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マリオルイージRPG
メーカー:任天堂
開発:アルファドリーム
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2003年11月21日
価格:4800円
ジャンル:RPG


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GBA版 3DS版リメイク

豆っぽいキャラが多いんで
豆もこの際どうぞ!

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 8 9 9 8 7 7 86
プレイ時間…70〜80時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
イーヤッフー!ハハー!(最高じゃ)
・AボタンとBボタンでマリオとルイージを同時制御する独特の操作方法だが、慣れてくるとこれがなかなか楽しい。戦闘では自分のターン中は勿論、敵のターンでも攻撃をジャンプしてかわしたりハンマーで反撃したりとできる事が多く退屈しない。マリオとルイージが協力して繰り出す数々必殺技「ブラザーアタック」も直感的な操作で出すことができ爽快感もバッチリ。

・とってもコミカルなグラフィックの表現とベタなれど何故か笑えるストーリーの展開が秀逸。ドット絵で敵も味方も兎に角よく動く。特に笑えるのは一連のルイージのいじられっぷり(少々気の毒な気もするが)。ある意味、マリオ以上の目立ち方をしているゆえ、まあいいとしようか(笑)。

・プレイヤーのウデ次第では敵の攻撃を殆ど無効化して進めるので、やり込みの余地がでかいって点で奥深さはあるかも。

・メインキャラであり主人公であるマリオもルイージも一切喋らず(戦闘時のアクションの掛け声はある)、身振り手振りのジェスチャーだけで話が進む(もっとも、マリオとルイージ以外はフツーにガンガン喋るので、必要な説明はそちらに全部任せてしまってる感じ)。この点では良く出来た無声映画っぽい味わいもあるかも。
マンマミーア…(イカンのである)
・操作方法が非常に独特かつ妙に忙しいゆえ、最初のうちはなかなか思い通りに操作できず歯がゆい思いをする。

・コマンドを入力する場面が多いせいか雑魚戦であろうと戦闘の展開がスローペースで長引きがち。また、ボスの攻撃もややワンパターンでダレることもある。また、フィールド上の謎解きも簡単過ぎる割に頻度が高く、やや作業じみている面もある。

・クリア後の追加要素が全く無いので、一回エンディングを見るとやることが無くなってしまう。
イッツミーザ感想。
 マリオとルイージの同時制御がめんどくさくも楽しいRPG。スクウェアでSFC版『スーパーマリオRPG』を手掛けたスタッフが中心となっての作品で、一番マリオRPGの直系の続編に近い存在だったかも。同じマリオのRPG枠としては、マリオの生みの親であるミヤホン氏(宮本茂氏)が直接監修していてキャラの設定や描写等に縛りが多いように見受けられる『ペーパーマリオ』と比べると、外注部門(企画開発本部系)がプロデュースしていた『マリオ&ルイージRPG』はそれほど縛りが設けられなかったようで、開発元のアルファドリームはかなりやりたい放題やっていた印象。シナリオや演出のはっちゃけ度合いはこちらマリオ&ルイージの方がかなり上回るで、それが結構な持ち味になっていた感じでもある。

 戦闘中も移動中も常にやることが尽きず、退屈しない。ルイージいじりを筆頭とするギャグチックな展開も楽しい。携帯機向けのRPGとしてシンプルながらまとまりが良く、完成度は高かったかと。後のシリーズ作品は本作以上に操作周りが面倒な方向に進化していっているので、個人的にはこの『1』くらいが丁度良かったかなァとは思う。

掲載日:2005年1月21日
更新日:2021年5月25日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
9 8 7 10 7 7 8 81
プレイ時間…50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ふるるる!最高るるるる!!
・従来通りにスーパーヒーローとして活躍するマリオと、どこか抜けてる所があり人間臭い所も感じられるルイージによる、二人で一つの主人公といえるゲーム内容。謎解きからバトルまでマリオとルイージの二人が阿吽の呼吸で協力して困難を乗り越えていく一体感が最大の魅力で、独自のマリオシリーズらしさが楽しめた。

・通常の戦闘ではアクション要素を多く取り入れてるのが特徴で、攻撃技から敵の攻撃に対する防御まで常にタイミングを見計らったボタン操作を要求される内容。育成や戦略を重視した一般的なRPGよりも直感的なセンスの方が重要な戦闘バランスになっており、これもまた独自の面白さがある。

・ドット絵のアニメーションがかなり緻密で種類豊富。マリオ達の通常のアクションだけでなく、バトルでブラザーアクションを失敗した時にもアニメーションが細かく設定されてるのは芸が細かいなと。

・普段のバトルで使う攻撃方法やフィールド上の謎解きで使うアクション等はどれも独創的で、非現実的ながらも見た目に面白い物が多い。後のシリーズでも冷静に見れば「ずいぶん回りくどいな」とツッコミたくなるようなアクションもあるのに、それでもなお違和感なくアクション技として昇華させられてるのはマリオとルイージならではの芸当と言えそうな。

・歴代マリオシリーズの小ネタが要所要所に組み込まれていて、分かる人は分かる遊び心が面白い。
ふぅるる!ヤバいるるる!!
・全体的に難易度は低めで、特にアクションゲーム等に慣れてるプレイヤーならほぼ難なくラストまで進められると思う。敵の攻撃パターンなどもある程度は決まっていてメリハリに欠ける部分がある。

・クリア後のやり込み要素がほぼ皆無で、ややボリューム不足感がある。ステータス上げをひたすら行うとかその程度しかないので、ボリュームには期待し過ぎない方がいいかと。
感想るるる!!
 これまでのマリオシリーズではあまり無かった、マリオとルイージの二人を主人公として作られたRPG。ペーパーマリオ系のRPGとはまた違う開発会社なので作風も大きく異なり、独自のマリオ世界が繰り広げられている。

 従来の悪役だったクッパがとんでもないおバカ&マヌケキャラになっていたり、これまでのマリオシリーズを知ってる人ほど本作の独自のキャラクター像にはビビると思う。この全体的にコミカルなシナリオが続く所に関しては、開発元のアルファドリームが手掛けたRPG『トマトアドベンチャー』のノリがそのまま引き継がれたような印象。キャラ崩壊してるという訳でもなく、まあ従来のマリオシリーズの世界の延長線上の範疇には収まってるので特に違和感はなし。

 全体的に難易度はヌルいものの、このゲームの性質上一般的なRPGとは異なり、敵からの攻撃は理論上は全て回避可能であり、ボス敵相手であってもノーダメージで倒しきるのも普通に可能なので、腕前に自信がある人なら大半の敵を無視して進めると手強い難易度で楽しめるようになるんじゃないかと。マリオシリーズの中でもお気に入りのシリーズの一つです。

掲載日:2021年5月25日


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