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タッチ!カービィ
メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2005年3月24日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
10 7 7 7 7 6 80
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ベリィグー、ばい。
・タッチペンを使って派手に画面を突付く!突付く!!カービィを好き勝手に動かせないことが、かえって絶妙なスリル感を生み出してる感じですな。カービィを突付いてダッシュ、敵を突付いて足止め、画面に線を引いてカービィを誘導、仕掛けを突付いて道を切り開く等、やる事が多くて忙しいのだが、難易度の上がり方が絶妙なので苦にならないのがイイ。

・グラフィックが結構凝ってる。地形や背景の描きこみは今までに無いタッチのものであり、ある意味、ゲームグラフィックという枠からはみ出た絵画的な方向性に進化したとも言える(見づらさとか快適さとか犠牲にしてない点も良し)。水彩画的であったり、現代アート風だったり、ドットを強調したものだったり。バリエーションも様々で見ているだけでも楽しい。グラフィックの進化ってポリゴン表示数が―とかフォトリアル路線で現実そのもの!…とか言う方向に流れがちだけど、こういった方向の進化も大いにありだと思うし、この部分だけでも見る価値は充分ある。

・グラフィック同様、BGMも結構風変わりな印象。大半が過去の作品からのアレンジだが、これまでのカービィシリーズとはかなり異なる趣の曲調が多く、新曲少なめでアレンジが多い割には聞いてて新鮮さはある。
Oh…ダメねー。
・BGMはニンテンドーDSの作品としては妙にノイズが強めに入ってて音質が悪い。ヘッドホンとかで聞くと余計に目立つ。曲自体の出来は悪くないと思えるだけに残念。

・ボスゲームで突然に操作方法やカービィの動きが切り替わるので、結構戸惑う。また、ボスゲーム「ペイントローラー」の一筆書きの認識率の低さにイライラした。点の当たり判定が大きい事と、点で一度筆を止める必要がある事が原因かなァ。

・操作しなくても常に勝手にカービィが転がって移動してしまう分、制御は難しい。
感想じゃい。
 カービィシリーズは本流のアクション系のほかに、カービィを玉に見立てたゲームとあるわけだが、今作は久しぶりの後者のタイトル。
 なかなか奇抜な内容に仕上がってて刺激的。カービィシリーズとしては初期の派生作品以来、久しぶりに難易度が高めでかなり手応えのある内容。忙しい操作が要求されるので見た目のポップさほど手軽では無いが、完成度自体は高めかと。ニンテンドーDS初期の良作と言えそう。

掲載日:2006年10月22日
更新日:2020年10月20日


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