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魔女と勇者
メーカー:フライハイワークス
機種:ニンテンドー3DS(DL専売)
発売年月日:2013年4月17日
価格:400円
ジャンル:シミュレーション(タワーディフェンス・アクションRPG)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 9 7 7 7 8 81
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高だ〜よ。
・敵の後ろに回り込むにはちょっと遠回りが必要だがその分大ダメージを与えられる。正面から挑めばダメージはかさむが攻撃で少し敵を跳ね返すので時間を稼げる。敵の出現パターンは決まっているが侵攻してくる向きや倒した際のアイテム出現はある程度ランダム要素が加わり、程よくアドリブ性も要求される。リスクとリターンのバランスが良いとでも言うか、何とも絶妙なサジ加減。そして、攻撃の動作・効果音と言った諸々の挙動の気持ち良さが実にGOODです。

・昔風のドット画が良い味。まぁ、これ自体はレトロ風ゲームのブームなんかもあって最近多いから特に珍しいでもないけど。メリハリある配色とかはっきりした敵味方キャラの動き等、見易さがよく考慮されていると感じる。BGMも同様にファミコン風のピコピコ感が強調された曲が並ぶ。んむ、良い雰囲気です。

・どこか投げやりで適当な雰囲気が漂うアホ臭さ全開テキストも力が抜けていて良い。まぁこれも最近だとそんな珍しくないが、脱線具合のバランス・ネタとしてクスっとできるかのもが多いかどうか考慮すると、優秀な部類なんじゃなかろーか。

・レベルや装備の質を上げる事でパラメータがだいぶ強化されるので、腕前に合わせて遊べるのもユーザーに優しい(割とすぐ上限に達してしまうが)。
駄目なのよん。
・難易度的に詰まってレベル上げすると、レベルの上がらなさのため、簡単な面をひたすら繰り返す羽目になったりしてちょっとウンザリする。

・ラスボスはある事に気付かないと結構なオニ難度。ノーヒントなのはキツい。気付くまでは無理ゲーかと思った…。

・ボスを倒してからクリアになるまでの時間が妙に短いので、画面中に散らばる経験値アイテムやゴールドを回収し切れない事が大半。割と細やかな配慮が行き届いてるゲームなんだけど、なんでこの部分のストレスを残してるかは理解に苦しむ。
感想な〜の。
 画面の四方から迫りくる敵から画面中央に鎮座する石化した魔女を守るタワーディフェンス系ゲーム。ジャンル的にはリアルタイムシミュレーションとアクションRPGとが混ざり合ってる感じかな。色んな要素が組み合わさっているはずなんだけど、すんなり遊べてしまうシンプルさが良い。バランス的にも安価な価格帯のゲームとしてはかなり配慮が行き届いた作り。

 しかし、このゲーム。スマートフォンで100円以下で売ってるんだね。ウーン、すごいコストパフォーマンスの良さ。メーカーさん、元取れてるんでしょうか?出店料テナント料(≒任天堂上納金)がそれらより高いと見られる3DSだと5倍近い値段だけど、それでもゲーム機でのボタン操作が可能で遊びやすくなる事を考えれば、まだ安いかな、と。しっかり楽しめるDLゲーの良作と言ったところ。個人的にはシリーズの後の作品がゴテゴテと要素を追加する方向に進んで行ったので、1作目の本作の方がお気に入りではある。

掲載日:2014年4月7日
更新日:2022年6月14日


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