ゼルダの伝説 風のタクト
メーカー:任天堂
開発:任天堂情報開発本部
機種:ニンテンドーゲームキューブ
発売年月日:2002年12月13日
価格:6800円
ジャンル:アクションRPG
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GC版 WiiU-HD版 WiiU-HDのDL版 サントラ |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
9 | 10 | 8 | 8 | 7 | 7 | 8 | 81 |
ヨカッタ・ノデアール十三世(※よかったとこ) |
・ゲーム前半部分に限って言えば圧巻のクオリティで充分に神ゲー級の出来。怒涛のストーリー展開にどこまでも広がる広大な世界。「この後どうなるのだろう!?」という期待感はシリーズ中でも随一だったかもしれない。 ・トゥーンレンダリングによる独特の描画方法で描かれたグラフィックが秀逸。リンクやボス敵といった目立つ存在はもちろん、特に固有のイベントが無いような村人やザコ敵など、全てのキャラクターが実にイキイキと動く。フォトリアルな進化だけが映像の進化でない事を強くアピールでき、また時間の経過で風化しづらいタイプの映像美と思う。 ・3Dゼルダの前作である『時のオカリナ』と比べるとリンクのアクションが軽快になった。リズミカルなBGMやアクションと連動する効果音などの演出も相まって動かすだけで楽しい作りになっている辺りは流石の出来。 ・音楽は従来作と比べると民族音楽テイストの物が多く、これまでのゼルダシリーズと異なる雰囲気のものも多いため、ある意味では新鮮な響き。また、『時のオカリナ』から続くリンクの行動に合わせリアルタイムで曲調が変わっていくシステムは健在。ゲームミュージックとして非常に出来が良い。やはりゼルダの音楽は素晴らしい。 |
イカンゼヨ・ダメナ・ノデアール五世(※だめなとこ) |
・中盤以降の竜頭蛇尾とも言える作業めいた展開にガッカリ。特にトライフォースのかけら集めはゲームとして面白い部分が無く、苦痛以外の何ものでもない。海底に沈んだハイラルの大地の各地に沈んだ神殿を攻略して手に入れるものだろう、どんなダンジョンが待っているのだろうか、と期待していたところに引上げ作業だからね。 ・ウリであるはずだった海の移動は方向を変えるたびにタクトを振って風向きを変えねばならず面倒。さらにタチが悪いことに移動中することが少なくかなり退屈。方向を固定したら目的地に着くまでの間にほっといて別作業が出来たりも。 ・全体的に難易度が低くなっており、手応えは感じづらいかも。ダンジョン数が少ない点も余計あっさり風味。ただ、最初のダンジョン(魔獣島)は初っ端から剣による攻撃抜きといった縛り要素があるなど、妙に難しかった。 |
カンソ・ウデアール宰相(※感想じゃ) |
『時のオカリナ』に続く3Dのゼルダの伝説シリーズとしては2作目で、ゲームキューブで満を持しての発売となった作品。 アクションの完成度とか手触りとかはまぁ流石の任天堂製って感じではあるのだが、作りが妙に竜頭蛇尾チックであり、作ってる途中でタイムアップになったかのような後半の突貫工事っぷり・駆け足展開は物足りなさを感じてしまった。 個人的には、『時のオカリナ』同様のゲーム史に残る超大作になる可能性を秘めながら、納期重視で充分な作り込み期間を確保できなかった佳作止まりの作品という印象が強い。ただ、ゼルダの伝説シリーズの中では(最初だけ妙に難しいのを除けば)かなり低めの難易度であり、キツイ山場も見当たらないため、3Dゼルダの入門用としては向いてるカモ。 |
掲載日:2004年7月19日
更新日:2022年7月12日
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | シナリオ | 総合評価 |
9 | 8 | 9 | 8 | 7 | 7 | 7 | 75 |
ヨイデゴンス |
・トゥーンレンダリングを用いて表現される、絵の具を塗り広げたようなグラフィックはかなりお気に入り。キャラデザイン等は従来作とは大きく変わっているので賛否がありそうだが、個人的には新しいゼルダの雰囲気にとても合っていて良いと思われる。 ・全体的な操作の快適性がかなりアップした。炎の矢や光の矢を使い分けるのが楽になったり、ヘビィブーツがアイテムになったり等、これまでのシリーズで問題点だった所も本当に便利になってくれている。 ・ロードゼロのカセットだった64から光ディスクのゲームキューブに代わったものの、ロード時間等の無さは良い。メニューを開く時のロードが無くなったのが個人的には最高。 ・これまでは単調になりがちだったゼルダシリーズの戦闘面が爽快感のある戦闘になるように工夫が加えられてある。それでいて複雑すぎる訳ではなく、これくらいの仕様が一番盛り上がると思われる。 ・難易度も従来作よりずっと下がっている。ゼルダシリーズの高難易度がキツかった人にもすすめられる。 ・やりこみ要素も前作ムジュラの仮面を越えるほどの物量になっており、純粋にやりこむ時間ならかなりの時間になる。 |
ダメデゴンス |
・後半のトライフォース集め。非常にまわりくどく、かなりの時間が必要でハッキリ言って面白くないこの作業をしないとクリアまでたどり着けない。さらにゼルダシリーズにしては珍しく多額の金を必要とするため、金稼ぎに困らされるのは非常に苦痛である。これは本作における最大の問題点であり、これさえ無ければゼルダシリーズとしてももっと評価されていたであろうレベルで、実に苦痛である。 ・広い海のマップは最初は爽快感があるが、馴れてくると時間がかかるばかりで暇でしかない。海で起きるイベントもショボいのばかりなので、移動はかなりダレる。 ・前半はストーリーもダンジョンも濃くて面白いのだが、後半は一気に薄くなっているのが分かる。製作期間が足りなかったのかもしれないが…これも合わさり後半は非常にダレやすい。 ・難易度が低いのは良いのだが、ゼルダシリーズとしての手応えが無くなったようにも思える。ハードなゼルダを求める人にはヌルすぎて嫌になるかもしれない。 |
感想ですけん。 |
前半の壮大な世界観やさらに便利になった操作性は万人を引き付ける魅力が十二分にある。比較的優しい難易度や、受け入れられやすいデザインで初心者にも受け付けやすいように作られている。 従来のゼルダシリーズで問題だった所も便利なように直されており、その辺りのテコ入れは上級者にも嬉しいかと思われる。 しかしながら後半からの謎仕様が面白くなく、非常にダレやすい。完全に作業になってしまう事もあり、ゼルダシリーズでは珍しい作業ゲー化になってしまうのは如何なものか。 自分は前半で大きく惹き付けてくれたので、後半で離れすぎず最後までクリアしたしやりこみ要素もプレイしたものの、後半で投げ出してしまった人もいるのではないかと思う。最後の方は悪くないし、ネコ目リンクならではの面白さをとても楽しめる良作には間違いないので後半は我慢してやってみてもいいんじゃないかな。 |
掲載日:2016年8月29日
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