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星のカービィ
ウルトラスーパーデラックス

メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2008年11月6日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 8 8 6 7 7 72
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よひのでござる。
・名作『星のカービィ スーパーデラックス』のリメイク(…ってかあんま変わんないから移植って言っても良さそうだが)であるだけに、操作性・ステージ構成・演出、どこを切っても出来自体は悪くなく、安心して遊べる安定感はある。

・1つのコピー能力で複数の技を繰り出せるため(連打やタメ、ダッシュ・ジャンプとの組み合わせで出る技が変わる)、状況に応じて使い分ける楽しさがある。

・メタナイトを操作するモードや「はるかぜとともに」の難度アップ版、追加ボスとの戦いなど、新たなモードはやりごたえがあってよろしい(流用チックな部分もあるが)。

・チュートリアルが完備されており、出だしは難易度も低めなので、初めてアクションゲームを遊ぶ人にも薦められる内容。

・原作では「ヘルパーを生み出す→ヘルパーを消す」と余計な一手間が必要だったコピー能力廃棄がセレクトボタンを押すだけで自由に捨てられるようになったのは◎。
イカンでごわしょう。
・序盤は移植元の作品から追加された要素が少ない。コピー能力の追加など、目新しい追加要素があれば良かったのだが。

・グラフィックやサウンドはDSの性能を活かしてパワーアップ!……などということもなく、見た目も音もスーパーファミコン版から大して進化してないのが残念。カートリッジ容量の都合上DSでは厳しいのだろうが、イベントムービーがCGムービーに変えられたが、圧縮され過ぎでノイズが少なからず載っており、画質がかなり汚いのも×。

・追加要素は難易度が高くやり応えがあるものが多いが、少々覚えゲー的側面が強いのはカービィシリーズとしてはあんまよろしくないアレンジな気がする。

・2人同時プレイをする際、カードが人数分必要なので敷居が上がった。ハードの仕様上、仕方ない面もあるのだが、スーパーファミコン版はここが手軽かつ面白かっただけに、残念な改悪点と言える。
感想でやんす。
 コピー能力など細かい調整は色々入ってはいるものの、ぱっと見の見た目はそれほど変わりなく、リメイクと言うよりは移植レベルに留まってるような内容。それゆえ、“ウルトラ”と名乗るほどの変革があったかと思えたかは、個人的にはビミョー。……てなワケで、経験者が定価で買う価値があるかは微妙なラインだが、まぁ根っこの出来自体は悪くないので、特に原作の未経験者には遊んでみていただきたいアクションゲームとは言えますな。まぁ今なら1000円以下で買えて3DSでも動くしな。セーブデータがやたら飛びやすいスーパーファミコン版に比べれば、こちらDS版は特にそういう事は無かったんで、今から遊ぶならDS版が……と思ったらミニスーファミなるハードも出て、そちらも中古では4000円くらいで買える。迷うトコではある(苦笑)。

掲載日:2008年11月16日
更新日:2020年8月4日


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