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メトロイドフュージョン
メーカー:任天堂
開発:任天堂開発第一部
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2003年2月28日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D)


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GBA版 WiiU-VC版

アクアリウム用
人口メトロイドもどうぞ!
(クラゲだっつーの)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 8 10 7 8 7 85
プレイ時間…30〜40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
グレイトだぜぃ!
・これまでよりもストーリー描写が細やか。ナビシステム「アダム」との会話のやりとりやエレベーターで移動中などに表示されるサムスの回想シーンで彼女の過去に触れる場面があるのはシリーズのファンとしては嬉しい。従来よりもシナリオ重視と言っても、CD-ROM媒体のRPGみたいにCGムービーがダラダラ流れ…って事は無いんで、その辺は安心。

・主人公サムスに擬態した最強の敵『SA-X』から逃げる場面はスリル満点。緊張感という点ではこれまでのシリーズの中でも一番かも。これは本当にコワイ。

・崖で落下する前に自動的につかまる機能や次に進むべき地点を教えてくれる機能、操作の簡略化など、アクションが苦手な人を救済するシステムを搭載しており、敷居が低くなったのは良い事だと思う。かつ、親切になりつつも手応えも失っておらず、この辺は流石の塩梅。
イカンですばい!
・事細かに次の目的地を教えてくれるナビゲーションシステムは便利だが、これまでのシリーズの経験者には親切過ぎて余計に感じる要素かもしんない。攻略ルートも従来作よりも一本道であり、シリーズの持ち味である自由度は低め。

・冒険の舞台が1つの研究所の中に留まっており、惑星全体が舞台となっていた以前の作品よりもスケールは小さい(実際のマップの広さはそれほど変わらないが)。

・極めるには繰り返しのプレイが基本となるが、1周のプレイ時間は短めなので人によってはボリューム面で不満を感じるかも。古典的なアクションゲームって事で、絶対的なボリューム量はそれほどでもない。
感想なり。
 スーパーファミコンで出た『スーパーメトロイド』から約9年ぶりとなる久しぶりのメトロイド本家の新作(タイトル画面では“METROID4”と表示される)。同時期に出たゲームキューブの『メトロイドプライム』と比べても扱いは悪かったが、本家本元のメトロイド新作はこちら。ゲーム開始と共に大海に放り込まれる格好だった過去のメトロイドと比べると頻繁にナビゲートが入り、迷いにくい作りになっている。そんなお節介ナビゲーションのアダムのお陰で手軽さは増したが、一方では自由度が若干犠牲になっている感も(この辺はどうしても一長一短になってしまうが)。

 作りとしては古典的な2Dアクション。職人による伝統工芸的な丁寧な作りが光る良作アクションであり、プレイヤーを楽しませようというスタッフの思いがひしひしと伝わってくる内容。難易度は以前よりは低めだが、クリア後に追加されるハードモードは非常に難しい。さらにアイテムを取らずにクリアすると得られるオマケもありアクション上級者でも苦労するハズ(わしには難し過ぎてとてもクリアできそうもないけど)。
 過去作よりも手に取りやすいバランスで、高難度の方はアクションゲームが得意な人でも手応えを感じられる出来。万人にオススメできる秀作と言えそうですな。

 しかしなー。そろそろ任天堂内製のメトロイド本編の新作、『メトロイド5』とか出してくれんかなー。外注に出さんで自前で作ってくれればサイコーなんだがなァ…(3DSで出た2D-ACTの『サムスリターンズ』)は洋ゲーチックな内容&高難度であんま楽しめなかったんで…)。

掲載日:2004年7月19日
更新日:2020年11月10日


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