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スーパードンキーコングGB
メーカー:任天堂
開発:レア社
機種:ゲームボーイ
発売年月日:1995年7月27日
価格:3900円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 7 5 6 5 7 63
プレイ時間…20~30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ホアター!サイコーあるよ!
・携帯機のアクションゲームとしてはステージ数が多く、同時期の携帯機向けのアクションゲームとしてボリュームは充分ある。ベースはスーファミ版だが、結構別物レベルまでいじられている部分も多く、目新しいギミックの配置されたステージも多い(特にビル街を進む面とかスーファミ版では存在しなかった舞台もある点がユニーク)。「半新作」くらいの作りではある。じっくり遊べる骨太なゲームかと。

・当然スーパーファミコン版ほどの圧倒的美麗さは感じないのだが、白黒4段階表示のゲームボーイってハードの中で比べりゃやはりグラフィックは圧倒的。描き込まれており、特にキャラクターの動きのパターンの多さには驚かされる。

・見辛くてしんどいグラフィックに比べれば、サウンド方面はムリなくアレンジされている印象。
アイヤー、ダメあるよ!
・キレイな事はキレイなのは事実。ただし、4色表示なのにヘンにグラデーションがかかってる描画スタイルのお陰で背景とキャラが馴染んでしまいやすく判別が恐ろしく困難で、そのせいでムダに難易度が上がっちゃってる感は否定できんかな…。画面の大きさに対しキャラクターが全体的に大きく描かれ過ぎており表示される区域が狭い。…と言った点からとにかく慣れるまで見辛くて困る(と申すか慣れても見辛くて困る)。

・ステージ中に隠されたアイテムを集めないとセーブできないのがメチャクチャ面倒に感じる。正直、携帯機としては不親切過ぎ。中断機能くらいは付けておいてくれても良かったと思う。
ややっ、感想でござんす。
 何を思ったかレア社ご乱心!?スーパーファミコンの超絶ツヤツヤゲームをモノクロのゲームボーイに移植!!…なのだが、まぁ慣れればしっかり遊べるし、ゲームボーイのゲームとしては異次元のグラデーションを用いた描画法により、同時期のゲームボーイのソフトよりグラフィックのレベルは高い。

 …とは言え、やっぱ液晶の残像の多いゲームボーイでは少々キツイし、白黒4色でグラデーションを表現している関係上、背景とキャラが馴染んでしまい非常に見辛いのは否めんか。残像が少ないゲームボーイカラーやアドバンス、後の移植版で遊べば多少は見易くなるとは言え、全体的に目が疲れる作りではある。GBカラー版やアドバンス版に比べると「スーファミ版の単純な移植」って色合いは薄めで、結構独自の要素がある点はユニークで楽しい。

掲載日:2004年1月14日
更新日:2024年12月17日


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