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ネメシスII
メーカー:コナミ
機種:ゲームボーイ
発売年月日:1991年8月9日
価格:3800円
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 8 9 8 6 85
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでやんす!
・「とりあえずゲームボーイ向けにアレンジして出しました」って感じだった前作と比べるとあらゆる部分の出来が飛躍的に上がっており、同時期の他のゲームボーイのシューティングとは頭2つ3つ分以上抜きん出た圧巻の完成度とも思える出来栄え。

・レーザーやオプションの性能・表現がかなり抑えめだった前作と比べ、滑らかに動くわちゃんと沢山くっついて動くわで他機種版と遜色ない動きを実現している。背景だとか敵のグラフィックにしても、ゲームボーイの色数の少なさを感じさせないグラデーションの滑らかさはスゴイ。

・シューティングゲームの難易度がどんどんインフレしていった80年代後半〜90年代の作品としては、非常にマイルドなバランスであり、シューティングがそれほど得意でないプレイヤー(→わしでもね!!)でもしっかりクリアできるバランスに収まっていると思えるのがありがたい。

・装備の強さの格差は大きめで楽にクリアしようとするとまぁある程度選択は絞られてしまうのだが、グラディウスIIIみたいにパワーアップをカスタマイズして挑戦できるのがユニークである。

・あくまでグラディウス過去作からのアレンジ移植の域に留まった感のある前作と違い、全編に渡ってステージもBGMも新規に作られており、純粋な新作として楽しめるのが嬉しい。BGMはボスでなくてもステージの途中で変わったりする場面がある等、曲数もかなり多くリッチな作りである。曲自体も前作以上に出来は良い。

・冒頭にデモが挿入されてて意外性がある(グラディウスとして異例だったと思うし、シューティング全体としても珍しい演出ではあった)。
だめだめでやんす!
・シューティング慣れしていないプレイヤーには優しい作りと思われるが、当時のシューティングとしてはかなりユル目なんで、高難度を好む熟練のシューターさんには物足りなかったやもしれぬ。

・上記の通り、装備の強弱の格差は大きい。レーザーはリップルレーザーが弱過ぎるし(→思ったより範囲が狭いままだわ、威力はヘボいわ)、ミサイルも上下撃ち分け可能な装備が強過ぎる印象。

・1面あたりがかなり長く、後半ともなるとちょっと集中力が持たない場面も(難易度自体の低さで多少は相殺されてるとは思うけどね)。
感想デース。
 グラディウスのゲームボーイ版の2作目。

 前作からわずか1年で登場したのだが、新ハードの肩慣らし・様子見っぽい感じで作られたっぽい前作の『ネメシス』と比べると(ネメシスの時点でGBとしては十分出来は良かったけどもね)、グラフィックもサウンドも内容の部分もやたらと力の入った作りであり、コナミの本気がひしひしと伝わって来る完成度である。

掲載日:2021年12月28日


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