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オバケのQ太郎 ワンワンパニック
メーカー:バンダイ
開発:トーセ
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1985年12月16日
価格:4900円
ジャンル:アクション


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 5 4 5 3 5 43
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
うむ!良いのであ〜る!
・グラフィックの出来はそれなりで、キャラの描写とかちっこい割にはちゃんとそのキャラだと分かる作りではある。「犬=敵」というのもキャラの設定と合っており、分かりやすいルールではある。「腹さえ減ってなきゃ自由に空を飛べる」とかもしっかりイメージに合ってはいるかと。

・ゲームバランスは非常に悪いものの、不具合とかあるワケでもなく、ベースとなる部分は無難でオーソドックスな横スクロールアクションゲームなんで、全く遊べないってくらい劣悪なワケでもないか(果たしてソレって長所かって言われると微妙な気もするが書くことあんま無いし…)。
ギャー!イカンのでゴワス!
・「減ると空中浮遊が不可能になりゼロになるとミスになる腹メーター(=タイム)の減りがやたらと早い」、「自機(Q太郎)の動きが歩くのもジャンプも攻撃も万事トロくさい」、「敵が多く最初から全力で殺しに掛かって来るステージ構成」、「こちらよりも敵の犬の飛び道具の方が追尾性能・飛行速度が良く、撃ち合いだと大抵潰されてミスになる」、「飛び道具が有限で使用回数も少ない」など、やたらと難易度が高く、遊んでてしんどさしか感じない作り。ゲームバランスは非常に悪い。

・任天堂(マリオ・ドンキーコング・カービィ等)やコナミ(悪魔城ドラキュラ・グーニーズ・コントラ他)などのメーカのアクションゲームとは逆で「Aボタンが攻撃・Bボタンがジャンプ」なので、ある程度慣れてからでもついついミスしてしまう事がある。ここは変に独自性を出さずフツーに他メーカと揃えても良かったと思うが。
ラーメンを食べながら感想。
 藤子不二雄の漫画・アニメ『オバケのQ太郎』のゲーム化作品。…なのだが、発売元は出来の悪いキャラゲーを多数出してたバンダイって事で、やはりソレ相応の内容であり、初っ端から殺意マンマン過ぎるゲームバランスのせいで面白いどころか遊んでてストレスしか感じない作り。
 アクションゲームとして破綻してるワケでもないのだが、楽しいかって言うと全然そうでもなく理不尽な方向で難易度が高過ぎてストレスばっか溜まる作りなのがしんどい。もうちょっとゲーム側がプレイヤーを接待してくれても良いと思うんだがね…。そもそもこのゲームの題材は子供向けのマンガなワケでな…(笑)。

掲載日:2025年5月20日


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