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ソリティ馬
メーカー:ゲームフリーク
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2013年7月31日
価格:500円
ジャンル:カードゲーム


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 10 9 10 9 9 93
プレイ時間…40〜50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よっしゃよっしゃ。最高やね。
・難しい知識も理論もまったく必要ない手軽さが良い。システム的にはかなり独自色が強いせいで慣れも要るのは確かだが、腕が上達する過程をしっかり楽しめる作りなのも良し。バランス的には必要な技量と運の要素がほどよくかみ合い、上手く立ち回れて運も良ければ格上の馬にも勝てる、絶妙なさじ加減(もちろんダメな時はダメだが)。

・ア、アホや…!テキストのそこここからにじみ出てる、どうしようもなく軽い&アホくさいノリが最高。キャラクターのデザインも良い意味で力が抜けた感じの人物&馬が多くて良し。

・1プレイにかかる時間そのものは短いが中毒性が高く、いつまでも遊べてしまうのは凄い。ほんとやめ時が見つからんぞ、これ。この手の軽量級のゲームでぶっ通しで7〜8時間とか遊んだのたぶん初めてだよ、オイ。

・やり込み要素など一切無くても永遠に遊べてしまうスタイルのゲームだが、更に引退した馬でレースをしたり引退した馬同士で繁殖させてより強い仔馬を産ませたり、しっかりと蓄積要素もあり長く楽しめる工夫もなされていて隙なし。

・BGMの場の盛り上げ方が巧い。場面場面に合った曲である事はもちろん、意外と洒落た感じの曲が多くてイカス!上品ながらも力強さを感じる曲調。この辺なんかは最近のポケモンとかゲームフリークの他の作品と同様ですかね。
あちゃー。ダメだったか…。
・ゲームの流れの上で覚えるべきこと、ミスせずこなすべき事柄が意外と多い。入力の正確性・速度は必要とされる&集中力を切らさない事が非常に重要、そしてプレイヤー自身がかなりヒートするので、屋外とか電車で遊ぶのは躊躇する内容のゲームではある。

・あくまで競馬風のカードゲームなのであって、育成とか繁殖とかの本格的な競馬ゲーを期待すると「アレッ?」とはなるとは思う。まぁNintendo e-shopで買う時の説明書きちゃんと読めば大丈夫だと思うが。

・こちらの馬の能力値が30とか40とかそこらなのに自分以外が100とか160とかずらーーーーっと並んで明らかに「こんなん無理〜〜…!」とか言いたくなる場面も少なからずあり(実際レベル最高のソリティアを速攻で解きまくり、気合100で最後の直線に臨んでも速度不足で相手にならずとかザラ)。多少理不尽に思える点も無くは無い。
うい。さーせん。感想です。
 500円クラスのゲームとしては圧倒的。普通の価格帯でも間違いなく良作以上。この手の価格帯のゲームにありがちな手抜き感・安っぽさがまるで無い、群を抜く完成度。一度始めたらついつい何時間も続けて遊んでしまうこの中毒性の高さは正に圧巻の一言。

 500円でこの内容の物を遊んでしまうと他の500円級のソフトが遊べなくなるな。明らかに格が違うぞ、これは。…と申すか、出来的にはフツーにパッケージソフトとして店頭で売られてても違和感ないぞ!!メーカー的には“ソリティア競馬ゲーム”って宣伝してるけど、実質ソリティアの上に競馬風の演出を乗っけたスタイルなんで、競馬の知識は一切なくても楽しめる(実際わしがそうですし)。何と申すか、『低価格帯のソフトのあるべき理想像を更に超越した存在』とか言ってしまっても過言でも無いと思う。

 結構な時間遊んでますけども、まだ完全制覇には程遠い。上の方のレースなんかはかなり難度が高めに設定されてるせいか、あんま勝てる気がしないんですけども、まぁヌル過ぎたらつまらんし、それはそれでいいと思う。ま、筆者の場合、細かいミスが多いんでそれが影響してるかもしれんですが。まだまだ向上の余地はあるって事だネ!!


 しかし、ゲームフリークって思い出したようにたまーーにポケモン以外のゲームを作ると、これがまた凄い内容だったりする事があるんだよなあ(GBAで出た『スクリューブレイカー』とかがそうだった)。ポケモンの他の物を作る小部隊とかも常設で置いて頑張ってもらいたいと思うのは拙者だけでしょーか…!?

掲載日:2013年10月28日
更新日:2020年1月14日


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