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ドラベース ドラマチック・スタジアム
ドラえもん超野球外伝

メーカー:バンダイナムコゲームス
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2007年12月20日
価格:4800円
ジャンル:スポーツ(野球)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
3 3 4 4 4 4 37
プレイ時間…4〜5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
うん、僕はそれで良いと思うよ(出来杉風に)
・必殺技などの要素がある色物系の野球ゲームとして、それっぽい作り(→打席や投球時に条件を満たせば、特殊な性能を持つ技を繰り出せる)であり、雰囲気は楽しめる。リアル路線ではないギミック重視の野球風ゲームって事で、コレはコレで良い(まぁ作りが異様にやっつけでチープなのが問題であるにせよ)。

・通常の野球ゲームでは操作面で敷居の高い守備がオート化されており、野球ゲームに慣れていない原作ファンとかには優しい作り…なのかも(もっとも、↓で挙げとるように色々とショボいのが難点だが…)。
ドラえもぅ〜〜ん!駄目だよぉぉ!(のび太風に)
・グラフィックやサウンドが異様にチープである。潰れてキャラが判別できないドット絵、電子音剥き出しでピロピロした響きの数世代遅れたBGM&効果音など、ファミコンやゲームボーイ時代の野球ゲームとか思い出す作り。

・守備では外野手が皆同じ動きをするんでここも物凄く前時代的でチープである(まんまファミコン時代の『ファミスタ』みたいに、ボールに向かって動くのではなく、外野手3人が揃っておんなじ方向にトロトロと動く。しかもキー入力に従ってではなく、オートで動いてコレ)。

・ニンテンドーDSやWiiなどの出来の悪いゲームにありがちだったが、半端に本体のギミックの使用を強制されるため、操作性が劣悪で必然性もなく、逆に直感的でない。

・色んなキャラクターが出て来るのが原作の魅力だったと思うのだが、あろうことか主人公のチーム1個しか使えないという看板倒れっぷり。あと、大半が見た目が同じモブキャラで埋まっているんで、この点でも安っぽさが浮き出てしまっている。原作で描写が無くてもソレっぽいグラフィックを複数用意するなどして不自然さを感じない作りにして欲しかった。

・ギミック重視の野球ゲームの宿命ではあるが、必殺技が入り乱れて乱打戦になりやすく、展開は大雑把になりがち。
悪いなのび太。この感想は3人用なんだ。
(スネ夫風に)
 コロコロで連載されていたドラえもんの派生作『ドラベース』のゲーム化作品で、野球ゲームを多数手掛けた『ファミスタ』チームの開発…らしいのだが、どういうワケか全体的に物凄く安っぽくて前時代的な作り。ニンテンドーDSなんで、ポリゴン表示も可能なハズだし、音だって結構リッチにできるハズなのだが、どちらもファミコンとかゲームボーイとか思わせるような数世代遅れたチープな仕上がりであり、見た目で楽しめない分だけキャラゲーとしては物凄く損をしている。
 無論、見た目が多少ショボくても面白いなら構わんと思うのだが、見た目同様にゲームとしてもやっつけで底の浅い仕上がりであり、「実績のあるファミスタチームが作ったキャラゲー」でなく「悪名高いバンダイのクソゲー」にしかなっとらん気も。クソゲーとしても「浅く広く全体的にダメダメ」タイプなんで、ネタ的なおもしろ要素も無く、単に薄くてツマランだけなんで余計に救いがない。

 わしとしては原作も題名くらいしか知らず、そもそもバンダイのウンコな出来のキャラゲーとか微塵も興味がナイんで当然本作にも興味は無かったのだが、中古屋の1000円ガチャ(ランダムで箱・取説がないジャンクの裸ソフトが入ってるやつ)をやってみたところ、運悪く引いてしまった次第である。
 まぁこうでもしないとわしが手に取る事は無かったであろうから、コレはコレで運命の出会いだったのであろーか。しかしもうちょっとマジメに作れよ…なんで実績のあるチーム(ファミスタチーム)が作ってこんな酷い出来なんだよ…。兎にも角にもあぁトホホ(苦笑)。

掲載日:2022年11月15日


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