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メテオス
メーカー:バンダイ
開発:キューエンタテイメント
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2005年3月10日
価格:5140円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 7 9 8 7 87
プレイ時間…40~50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良ひ!良ひぞ!!
・とにかくメテオ(ブロック)を打ち上げる爽快感がたまらない。適当に操作してもそこそこ遊べるし、緻密に考えて高得点を狙う奥深さもある。挙動と申すか、アクション部分の爽快感は流石の一言。タッチパネルをフルに活かしたって意味ではニンテンドーDSならではのゲームでもある。

・桜井師範テイストが色濃く出たデザインがいい味。随所にサービス精神が溢れる作りも氏ならではか。シンプルながらもなかなか味のある動きを見せる宇宙人たちの動きもかわいい(逆にこのヘンにギャグに走った師範のテイストがイヤって人もいるだろうから、この辺は好みにも拠るけども)。

・「スタートリップ」や「合成」といった要素、数多く用意された「惑星」が遊びの幅を広げている。スコアアタックや対戦に偏りがちだった従来のパズルゲームから一歩前進した感じ。どうしてもパズルゲームってのはボリュームで難が出やすいんだが、その辺の短所を消す工夫がしてある点は嬉しい。

・ステージによってBGMは重厚なものだったり軽快なものだったりするが、多彩さを味わえるし、全体としてはまとまりを失ってないのが良い。
イカンのでごじゃる。
・ルールがやや複雑。大抵の惑星の場合、「一次点火→二次点火」という手順を踏む必要があるので慣れるまでは少々戸惑った。また、惑星ごとに性能・挙動が大幅に異なるのも、ルールを覚える妨げになってるように思う。その辺がもうちょっと馴染みやすい作りだったら良かったなァと。

・メテオが小さいので思い通りにつかめず、ストレスを感じる事も。ブロックが小さいので繊細な操作が必要。それゆえに電車やバスなどの揺れる環境でのプレイは向かない。結局はじっくり遊べる自分の部屋で遊ぶのがベストかね。携帯機ってよか、あくまでタッチパネルを使うに必然性を持たせた割り切った作りとは言えるか。

・惑星の性能についてゲーム内では一切説明が無く、やや不親切な印象も受ける。まあ、色々試す過程も面白いんだけど、簡易的でもいいから、あさっと性能チャートみたいな参照できるモノがあれば良かったとは思う。
感想であーる!
 『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』でお馴染みの桜井政博氏のHAL研究所退社後初めてのソフトで、『Rez』等を手掛けた元セガの水口哲也氏とのタッグで話題になった新作パズルゲーム。キューエンタテインメントらしいオシャレ度合いは控えめであり、あくまで桜井氏テイストが強く出たデザインではある(続編だと桜井氏が抜けてる分、キューらしいオシャレ度合いは増してる感じ)。

 2004年11月でのイベントで遊んだ時はそこまで印象に残る感じではなかったのだが、製品版ではしっかりと楽しめる内容で安心した。パズルゲームにありがちな単調さとかなるべく感じにくいように作られてる点で好感が持てる。不満を感じた所も少なくはなかったけど、全体的にはかなり高い水準の作品であることは間違いない。

掲載日:2005年8月3日
更新日:2024年12月10日


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