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マリオカートアドバンス
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2001年7月21日
価格:4800円
ジャンル:レース


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GBA版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 9 6 8 9 83
プレイ時間…300〜400時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー、ハハー!(良いのじゃ)
《システム・バランス部分》
・N64『マリオカート64』よりはスーパーファミコン版の『スーパーマリオカート』に近い内容&操作感。2Dって事で、複雑さが無いためシンプルでより馴染みやすいのが長所。

・グランプリでは走りに応じてクリア後に評価が発表される(☆☆☆、☆☆、☆、A〜Eの全8段階)。作業になりがちだった一人プレイ時の良い目標になる。テンポ良く進み、1回ごとのプレイ時間が短いので手軽に遊べる携帯機に向いている内容と言える。

・タイムアタックも熱い。キャラの性能差が小さくなったのでコースによって使い分ける楽しさもある。

《ボリューム》
・シリーズ作品の中ではコース数が多いのは嬉しい(『8DX』の有料DLC込みだと流石に劣るが)。条件を満たせばスーパーファミコン版『スーパーマリオカート』のコースもまるまる遊べるのでお得な感じである。

《演出》
・演出面ではキャラが喋る・CGで立体感ある表現になっているなど、むしろN64版に近いところもあるって意味では結構豪華でもあり。

・携帯機ながら描き込みはなかなか凝っており、それでいて見やすさも損なわれていないって意味でナイスな出来。
マンマミーア(駄目でござろう)
《バランス部分》
・ショートカットが沢山用意されているが、どのコースにも「あって当たり前」と言わんばかりにショートカットポイントがあり、内製のマリオカートよりクド過ぎる塩梅な気もする。

・シリーズ伝統でもあるが、相変わらずCOMマシンの動きがインチキくさい。今作のAIもやっぱり偏っており、プレイヤーがトップを走ってくるとすぐ後ろのCOM1人しかついてこないので、そもそも8人でレースをしているという感覚が非常に薄い。ここは不自然さを感じずソレっぽく見えるようにもうちょっと作り込んで欲しかった。

・キャラ性能が数名毎のカテゴリでなく1人1人細く設定されているのだが、何故か主人公のマリオが妙に弱く「全ての性能がルイージ以下」なる妙ちくりんな設定になっているのが謎ではあった。

《演出部分》
・スーパーファミコン版のコースが遊べるのは良いが、お邪魔キャラや土管等の障害物、ダッシュプレート等の仕掛けが一切無い等、再現度は今ひとつだったりする。

《その他の仕様》
・対戦するには人数分のカートリッジが必要なので従来作よりも多人数対戦の環境を揃える敷居は高い。1本でも遊べるモードも一応あるがキャラやモードが限定されすぎてて体験版程度でしかないのが残念。

・本作の前年に出たゲームボーイの周辺機器『モバイルシステムGB』に対応しているのだが、すぐにサービスが終了したため、ここに力を入れるなら、他の部分をもっと充実させて欲しかったところではある。
イッツミーザ感想。
 マリオカートシリーズ初の携帯ゲーム機版。スーファミ並の性能があるゲームボーイアドバンスでの登場なんで、遊んで不自由を感じる部分もなく、しっかり遊べる内容になっている。

 ただし、作っているのが従来マリオカートシリーズと接点の無かったインテリジェントシステムズによる外注作品なんで、従来のマリオカートと比べるとちょっと「従来のシリーズっぽくない」ような違和感はあるにはある(まぁイズ社さんと言えば今では定着した『ペーパーマリオ』シリーズもあるけど)。新要素も少なく、内容としてはやや地味な感じではあった。とは言え、携帯機ながらボリュームも品質もしっかりした出来であり、とことんやり込める奥深さも備える。そういう意味では骨太なゲームだったかなァ、と。

掲載日:2004年9月15日
更新日:2024年3月12日


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