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スーパーマリオUSA
メーカー:任天堂
開発:任天堂 情報開発部
機種:ファミリーコンピュータ
発売年月日:1992年9月14日
価格:4900円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 8 8 9 8 86
プレイ時間…100時間以上
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(よかでごわしょう)
・「持ち上げて投げる」という独特のアクションは移植元ゲームの「夢工場ドキドキパニック」そのままに、全体的に遊び易さ重視の方向性でパワーアップしているのは嬉しい。追加の要素としてBダッシュが可能になったり(→ジャンプで穴を越えやすくなった)、1面毎にキャラクターを変更できたり(→ステージに合わせたキャラ選びをし易くなった)、親切な作りになっている。敵の上に乗っかって持ち上げるという要素がジャンプで踏むかやられるかのみだったマリオ本来のアクションとは逸れてるだけに若干最初のうちは違和感があるが、慣れればまあ気にならないレベルかと思う。他のEAD開発のソフト同様、品質面では文句なしの貫禄の完成度。

・メディアがディスクシステムの磁気ディスクからカートリッジとなったことで、ロード時間やディスクの入れ替えナシで楽しめるのは長所。

・元の作品である『夢工場ドキドキパニック』と比べるとBGMが一部強化されている(それぞれの曲が全体的に長くなっている)。
マンマミーア…(なんてこった)
・クリアした部分が記録できた元作品と比べると、セーブ不可になったのは純粋に劣化した点と言える。ワープを使わないと結構時間は掛かる。せめてパスワードとか用意してくれても良かったんでない?マリオ3やパズルゲーム系など当時の任天堂のゲーム全般でそうだが、バッテリーバックアップが採用されない場合でも、何故かパスワード制の頑なに採用しなかったのが、今となってはちょっと謎。

<スコアに反映する程でないけど気になる点>
・別の作品である『夢工場ドキドキパニック』に無理矢理マリオのキャラクターを載せただけなので、従来のマリオの作品と比較すると世界観的に少々違和感がなくもない。特に、キノピオがパワー系のキャラ(※元作品ではおデブなおっさん)ってのは無理がある配役(この作品から暫くの間はその設定も残り『ワリオの森』で主役を張るなどしていたが、21世紀に入る頃にはすっかり非力系のスピード・テクニック重視キャラに落ち着いてしまっただけに、余計に違和感が強い)。
イィーッツミィー、マァリオ!(感想である)
 『USA』とあるが、別に『アメリカを舞台にしたマリオ』というわけでも『任天堂じゃないアメリカの会社が作った』わけでもなく、『アメリカから逆輸入されたから』というのが理由。元の内容はディスクシステムで発売された『夢工場ドキドキパニック』。それがアメリカでは『スーパーマリオブラザーズ2』」として発売され、それを逆輸入して『USA』と名付けて日本でも発売したという少々変わった経緯を持つ作品。

 元の作品がしっかりした作りであり、キャラクターをマリオに変更したりして、間口を広げる事に成功、スーファミが発売して数年経ったファミコン末期のタイトルながら、オリジナル版以上のヒットに。マリオシリーズでお馴染みのBダッシュ可能になったり、元作品ではワールドの切れ目ごとにしかキャラ変更できなかったのがステージ1面ごとにキャラを入れ替えられるようになったのは嬉しい変更点。

 『夢工場〜』より多少マイルドになりつつ依然そこそこ難易度は高い方と思うが、理不尽という程ではなく適度に手応えが感じられる作りは流石の任天堂EAD製と言えそう。作りは骨太で従来のマリオシリーズとは一風変わったアクションを楽しめる骨太なゲームなんで、万人におすすめしたい内容である。

掲載日:2005年2月21日
更新日:2024年11月26日


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