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ゴルフUSコース
メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売年月日:1987年6月14日
価格:3500円
ジャンル:スポーツ(ゴルフ)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 6 7 6 4 6 60
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(良いぞ!)
・基本的には直接の前作『JAPANコース』(レビューはこちら)を踏襲した作りで、ゴルフゲームとして堅実な作りで(下記のクソ高い難易度は兎も角、操作方法など基本的な作りって意味で)システム部分は馴染みやすい。

・画面が分割されてちまちました印象だった前作と比べると、風景が自分視点でフル画面で表示されるようになり、迫力が向上した点は◎。

・ピンまでの距離が表示される事で、ショットの強さを調整しやすくなった点は嬉しい。
マンマミーア…(イカンぞい)
・前作『JAPANコース』の時点で難易度がやたらと高かったのに、本作は一層コースデザインが陰険で鬼畜な難易度になっているのがキツイ。操作そのものが難しくて真っ直ぐ飛ばすのすら難しい関係上、パーで上がるのも困難だったり。当時開催されていた大会だと-50とか-60とか別次元の記録が並んでいたようだが、トップ層に合わせた結果、大半のユーザを振り落としてしまった感も…。

・対戦とかできるが、腕前の差が露骨に出るタイプなんで、よほど均衡していないと対戦して面白いと感じるかはビミョーである。

・ちょくちょくロードが入るんで、快適性って意味では前作よりも退化した印象もある。

・前作であったCOM対戦が不可能になったのは残念。前作の時点で思考時間が長かったんで、今作の陰険なコースデザインにCOMの思考では対応できなかったせいだろーか…(笑)。
イッツミーザ、感想。
 同年に発売した『ゴルフJAPANコース』の新作でコース替え・別バージョン的な位置付け。

 グラフィック部分は前作よりも更に進化した感じであり臨場感は上がったと思うが、ちょくちょく挿入されるロード、何故か無くなったCOM対戦モードなど、前作よりも見劣りする要素が多く、あまりに釣り上げ過ぎた難易度も相まって気軽に楽しめない内容なのが残念。
 80年代半ばの任天堂だとまだ万人受けを狙う方向性が確立されておらず、今では万人受けを最優先に開発されるマリオの本編の新作(=スーパーマリオブラザーズ2)ですら単純に難易度を釣り上げて続編としてたくらいなんで、まぁある意味では当時の任天堂らしい作風…と言えるかもしんないけども。

掲載日:2023年11月28日


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