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とびだせ どうぶつの森
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発本部
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2012年11月8日
価格:4800円
ジャンル:シミュレーション


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カード版 DL版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 9 5 7 6 7 68
プレイ時間…40〜50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
《操作性・UIデザイン等》
・すれちがい通信やらオンやらで気軽に他のプレイヤーの家を色々覗ける仕様なのが楽しい。プレイ人口が多いお陰か、割と頻繁にすれ違うので、過去作に比べるとプレイのモチベーションを保ちやすくなったって点では画期的だと思う。

・数日遊ばないとゴキブリやら雑草やら湧きまくりだった過去作よりは、かなり束縛が緩くなったかなーって感じはする。個人的にはゲーム側に遊ぶタイミングを束縛されるのが嫌いなんで、ここは改善点に思えた。

《システムやら動物絡みのネタやら》
・全体的にほんのり毒があって微妙に説教臭くてところどころややキツめ、それでいてあんまイヤにならん不思議なテキストが味と言えば味。個々の動物の台詞自体も、あとはタヌキクジなんかも。

《グラフィック・サウンド》
・シリーズ共通の良さであるサウンド面は今回もいい。割と前面に出てくるような個性的なBGMもあるし、環境音的な出しゃばらない曲もあったり、メリハリの効き具合は流石って感じですかね。

・グラフィック自体はまぁ派手さ凄さは無いが順当にキレイになっとるかな。モノの質感って意味ではシリーズ1かなって思う。立体視も崩れにくいし効き方も良好。
だめですばい。
《操作性・UIデザイン等》
・ユーザインタフェース周りの快適さはかなりビミョー。諸々の操作がタッチ必須になったのが煩わしい。ボタン操作で済むのをいちいちタッチしなきゃならんのがめんどくさい。しかも結構指を移動させる距離が長いのよねー…対象のアイテムを選んでから決定ボタン押すまでの。んー、ここは過去作より退化したと思う。

・虫取り網とか釣り竿とか斧とか、収集用の装備道具までアイテム欄に入れるのはそろそろ勘弁して欲しい。間違って売った時とか、次に入手できるまでホントにゲンナリした。

・64とかゲームキューブ版に比べるとロードが長い&頻繁なのは気になる。

・純粋にアイテムを持てる量が少ない。過去作と比べて「果物を1つの欄にまとめる」等の機能は増えたようだが、それにしても拾った時に自動で行われるのでなく、その都度プレイヤー自身がメニューを開いてタッチパネル操作をしなきゃダメってのがめんどい。

・ゲーム開始時のやれる事がやたらと少なく、時間経過で開放されるペースも正直渋めな気はする。

・えーと…斧、手に入らなすぎ。あと、すぐ壊れすぎ。

《システムやら動物絡みのネタやら》
・動物の性格のバリエーションが少ないので、台詞の語尾だけ違くて好み・性格が完全に被る動物が常時複数出るのが興醒めだったり。台詞やイベントそのもののバリエーションも正直大して多くないので、度々同じ会話を聞く羽目になり。…となると、何やら動物と会話する事自体がどうも作業的となり、面倒に思えてしまうのがナントモ…。

・日時によって特殊なイベントが起こるのがシリーズの味なんだが、なんだか海外に媚びた作りで日本の行事・カレンダーが物凄く軽視されとる感じなのがどーも気に食わない(ってか北米にとことん媚びるよね任天堂、ホント)。待って…これさ、日本のゲームよね…?海外の売上が大半を占めるとかならまだしも、日本で500万本売れたゲームなのになんで日本が軽視されんのか、意味ワカラン。この部分、シリーズを重ねる度に酷くなってない?(苦笑)

・台詞回しが全体的にクドくて長い割に毎回おんなじ事しか言わん動物が多いので、会話とかスキップしたくなる(特に施設だとか店の受付キャラの定型文が)。もうちょっとバリエーションがあるなり、簡略化するなり、どっちかに寄せて欲しいトコだった。

・動物がランダムに空き地に引っ越して来て、開発を妨害される事が多々ある。まぁそれも含めて味なんだろうが。

《グラフィック・サウンド》
・オブジェクトが乱立してると、キャラが隠れて見づらい場面が結構多い。あと、カメラがプレイヤーにやたらと近いせいで、釣りで川・海の魚を探しにくい。

《その他・全般》
・昔から感じてる事ではあるが、任天堂内製にしては『質より量』路線なゲームよねー…とは思う。かつ、量部分においてテキストだとかイベントだとか不満点が色々出てきちゃう辺り、もうちょっと充実させて欲しいトコだけど、ムチャな要求かな、コレ?

・昔のどうぶつの森シリーズで好きだったのがゲーム内でファミコンを遊べた点なんだが、バーチャルコンソールやミニハードへの誘導を優先するためか、今回も復活ならず。村の中で『ワリオの森』とか『ドクターマリオ』とかチマチマ遊べたのが好きだったんだが。
感想なり。
 どうぶつの森シリーズの3DS版。そんな斬新な要素は無いかな…まぁ順当にこのハードに向けたバージョン、みたいな感じで。

 まー、基本的にわし、このシリーズってあんま合わんのだけど、3DSのソフトのセールで買ってみて、久しぶりに遊んでみた次第で。数十時間単位で遊んだのはニンテンドーDS版以来って事になるのかなァ…。まぁゲーム自体の味付けの路線は昔と一切変わらんので、昔から根本的に合わんわしみたいなユーザがフルに楽しめるゲームで無いのは確かなんだが、まぁやっぱゲームとしては薄味かなーって感じはする。能動的に目標を設けてナンボって感じなんで、わしみたいな『受け身基調でゲーム側にチヤホヤされるのが好き』な人間だと余計そう感じるかもしれんなァ……。

 ただ一方で、64版とかゲームキューブ版を遊んだ頃に比べると、このシリーズのユルさってか束縛されなさが合う体質に変わりつつあるのかなー…的にも感じられたりした点は、まぁゲーム部分と関係無いんだけど、我ながら興味深くもあったり。

掲載日:2018年10月2日


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