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夢工場ドキドキパニック
メーカー:フジテレビ
開発:任天堂情報開発部、SRD
機種:ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売年月日:1987年7月10日
価格:2980円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 7 9 8 7 83
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウホッ!いいねいいね。
・敵を持ち上げて投げる事で攻撃に使うことができるのが面白い。上に乗ることができるため足場にも使えるのがユニーク。野菜や敵自体を持ち上げて他の敵に投げたり、敵の吐く物を逆に投げ返したりできるのはなかなか斬新。

・性能が異なるキャラクターが4人もいるのは87年当時のアクションゲームとしては珍しかった。バランス型の息子、ジャンプが得意なおねーさん&母親、パワフルな親父といった感じで、アクションの性能差も際立っており、挙動の違いを味わうのが楽しい。

・通しで遊ぶと結構長いが、セーブ機能があって中断できるのはありがたい。これは移植版にあたる『マリオUSA』ではセーブ機能は無くなったので、オリジナル版ならではの長所と言える(スーファミ以降のマリオUSAの移植では復活)。

・難易度が難し過ぎるorユル過ぎると両極端になりがちだったファミコン中〜後期のゲームとしてはそこまで過激なバランスになっておらず、遊びやすい。
アイヤー、いかんある!
・各ワールドの最後に待ち構える中ボスを倒すまでは使用キャラを変更できないのは辛い(後にマリオUSAので改善されているけどね)。

・キャラが地形にめり込む事がある(しゃがんで狭い場所に入った時など)とか、投げたモノが滝にぶつかってその場に落ちる等、挙動部分はちょっとクセの強さ・不安定さがある。
感想じゃぞ。
 後にキャラを変えて『スーパーマリオUSA』として発売されたアクションゲームで、北米では『スーパーマリオブラザーズ2』として登場した作品(=そのためアメリカでは日本のマリオ2はスーファミまで遊べなかった)。

 開発が任天堂の『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』を作ったチームという事で、マリオ本編とは若干異なる作りながらマリオに匹敵する完成度があり、遊びごたえは抜群。マリオ本編をベースとした部分も多い一方、一風変わった本作ならではの要素も沢山あり、しっかり楽しめる骨太な内容と言えそう。
 …とは言え、フジテレビからの発売で権利関係が面倒なせいか現行機種への移植は一切無いため、『マリオUSA』でなくこちらは遊びづらいのが難点。『マリオUSA』や『マリオコレクション』でゲーム性そのものはしっかり楽しめるが、違う所もあるにはあるし、元となったこちらも移植されたりすると嬉しい。…ムリすか?任天堂サン。

掲載日:2004年7月19日
更新日:2023年7月18日


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