ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発本部
機種:ニンテンドーDS
発売年月日:2007年6月23日
価格:4800円
ジャンル:アクションRPG(2D・謎解き)
かいたひと : アルツ社長
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
8 | 8 | 10 | 10 | 8 | 8 | 9 | 91 |
良かったトコロ | イカンと思うトコロ |
・遊ぶ前は最大の懸念材料だった「タッチペン操作」だが、ストレスがたまらないよう、しっかりと作り込んであり、至極快適であった。従来の操作をタッチペンに置き換えたゲームとしては、ここまで満足のいく操作性を実現しているのは初めて。この部分は予想以上の出来。右で挙げた点を除けば、良好な仕上がりと言ってもイイでしょう。 ・視点が2Dになったため、まわりで起きている事が把握しやすいのがありがたい。3Dになったニンテンドウ64以降のゼルダに馴染めない人でも遊べる作りとなっている(と思う)。グラフィックは3Dだが、ゲームキューブ版のリンクの印象を損ねずにうまく再現している。 ・タッチパネルやマイクなどの本体機能を随所に活かした作りになっている。特に、マップにメモを記入できるようになったのは大きな進化点。このため、これまでとは違った感覚の謎解きも多く、新鮮な気分で遊べるのがいい。 ・中盤以降は難易度は低くはないが、ヒントの出され方が絶妙で詰まることが無いように、しっかり調整されているのは流石と言ったところか。 ・前作「風のタクト」では退屈だった船の操作でやるべきことも増し、「行き先設定したらトイレにGO!(要はヒマでやることがない!って事態に陥いること)」がなくなったのは嬉しい。 ・片方のプレイヤーがリンクを操作してトライフォースを自分の陣地に運び、もう片方がファントムを操作して妨害するのを交互に行う対戦モードはシンプルながらもなかなか楽しい。人数分のソフトがいらないのも良い。 |
・タッチペン操作限定による弊害として、電車内や屋外などで遊びづらくなってしまった。また、タッチペン自体が邪魔になって画面が見づらいと感じることがたまにあったが、これは仕様上仕方ないか。あと、陸上での敵との戦闘が“ペンでクリックする”という操作のみに簡略化され、戦略性やかけひきといった面はだいぶ犠牲になっているようにも感じた。左に挙げた点との兼ね合いもあるから難しい問題ではあるんだけど・・・。 ・一部、出しにくいアクションがある(前転とか)。使用頻度は低いものの、ちょっと気になった。あと終盤、タッチペン操作で細かい移動を要求されるのはかなりキツイ。やめてほしい。 ・中盤以降の海での半強制イベント(海賊ジョリーンとの決闘の繰り返しなど)が鬱陶しく感じることもあった。 |
感想じゃ |
雑誌やら紹介サイトやらの静止画の見た目がショボいので当初は期待してなかったが、内容は充実しており、ボリュームも充分。個人的には最近の「重厚長大で視点も3D化してしまったゼルダ」は操作方法やら戦闘・謎解きの複雑化やらで、ちょっと胃がもたれ気味になることが多かった。それだけに、スーパーファミコン時代のライトな気分で遊べ、かつ、本流作として文句ないクオリティを持つゼルダを待ち望んでいたワシにとって、このDS版ゼルダの登場には感動であった(ちょっと大げさだけど)。今後もこういった「お手軽だけど本格ゼルダ」をちょくちょく出してもらいたいモンですわな。 また、今作のタッチペンの優れた操作感覚も特筆モノ。ワシが遊んだ従来の操作をタッチペンで置き換えた作品で初めて満足のいく仕上がりになっていたと言っていい。 |
掲載日:07年9月15日
更新日:08年12月12日
関連作品のレビューはこちら! |
・ゼルダの伝説 風のタクト (2002年・GC) |
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