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ヨッシーの万有引力
メーカー:任天堂
開発:アートゥーン
機種:ゲームボーイアドバンス
発売年月日:2004年12月9日
価格:4800円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 4 4 6 5 5 49
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
いいねぃ!たまらんぜぃ!
・静止画でのグラフィックはそこそこの見栄えではある(動くと途端にショボくなるが)。

・ゲームとしては古典的でシンプルな2Dスクロールのアクションゲームにコロコロカービィやまわるメイドインワリオの傾きセンサーを搭載。コース上の仕掛けを上手く作動させて先に進む、なる発想自体はユニークではある。もっとも、それが面白いゲームとして成り立ってるかは……。
べらんめい!いけねえぜぃ!
・「傾ける」というこのゲームのウリであるはずの操作がストレスにばかり繋がっている気が。もうちょっと大胆で爽快感のあるものにできなかったのかねえ。ギミック以外の部分、「走る」だの「跳ぶ」だのといった基本アクションの操作性の悪さにも閉口。見た目こそ任天堂内製のヨッシーに似せてはいるものの、アクションゲームにおいて重要な操作性だとか快適さだとかは全然ダメなレベルであり、ゲームとしての完成度は著しく低い。なんでコンナノしか作れんトコに自社のメジャーなシリーズを預けるかなァ、任天堂も。

・演出面が貧弱。パターン数が少なくて硬いと言うか、ぎこちないキャラの動作に代表されるグラフィックに、ピコピコした安っぽいサウンド。BGMに関しては、音質の悪さもさる事ながら、曲自体も十分ショボい。ゲームボーイアドバンス円熟期に出た作品とは思えないレベルである。約10年前に出た「ヨッシーアイランド」の足元にも及ばんよ。うーむ。
江戸っ子の感想よ、べらぼうめ!(江戸っ子じゃないケド)
 任天堂ブランドとしては十分ウンコレベルなゲームを乱発したアートゥーン→アーゼスト製ヨッシーの第1作。
 発売直後から良い評判も聞かず地雷臭がしておったので数年経って新品半値以下のワゴンで売ってるのを買ったのだが…う〜ん、想像以上につまらなく、酷い内容だったねえ。クソゲーという棺桶に片足突っ込んじゃってる感じ。アイディアは面白いと思うんだけど、練り込み方・磨かれ方がまるで雑であり、1本のゲームとしての完成度は物凄く低い。正直なァ、もっと地力のあるメーカーもしくは任天堂が自前で手掛けていれば、花開く可能性のある作品だったと思う。

 まぁアートゥーン製のゲームが贅沢な予算・人員・開発力を誇る任天堂の内部部署の作るモノに比べて色んな面で見劣りしてしまうのは理屈としては仕方ないと思える点もあるのだが……かと言って、中小のメーカでも傑作レベルのゲームを出してた事もあるワケで、結局はあんまり言い訳できないトコかと。それと同時に、開発力が明らかに劣るメーカに自社のメジャーなIPを丸投げして微妙な品質のまま発売してしまう任天堂の見る目の無さ・節操の無さとかにもガッカリさせられた作品ではある(オマケに、本作品以降も数作に渡ってヨッシーシリーズをアートゥーンに預けるセンスの無さである)。実際に作る側もプロデュースする側もさ、もうちょっとね…プライド持ってシゴトして欲しいモンよね…。プロのシゴトには程遠いクオリティの低さにはひたすらションボリであった(苦笑)。

掲載日:2006年6月18日
更新日:2020年9月15日


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