新・光神話パルテナの鏡
メーカー:任天堂
開発:ソラ
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2012年3月21日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(アクション)
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3DSカートリッジ版 ついでに麻婆茄子のもとでもどうぞ。 |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 10 | 7 | 10 | 10 | 9 | 9 | 91 |
よかですたい。 |
・任天堂の作品と言う枠で無理矢理に近い存在を探せば『罪と罰』あたりか。移動と照準の同時操作を高いレベルで求められるので決してとっつき易い題材ではないと思うのだが、随所に敷居を下げる工夫がなされており、手触りは良い。一度始めるとついつい遊び続けたくなる中毒性の高さも魅力。 ・桜井氏の手掛ける作品全般そうなのだが、UIのデザインが分かりやすくて親切。あんまり意味のないちょっとした遊び心があるのも良し。 ・悪魔のカマなる難易度調整が味な試み。自分で塩加減を調整でき、難しいレベルまで高めるとミスした時痛いけど報酬が豪華になるなど、ついつい背伸びしたくなる魅力あり。調整できる幅が物凄く広いので、シューティングが苦手と言うプレイヤーでも楽しめるだろうし、難しくすれば見返りも大きくなる分、マゾい人たちも満足できるのではないかと思う。 ・ベタベタのギャグ満載の作風はやはり桜井氏ならでは。正直、コロコロコミックのギャグ漫画みたいなモンで好みが割れそうなテイストではあるが、個人的には好き。道中が常に賑やかなのは良し(ってか部分的にはオッサン向けとしか思えんネタが結構ある)。ストーリー展開のはっちゃけっぷりも、やり過ぎ感もあるけど、開き直っててよろしい。 ・クリアだけなら物量的にはそれほどでもないが、アイテム収集だとか高難度のモード攻略、オンラインでの対戦まで含めると、とことんやり込めるボリュームがある。シューティングと言うジャンルを考慮すればボリュームは充分過ぎるほど充実していると言える。 ・オンライン対戦は下手なら下手なりに楽しめ、しっかり報酬ももらえる作りなのは嬉しい。どうしてもオンライン要素は『巧い人=神』&『巧い人=アイテムがっぽり』もしくは『ひたすら時間がある者勝ち』みたいなデザイン・風潮になりがちなんだけど、そう言った流れに安易に乗らない姿勢に好感が持てる。 |
だめですばい。 |
・本体を固定するスタンドが付属しているのは親切と言えるのだが、逆に言うとスタンド無しだと結構キツい。左手だけで本体を持ちながらアナログスティックとLボタンを操作し、右手でタッチペンでの照準操作をすることになるのだが、必然的に左手にかかる負荷がとんでもなくデカイ(片手で本体の端の方を持ち、加えて右手のタッチペンで力をかけてるので本体の重量以上に負担が大きい)。やめ時が見つからないのだが、それだけに長時間スタンド無しで遊んでしまうと手首が非常に痛いという事態に…。成人男性の自分でさえこうなってしまうのだから(病人とは言え)、お子様や女性にはかなりハードな、ある意味ではPSPのモンハン持ち以上の奇形スタイルと言えそうな。自分の場合、スタンド無しで遊ぶときはDSiLLのでかい方のタッチペンで遊ぶと右手で本体を支えつつ操作もできるのでちょっと楽だった。手の小さい人は無理かもしれんが、長いタッチペンを持ってる方はお試しあれ。 ・地上戦のカメラ操作が独特(タッチペンの左右のスライドでカメラを回転させる)なので慣れるのにちょっと時間がかかる。 |
感想なり。 |
25年も新作が出なかった『パルテナの鏡』の新作を、カービィとスマブラで有名な桜井政博氏が担当。オリジナル版のイメージが残ってるかって問われたら迷わず「No」と答えるが、別に原作自体がそんな傑作でもメジャーな存在でもないし、イメージが定着するくらい偉大なゲームでもなかったから、まあ大きな問題ではないかな…(苦笑)。それでも、よくもまあそんな昔のキャラを引っ張り出して新作を作る気になった物だと感心。下手な完全新作よりも面倒だったのではないかと思うが。 …と言うのはさておき、桜井師範の手掛ける作品は手触り重視で軽快・快適な作風だが、これも例に漏れずサクサクとテンポの良い味付け。それでありながら非常に中毒性が高い。ゲームの内容そのものはサービス載&もてなし精神全開。長時間遊び続けると手が痛くなるのが難点だが、それ以外はほぼ死角無し。3DSユーザーならマストバイな一品。 |
掲載日:2012年3月26日
更新日:2018年2月27日
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 9 | 8 | 10 | 10 | 9 | 7 | 88 |
ステキだ〜ね! |
・ニンテンドー3DSのゲームの中でも3D立体視の見え方が綺麗。特に空中戦闘シーンでは奥行きを感じられる3DSの立体視を活かしており、画面の奥にいる敵が手前に向かって弾を撃ってくるが、まさに3D表現を活かした戦闘視点でインパクトがある。 ・UIがすこぶる優秀で、ゲームの操作説明やシステムの見やすさ等がよく洗練されている。ゲームを進めながらいつの間にか自然と操作方法を習得できるように作られているので覚えやすい。 ・使える武器の種類が多く、どの武器も個性豊かなものが勢揃い。武器を作る時に備わっているスキル等も異なり、ステータスが細かく定められているので自分だけの武器を作ろうと厳選するのが中々楽しい。 ・ゲームの難易度をプレイヤー自身が細かく裁定出来るシステム『悪魔の釜』。プレイヤーが持っている資金をステージ開始前に賭けて、難易度を細かく設定出来るので各々の実力に応じた難易度でプレイ出来る。さらに難易度の幅が本当に広く、最高難易度にするとゲームの腕に自身がある人でも一筋縄ではまともにクリア出来ない程の難易度になるが、逆に最低難易度にするとクリアするより死ぬ方が難しいくらい簡単になる。初心者も上級者も個人ごとに合った難易度に細かく変更出来るというのは非常にグッド。 ・ネット対戦も中毒性が高く、本編で手に入れた武器やサブアイテムを使ってのバトルはついつい熱中してしまう。強いステータスの武器、弱いステータスの武器による格差が生じるのではないかと思いがちだが、ネット対戦では強い武器を持った時に倒されるとペナルティが大きく、弱い武器を持った時に倒されるとペナルティが少ないというシステムで差別化されていて奥が深い。 ・非常に豪華なゲーム作曲家の方々が本作の曲制作に関わっているだけあって、中々の良曲揃い。ネームバリューだけでなく実際に良曲揃いなのでプレイの時はよく聴いてみてほしい。 ・ゲーム中でキャラが喋る台詞量は多いが、演じている声優さんがベテラン揃いなのもあって演技には違和感無し。ストーリーを盛り上げてくれる熱演揃い。 |
ダメダメだ〜ね! |
・ステージへ入る前に行われる空中戦シーンだが、慣れてくると単調さを感じてくる。地上戦ではステージごとにギミックが用意されていたり形状もそれぞれなので目新しさがあるのだが、空中戦ではやる事がどの章であってもほぼ同じなので、あまり目新しさが無い。 ・ストーリー中で流れる台詞だが、サムいネタをかなり交えてくる。強敵との戦いやピンチなシーンでもふざけた会話をされると緊迫感も何も無くなってくるので、鬱陶しいように感じる時がある。 ・TPS表示の画面にしては見える範囲が狭めで敵の位置を確認しづらい時がある。カメラ操作方法も独特で、初めは思ったようにカメラを動かしにくいのも難。さらにゲームに酔いやすい人はよく酔うらしく、見える範囲の狭さが何かと短所に繋がってるように感じる。 |
感想だ〜よ! |
ファミコンのディスクシステムのゲームの中でも影が薄いゲームだったパルテナの鏡が、まさか3DSで新作となって登場するまでに出世するとは誰もが予想外だっただろう…(笑)。タイトルこそパルテナの鏡とは付いているもののゲーム内容的にはファミコン時代とは全くの別物で、2DアクションからTPSへと大きく変化した。実に25年ぶりの大躍進となったパルテナの鏡だが、その出来はかなりのもの。発売から年数が経ってる今となっては流石にネット対戦が廃れてきてるのが残念ではあるものの、この万人に対応しているゲームは様々なプレイヤーが楽しめるゲームであるというのは間違い無いだろう。 |
掲載日:2018年2月27日
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