあったが、やっぱり自分の太刀打ちできるゲームじゃないなあと感じた(ノーコンテニューで3面が精一杯)。ちょっと悔しいけど、クリアできそうもないや。このゲームをスイスイ遊べるようになるまでやり込んだら“悟り”開けるんじゃないですかね?(苦笑
 良く出来たゲームだけど、間違いなく人も選ぶ。難易度ノーマルのランキングのスコアを見る限り、約9割のプレイヤーがノーコンテニューでは2面までしか行けてないってことになる。そんな激高難度の内容ゆえ間違いなく熱血ゲーマー専用ソフト。難しいからこそ支持されてる部分も確実にあるだろうけど、それだと先細りが見えてる気が・・・。余計なお世話かもしれないですけど、少しは間口を広める努力も考えてみた方がいいんでない?

掲載日:2010年4月10日

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