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メーカー:ポケモン
開発:アンブレラ、クリーチャーズ
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2004年12月2日
価格:4800円
ジャンル:レース(見下ろし型)


広告(良かったら買ってくれぃ)
 
日本版 海外版
(ま、どっちでもツマランけどな)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
4 6 4 4 5 2 36
プレイ時間…4〜5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ピーピカチュウ!(少しは褒めてやる)
・大体の操作はタッチペンだけで行えるので分かりやすい。まぁ一応シンプルにまとまってはいる。洗練はされとらんが。

・ポケモンの仕草がかわいい。タイトル画面のピカチュウもいい(ゲーム中は一切顔見れんけどな!)。
ピィ……カァ!!(悔い改めよ)
・基本となるシステム中に欠陥が多いのが気になる。まず、決められたポイントを順番に踏んでいくというルールだが、次にどこを目指せばよいか分かりにくい。また、見下ろし型であるため、スピード感やスリルに乏しいのも減点材料。ステージス数の多さやゲームボーイアドバンス版の読み込みで増えるコースも、ギミックの少なさからやることが何処も変わらず、飽きがくるのが早い。

・そもそもピカチュウをひたすら突付いて走らせる必然性に乏しい。洗練されているとは言い難く、そもそも別に面白くも何ともない。ただぱっと見珍しいだけである。任天堂のダメなギミックゲーの典型だが、このゲームの場合、ホント面白みが無い。珍しさも数分やりゃ慣れる。

・タッチの連打速度が求められる都合上、タッチパネルを力任せに連打する必要に迫られるゆえ、ニンテンドーDS本体にかかる負担も相応に大きい(タッチパネルに保護シートを張っていない場合、まず確実にキズだらけになるだろうね)。

・ポケモンとか折角くさる程に種類がいるのに、あろう事かピカチュウ1種類しか使えないのが超絶ガッカリポイント。他のポケモンとかタダの障害物扱いで、レースしてるって感覚も湧きづらい。いや、操作は忙しいけども。

・見下ろし型の視点なので、パッケージイラストみたいな迫力のある展開は到底期待できず、ちんまいピカチュウをひたすらツンツンするだけである。

・こんだけ薄っぺらで物量皆無で一発ネタみたいな内容でお値段は驚異の5000円。正直10分の1でも高い。これで5000円近く取ろうっていう神経の太さは凄い。
ピカピィカァ!(感想である)
 ニンテンドーDSと同時発売かつポケットモンスター関連の作品ということで、そこそこヒットしたゲームだと思うのだが、任天堂のダメなギミックゲーそのまんまの悪癖『ギミックに振り回されてるだけで面白さが微塵も無い』、これに尽きる。質の面でも量の面でも十分な出来に程遠く、飽きがくるのが異常に早い。

 DSで任天堂製のレースゲームなら『マリオカート』なりの出来の良い作品があるので、コレクション目的でなければ、あえてこの作品を選ぶ必要も無かろう。ポケモンである必要性すら無い。これ、よく任天堂の品質チェック通ったよな、って逆に感心するレベルのゲームではあった。いやー、こんなもん、発売させる前にストップかけようよ。ホント…(苦笑)。

掲載日:2007年8月17日
更新日:2018年12月4日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 5 3 5 5 4 39
プレイ時間…5時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
(初プレイ時の自分風に)おっ!凄い良さそう!
・タイトル画面で表示されるピカチュウの立ちグラフィックは、ニンテンドーDSのソフトの中ではまあまあ可愛く作られていると思う。

・要求されるテクニック等も少ないので、ゲーム内容をさっさと覚えやすいといえば覚えやすい。
(初プレイ後の自分風に)ええ…面白くない…
・操作性がとにかく悪く、自機を動かす方法が十字キーではなく、進めたい方向にとにかくタッチペンで画面をスライドするという操作方法。何度も何度も画面をスライドする必要があり、プレイヤーの腕の負担がかかるのは勿論のこと、DSの下画面も傷付きやすいと弊害があまりにも大きすぎる。

・チェックポイントを順番に通り過ぎるタイプのレースゲームだが、チェックポイントの場所は上画面に表示されるものの、マップの地形等は全く分からないので、思いもよらず行き止まりや動きにくい地形へとハマってしまうのがかなり苦痛。レースゲームなら、最初から全体の地形が見れても良さそうだと思うのだけども…。

・ゲーム視点が俯瞰画面で行われているが、レースゲームとして必要なスピード感や迫力が足りない。下手するとファミコン時代の見下ろし型レースゲームの方が迫力があったくらいで、ライバルとのせめぎ合いや、スピードの駆け引きが感じられない。

・使えるポケモンがピカチュウ一種類のみなのが面白くない。せっかく水地形や森地形が用意されているのだから、他のポケモンも操作出来たらもっと面白かっただろうなと。

・音楽も優しい曲調の物が多く、難しいステージでも激しい曲があまり流れないのは盛り上がりに欠ける。
(ゲームを終了しつつ)向こうで感想でも見ようぜ!
 任天堂の携帯機はゲームボーイアドバンスしか持っていなかった自分が、「DS買ってもらったぜ!!」と自慢している友人からプレイさせてもらったDS初のゲームが本作。それだけに、色々な意味で思い入れはあるのだが…。

 ゲームを起動した時に表示されるピカチュウの綺麗さに圧倒され、「これがDSか!すっげー!!」と子供達一同で感激したのも束の間。ゲームを進めるごとに不穏な空気が漂い始め、操作性の悪さや純粋にゲーム内容がつまらない事などから、どんどん飽きていってしまった。

 納期に無理矢理合わせた等の事情があったのかもしれないが、DSという新規ゲームハードの引導を担うタイトルの一つなのだから、もっと質を良くしてくれても…。ポケモンというネームバリューや、DSという画期的なゲーム機をもってしても、少年時代の自分(と、その周りの子供達)は本作を楽しめなかったので、このクオリティでは子供騙しのゲームにさえなれなかったはず。年数を重ねてから久し振りにプレイしてみても、明らかに面白味は感じられなかった。

掲載日:2019年5月28日


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