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スーパードンキーコング
メーカー:任天堂
開発:レア社
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2003年12月12日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 7 6 7 6 70
プレイ時間…10〜15時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ウッホウッホ!いいとこ。
・オリジナル版よりは若干劣化しているが、ゲームボーイアドバンスのゲームの割にはグラフィックはキレイな部類に入る。サウンドもまぁ同様。

・できる場所がやたらと限られていて利用しにくくて難儀したセーブ周りなど、機能面はスーパーファミコン版よりも改善された点は良し(『吹雪の谷』など冒頭部分の難易度がやたらと高いクセにセーブポイントがエリア終盤にしか無かった4面とかは特にありがたかった…)。

・「でかいだけのザコ敵」みたいな感じでやや単調だったエリア最後のボス戦は多少テコ入れされ、攻撃パターンが増えたボスが多い。

・本作の後に本作同様にスーパードンキーコングの『2』や『3』もゲームボーイアドバンスに移植されたのだが、ヘンテコなアレンジとかBGMの大幅な劣化があった。ソレに比べれば本作は変な弄くられ方はされてなくて元の作品の良さを楽しめる作りではある。
キキー!駄目なとこ。
・多少の追加要素はあれども、あくまで9年前に出たスーファミ版の移植の域に留まっており、遊んでて新鮮味に欠けるのは否めず。

・サウンド面がやや貧弱なゲームボーイアドバンスのリリースで、スーパーファミコン版と比べると音質の劣化が結構ある点は残念。

・サウンドほどでは無いが、グラフィック部分もアニメパターンが減る等、若干の劣化は見られる。あと、画面解像度の関係でやや狭く感じやすい(マリオとか他のスーファミからのベタ移植組とまんま同じ欠点かな。画面サイズに合わせてジャンプ・移動速度等の挙動を変えてしまうと諸々の調整がめんどいせいか、スーファミ→GBAの移植作品の多くではこの欠点は結局放置されたままだったなァ…)。
感想じゃよ。
 色んなハードに移植されてきた『スーパードンキーコング』(スーファミ版のレビューはこちら)だが、性能的にややムリがあったゲームボーイ(モノクロ・カラー)と異なり、ある程度の性能を備えるゲームボーイアドバンスへの移植って事で、クオリティ的にも原作と見劣りしない物が携帯機で遊べるようになった印象。元がアクションゲームの傑作だっただけに、しっかり楽しめる内容には仕上がっている(『スーパーDK』の2〜3の移植版と違って変なアレンジもされていない)。

 とは言え、内容はほぼ完全にスーパーファミコン版のベタ移植に留まっており、新たな面白さが味わえるとか、そう言った類の驚きはほぼ皆無ではある。今だとスイッチさんオンラインでスーファミ版が携帯して遊べるんで、わざわざゲームボーイアドバンスで遊ぶ意義はそんなに無くなってしまったカモ。あくまで「出た以上は全部揃えたい!」っていうコレクターさん、もしくは未経験の人向けですかね。

掲載日:2008年1月28日
更新日:2022年12月6日


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