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テトリスフラッシュ
メーカー:任天堂
機種:ゲームボーイ
発売年月日:1994年6月14日
価格:2900円
ジャンル:パズル


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 7 6 6 5 62
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
GOODぜよ。
・色を揃えてブロックを消すというルールはシンプル。連鎖や同時消しを決めたときは結構気持ちいい。

・パーツ同士が離れたブロック(L字のカドがちぎれたブロック等)は、一部のパーツが接地しても残りが接地していない場合、していない細切れのパーツのみ引き続き動かす事ができる。地味な要素だが、狭い隙間にピンポイントで潜らせたりできるって意味では結構ありがたかったりも。

・スーパーファミコンの「スーパーゲームボーイ」で遊べば、カラフルな画面で楽しめる。「同じ色を揃える」ゲームでカラー化の恩恵は結構大きい。見栄えもカラフルになり○。
BADなんや。
・タイトルこそ“テトリス”だが、ルールはまったくの別物(任天堂は落ち物パズルを海外で展開すると、何でもかんでもテトリスと付けたがる傾向はあったが)。同色のブロックを並べてチマチマ消す展開になりがちで、本家テトリスで4段消しを決めたような爽快感は無い感じ。

・『ドクターマリオ』同様、ステージ後半では邪魔なブロックの消しカスが大量に積もりがちで、消しカスの中に消さなければならないブロックが埋没してしまうと、発掘が恐ろしく面倒になりがちな欠点も。

・画面が小さいから仕方ないのだが、COMとの対戦時、相手画面がまったく見えないので展開が見えずイマイチ盛り上がらない。ちっちゃくても良いから相手画面を表示して欲しかった。

・『ぷよぷよ』だとか後の任天堂のパズルゲームと違ってストーリーモードだとかがある訳でも無く、キャラクターとかも一切登場しないため、見た目はどうしてもジミだしボリュームも控えめなのは否めんかな。
うほっ。感想じゃ。
 名前こそテトリスなのだが、四角いブロックが降ってくる事以外は、「横に一列ブロックを揃えても消えず同じ色を並べりゃ消える」って部分からして、テトリスよりはほぼ『ドクターマリオ』である(キャラクターとかは無いんでマリオ成分はゼロではあるが)。まぁ任天堂って何故か自社のパズルゲームにテトリスって付けたがる傾向があるんでソレ自体は珍しくないし(→『パネルでポン』の海外版とか海外でのみ出た『テトリスフィアー』とか)、本作の場合は幾分テトリスっぽい見た目ではあるけどね。

 「一度にどかっと大逆転!!」的な爽快感には乏しく、見た目も実際のゲームの展開そのものもすこぶる地味なのだが、ちまちまとブロックを消していく作業感には妙な中毒性はある。ピースの操作性自体はドクターマリオより自由度が上がっており、ピースの一部が接地した後はドクターマリオと異なり(=ちぎれたピースはそのまま下に落下していた)設置していない部分がちぎれて別な場所に置く事ができるため、全体のテンポが良くなってる点はジミに嬉しい要素かな。

 派手さは無いが無難に遊べるタイプのパズルゲームではある。ハード毎に新作が出る事の多い『ドクターマリオ』と違ってスーファミ以降は全然出なくなってしまったが、続編・アレンジ作品としては普通に楽しめる内容かと。まぁ返す返すも作りは古典的でボリュームとかも無いんでジミではあるけども(笑)。

掲載日:2008年11月16日
更新日:2025年6月10日


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