魔天童子
メーカー:クエスト
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1990年8月24日
価格:6500円
ジャンル:アクション


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 6 5 6 5 6 60
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかですたい。
・グラフィックはファミコンのゲームとしては非常に凝った作り。主人公のキャラの動きにしても敵の作りにしても更には背景部分も、ドット絵全般の出来が良い。ここら辺は後のオウガバトルシリーズに通じるクオリティの高さを感じる。

・アイテムショップの女の子が可愛い。ってか、台詞や表情のバリエーションが妙に多くてムダに力が入ってる感がある。買い物途中で突如イベントが発生したり、やはりこの辺も妙に凝った作り。…と申すか、この女の子の部分だけ異常に力がこもってるの気のせいかな…主人公とか最初の犬ころ様とか他のメインキャラの影は薄い……(苦笑)。
だめですばい。
・自機のリーチが極端に短い割には敵はガンガンと遠距離の高性能な攻撃を繰り出して来るのがキツい。穴に落ちれば一発死亡、かつ、敵の攻撃に当たるとノックバックで容赦なく叩き落される『ロックマン』・『悪魔城ドラキュラ』タイプのゲーム。覚えゲー的な色合いが濃いが、それらロックマンや悪魔城と比べると爽快感や奥深さにおいて物足りなさはあるかもしんない…。

・尚且つやたらと敵の配置が陰険で序盤からキツく、進むにつれて一層殺しに掛かってくるのがしんどい。難易度自体はかなり高い方だと思う。コンテニュー出来るのは良いのだが回数も少ないし救済要素が無いので心が折れる。
感想なり。
 スーパーファミコンの『タクティクスオウガ』で有名になる前のクエスト制作のアクションゲーム。
 グラフィック部分は非常に手の込んだ作りで、ファミコンのゲームとして非常にレベルが高い。一方でアクションゲームとしては爽快感よりもストレスが前面に出てくる意地悪な作りで、楽しさよりもイライラが募る系の作り。難易度はファミコン時代のゲームとして理不尽に高いわけでは無いとも思うのだが、正直なところ、出来自体は並レベルかなァ…って気はする。ロックマン・悪魔城系統の覚えゲー的色合いのあるゲームだけど、結局はバランス面だとか爽快感だとか、それら名作とされる存在にゃ及ばんって印象が強かった内容ではある。

掲載日:2018年2月20日


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