新宿ダンジョン
メーカー:PUMO
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2015年1月7日
価格:600円
ジャンル:アクションRPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 6 4 4 2 3 37
プレイ時間…2時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いですぞな!
・殆ど説明無しでゲームが始まるが、それでも特に不自由は感じない。非常にシンプルな内容で操作面で困るって事はまず無いかと。

・ファミコンみたいなレトロゲー的な味わいはある。
イカンよね。
薄い。ゲーム性がホント悲しくなるくらい希薄。歩き回るしかやる事がない…。これ、ゲームとしてどうなのかな?一体どこを楽しめば良いのかな?「謎解き要素に加えて3DS版では戦闘も」とか宣伝されてたからてっきし『ゼルダの伝説』系のゲームかと思ってたが、アクションなり戦闘なりの手応えや快感はほぼ無いし、謎解きにしても頭使うってよりもシラミ潰しに歩き回るだけだもんなぁ…。スマホいじっての時間潰しとしてはこれで良かったのかもしれんが、ゲーム機向けとして通用する内容には程遠い気がする。『ソリティ馬』や『引ク押ス』や『みんなでまもって騎士』等、3DSは同価格帯のゲームに結構な良作があるゆえ、600円という価格すらもはや長所となってない。

・ダンジョンの広さに対してプレイヤーに訴えかけるイベントなり何なりが殆ど無いから、ホントにダレやすい…。見た目も殺風景でレトロさ以外にプレイヤーに訴えかけるモノが皆無なのは工夫が足りな過ぎると言わざるを得ない。実際の新宿駅を再現してるらしいが、風景はファミコン時代のRPGのダンジョンに過ぎず、非常に殺風景。当然、ファミコン当時と比べてユーザの目は肥えてる分、この作品の方がよりチープに感じられる度合いは酷い。ゲームを進めてもそれは変わらず。地名を集めていくのが目的も、それに関するテキスト類が豊富なわけでもなし。万事に於いてやっつけムードが漂う。

・3DS版で新たに加わったとか言う戦闘要素も微妙。リーチが短い&攻撃判定がやたらシビアなせいで細かいダメージを受けやすい。かと言ってテクニカルさが求められる訳でもないし…。どうもアクション部分もゲームとしてプラスになってるとは言い難い。技術を要する難しさというよりはストレス要素でムリに難易度吊り上げてる感じ。
感想じゃい。
 何やら、スマホ方面では大ヒット飛ばしたゲームの移植らしいけども…、ん〜〜、これはキツいなァ…。ゲームとして面白いと感じる部分が残念ながらまるで無い。時間潰しにしても3DSは割合DL系のゲームが充実してるから、何もここまで希薄なゲームでなくても色々ある。

 スマホからの移植って意味でも『魔女と勇者』シリーズみたいに遊びごたえのある物もある中、「スマホ版が話題になった」だけでゲーム性が皆無な物をゲーム機に工夫も無く直接持ってくるのは…芸が無さすぎるかもしんないね。スマホでならこのレベルでも良くても、これはそもそも正直ゲーム専用機で遊ぶクオリティまで到達してない感あり。何か飲み物を注文したらただの水道水(しかも美味くない上に高い)が出てきたようなもん。ダメなゲームとして見てみてもネタとしても面白くない。期待外れだった。

掲載日:2016年8月1日


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