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二ノ国 漆黒の魔導士
メーカー:レベルファイブ
機種:ニンテンドーDS
発売日:2010年12月9日
定価:6800円
ジャンル:RPG
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
7 | 8 | 5 | 5 | 5 | 6 | 4 | 55 |
ヨロシイぞい。 |
・アニメはスタジオジブリ、音楽は久石譲氏担当とのこと。演出部分の出来はしっかりしている。まぁ見てくれ部分はそれなりレベルの品質はあり、雰囲気ゲーとしてはそこそこ良く出来てると思う。 ・実物の本を見ながら遊ぶ、なる一見奇異に思える内容だが、実際のところはオーソドックスで無難なRPGといった印象。奇抜さが無い分、案外すんなり馴染めはする。 ・難易度自体はかなり低めでサクサク進むので、世界観を楽しむことに重点を置いて遊べるのは◎。ユル目の作りなんで、ゲーム慣れしてないプレイヤーでも遊べる内容かと。 ・ゲーム部分の面白さには別にプラスになってるとは思えないが、付属の本の作り自体は豪華である。個人的には付属品にコストを掛けられても有り難くも無いんで、できればゲーム本編にその分注力していただきたかったですがね。 |
イッカ~ン!! |
<システム・バランス部分> ・とにかくめんどくさい!わざわざ「マジックマスター」なる同梱のドデカイ本を参照しながらゲームを進めることを強要されるので、「ゲーム画面←→本で探す」の切り替えが悪い意味で物凄く原始的。言うならば、作中で必要な情報をよこさない系の大昔の不親切なゲームで攻略本を常に横に置いてのプレイを強制されてる如き感覚。個人的には他の作業をしながらゲームするってのが没入感が阻害されてすごく嫌ゆえ、抵抗が強い。「何が何でも買わせてやる」だとか「意地でも中古に回したくない」とか「エミュレータで遊ぼうとしてもこれなら遊べまい、ふっふっふ」だとか、製作者の意志がこれでもかとばかりに伝わってくるが、「切り替えがメンドクサイ」、「外で遊べない」、「万事が作業的」などなど、シワ寄せがことごとく正規に遊ぶ側ユーザに押し付けられてるのがどうも納得できないし、テンポが悪くて終始イライラする。このシステムのせいでせっかく携帯機で出てるのに家の外で遊ぶのはまず不可能と思われる。どーせこんな古典的な中古&コピー対策とかしても、攻略サイトとかで丸裸にされるワケで、ユーザからしたら面倒くさいだけでメリットが無いのよなー…。 ・戦闘システムは手軽だが、薄い。どうにもワンパターンな作業的になりがち。もうちょい深みのあるシステムでも良かったとは思う。レベル5製らしく育成のめんどくささだけはかなりのものだが、手間がかかるだけでその作業が面白いと思えないのが痛い。 <演出・シナリオ部分> ・レベルファイブ社長の日野晃博氏によるシナリオは相変わらず品質が低い。露骨なお使いばかりで興醒めだし、キャラの名前や地名がことごとくオヤジギャグレベルなのもセンスが無くて萎える。ファンタジーの雰囲気をぶち壊しにしてると思う。少なくともジブリは自ら世界観をぶち壊しにする、こういうサムい事はしないよ…(苦笑)。 ・ジブリらしさがあるかって言えば別にそうでもない。絵のタッチだけはそれっぽいがシナリオ部分にしても物の造形にしてもそこまでのコダワリや作り込みは感じられず。ムービーの一部分、ほんのちょこっと関わってもらった程度なんだろうが、それなのにそれを前面に出して宣伝するってのは、ちょっと詐欺の域に足突っ込んでるとも思う。 ・確かに演出面は凄いけど、街の人にしてもただの通行人で会話できないとか街は広いけど移動できる範囲が凄く狭いだとか、全体的に看板倒れな印象。フィールドの作り込みに関して言わせていただくと、広さに相応しいだけの密度が無い。 <全体> ・寄り道要素もあるにはあるが、総じて全体的に内容は薄い。同じレベルファイブ製の『ドラクエ9』もそんな感じだが、堀井雄二氏のチェックが入るドラクエと違い、レベルファイブが好きに作った本作はより酷い。色々詰め込んだのはいいが、広く浅く、と言った感じで、全体的に薄味。 ・セーブが一個しかない。もっとも、これはDSのRPGでは別に珍しい仕様でもないが。 |
感想なり。 |
基本的にはオーソドックスなRPG。「本を見ながら魔法を覚えたり用語を参照したり」って部分を面白いか感じられるかどうかが面白いと思えるかどうかの分かれ道だと思うのだが、個人的には否。「参照するのがメンドクサイ・作業的」って感じられてちっとも面白いと思えなかった。「不正コピーは断固認めん!!」っていうメーカ側の強い意志だけはビシビシ伝わってくるんだけど、結局のところソコに終始しており、しかも面白味も何もあったモンじゃないその仕組みのために正規のユーザの負担ばかり重くなるってのがどうも納得がいかねえな。 他の部分はそこそこ丁寧に作られているとは思うが、全体的に物量の割には密度が薄く、突き抜けて良く出来ていると思える部分は無い。それでいて前記の分厚くてデカい本のせいで携帯して遊ぶこともできず、完全に携帯機である良さを殺してる印象。「薄く広く」な作りが良くも悪くも『いつものレベルファイブ製作品』って感じ。どうも個人的には面倒で必要以上に回りくどいって感覚しか持てず。そのクセ薄味だから堪ったものではない。 まあ、『お手軽路線のRPGがやりたい!!』だとか『ドラクエ9がめっちゃ面白かった!』ってプレイヤーさんなら楽しめる部分はあるかも。個人的な感想は『一見凄そうにみえるけど、決して大作ではない』、『宣伝はめちゃくちゃ巧いけど、結局中身は平凡』ってカンジかね。新品がワゴンで売ってたから遊んでみたが、過度に期待しないで遊んだのは正解だったな、と。 |
掲載日:2015年11月2日
更新日:2025年2月25日
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