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直感ヒトフデ
メーカー:任天堂
開発:ミッチェル
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2004年12月2日
価格:3800円
ジャンル:パズル


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DS版
 
ついでに筆ペンもどうぞ。

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 7 8 6 5 64
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここが素敵なんです。
・今までありそうでなかったタイプのゲーム。タッチパネルしか用いない(ポーズの時はスタートボタンも使うけど)ゲームデザインには脱帽。しっかりゲームとして成立してるのはスゴイ。タッチパネルありきのゲームであり、見た目はジミだが目新しさは相応にある。

・派手さはなく、最初のウチはあまり面白さを感じないタイプの作品だが、ある程度慣れてくるとジワジワと面白さが滲み出てくる。そういう意味ではスルメ的と申すか酢昆布的と言うやら(笑)。

・白黒2色で余計な演出が無いだけに画面構成はスッキリしており、「演出が邪魔で見づらい」って事は全く無い。地味過ぎて逆に尖ってる感じではある。変にポリゴンとか使ってないんで、世代が数世代進んだ今遊んでも、逆に案外古さを感じない見た目ではある。この辺は「シンプル・イズ・ベスト」ですな。
ここが駄目なんです。
・演出が地味すぎて爽快感に乏しい。いくら白黒とは言え、「斑鳩(トレジャー製のシューティング)」のようなオシャレさとかは無くて、ひたすらジミである。新ハードのローンチって事で、もうちょっと見た目でもアピールがあれば良かった気も。

・通常のモードのほかにも一筆でクリアしていく面クリア型のモードもある。とは言え、全体的にボリュームは控えめであり、コストパフォーマンスは正直な所あまりよろしくない。

・難易度の上昇の仕方がかなり急なので、詰まりやすい。救済措置も無いんでプレイヤーが巧くなる他無いので、ある程度のレベル以上に進める気がしないのが難点。

・全消しのボーナス点が妙に高いので、じっくり考えて一筆で消すより、落ちてきたパネルからガンガン消した方が高得点になってしまうのはどうかと。
THE 感想。
 見た目が地味な分、損をしている感じはあるが、目の付け所は面白いし慣れてくるとなかなか楽しい。ほぼ全面的にタッチパネルしか使わん内容でボタン操作で代用も効かないって意味では(※まぁ後にタッチパネルの無いゲームボーイアドバンスにも派生作は出たけど…)任天堂のハード同発タイトルの中では一番「DSならでは」っぽさはあったかも。一方、爆発的な面白さはなくゲームモードもボリュームもアッサリ気味で見た目もすこぶる地味。

 何度も根気よく遊んでプレイヤー自身が成長しないとすぐ詰まるって意味では妙に漢スタイルなゲーム(まぁ開発元がゲーセン畑のメーカなんで、ソレも大いに関係してそうだが)。突き放す一方でなく、もうちょっとプレイヤーに歩み寄って上に導いてくれるお節介さがあっても良かったのに…って意味ではちょっと惜しい作品ではあった。。

掲載日:2005年8月3日
更新日:2021年9月7日


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