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Banjo Pilot
メーカー:THQ
開発:レア社
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2005年1月12日(日本未発売)
ジャンル:レース


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 5 6 5 5 6 56
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
HAHAHA!最高デース!
・リアルさを追求した内容ではなく、アイテムを用いてのコミカルなレースゲームって事で、『マリオカート』の亜流作品って感じだが、奇抜な要素も無く、『ドラえもんカート』みたいなウンコってくらい酷い内容でもなく、オーソドックスな作りで遊びやすい。

・日本語が収録されていなので外国語でしか遊べないが、レースゲームなんで英語とかができなくともそれほど支障なく遊べはする。

・同じレア社開発のレースゲームと比べると、割と序盤からプレイヤーを殺しに掛かって来ていた印象だった『ディディーコングレーシング』(→実質的な前作でもあるか)よりはマイルドなバランスかなーって印象。
んノォォォ!それじゃ駄目デース!
・飛行機で空を飛んでのレースなのに、何故か地面が砂利道だと減速して最悪だとクラッシュしてしまうのが直感的でなく意味不明過ぎる。ポリゴン描写がニガテなゲームボーイアドバンスでは当然コースの描画は2Dになってしまうのだが、その仕様で飛行機のレースをしようっていう時点でそもそもダメだったのでは?無難に地面を走る車や水上のボートでのレースにするなり、かなり上空を飛んでる設定にするとか(=SFC/GBAのF-ZEROはまさにこの描写で不自然さを回避しとるワケだし)、変に感じずに済む方法はいくらでもあったと思うが。

・接地してないのに地面の状況次第で減速する変な挙動もそうだし、コースの地形自体が平坦で障害物も極端に少ないため、見た目的にも寂しく物足りなさを感じる。

・レア社と言えばかつてはCGツヤツヤの超絶グラとかがウリだったと思うが、本作はゲームボーイアドバンス後期の作品の割には表現で見るべき点も無く。なんとも平凡な出来でちょっとガッカリ。

・隠しキャラの性能が妙に良すぎて、主役のバンジョーが完全に下位互換になっちゃってるのが寂しい(GBA初期だと任天堂の『マリオカートアドバンス』でも主役のマリオの性能が全てルイージ以下とかあったが)。
感想ナノヨー。
 ニンテンドウ64で出ていた『バンジョーとカズーイの大冒険』のキャラクターが登場するレースゲーム。日本ではレア社が任天堂からマイクロソフトに売却されたと同時に発売中止に終わったが、海外ではその後発売に至っており、わしはカントー出稼ぎ時代に秋葉原とかどっかの輸入物を扱ってるゲーム屋で北米版を購入したなぁと記憶。

 当初は任天堂から発売予定で、発表時の仕様だと傾きセンサー(『ヨッシーの万有引力』等に載っけてたやつ)搭載で本体を傾けて遊ぶスタイルだったと思うのだが、他社から発売された製品版はボタン操作のオーソドックスなスタイルに変更されている。この辺は余計なチップ搭載で原価が高くなるとか、ハードメーカーの任天堂からの発売で無くなった点が大きいか。

 基本的にはN64で出ていた『ディディーコングレーシング』の携帯機版って感じで無難に遊べる内容ではあるが、高低差の表現しにくいゲームボーイアドバンスのハードスペックで飛行機のレースにしたせいで、空を飛ぶ飛行機なのに何故か砂利道で減速するとか、のぺっとして見た目もプレイ感覚も退屈な物になっちゃってたりとか、個性を出そうとした部分は見事に滑ってるし、全体としては平凡な出来かなァ…って印象。遊べなくもないが、本作ならではの良さってのも感じにくい内容でちょっとガッカリではあった。まぁ店頭で「うわ!日本で発売中止になったバンジョーのレースゲームが売ってる!」って見つけた時が興奮のピークだったと申すやら…(苦笑)。

掲載日:2023年6月20日


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