バテン・カイトス
終わらない翼と失われた海

メーカー:ナムコ
機種:ニンテンドーゲームキューブ
発売年月日:2003年12月5日
価格:6800円
ジャンル:RPG


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 7 8 7 9 8 85
プレイ時間…100〜120時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・カードということでパッと見難しそうな印象を受けるが、実際はシンプルでわかり易いシステムにまとまっている。ポーカーのようにペアやストレートの役を作ることでダメージが大きく上がるのは面白い。

・美しいグラフィック。風に揺れる木々や草、流れる雲等の表現は今までになかった美しさ!大陸ごとに大きくイメージを変えつつも全体としては1つにまとまっているのもスゴイ。

・個性的なキャラデザイン。好き嫌いが分かれそうな濃いイラストだがかえって新鮮でもある。変に濃いデザインで万人向けでは無いけど、こういう表現のゲームって少ないだけに、個性にはなってるとは思う。

・勧善懲悪でわかり易く、悪くないストーリーでしたな。分岐は無く1本道で進行するが、くストーリーに集中できるので、戦闘で時間を食いがちなこの作品には合ったスタイルと感じる。新規作の割には変に回りくどい表現や専門用語の類が少なく、理解しやすい点は良かった。

・マグナスの種類や入手方法が多彩でやりこみがいがある。

・戦闘が長いのを配慮してか、経験値が多めに入り、「レベル上げのための戦闘」がいらないのは嬉しい。その意味では結構割り切った作りになってるとは言えるかもしれない。
ダメですばい。
・全般に戦闘は長引きがち。また、別にオン要素とかある訳じゃないのに戦闘中にポーズをかけられないのも不便だな。照準が背景やキャラに溶け込み見にくいのも困る。

・フィールドの移動速度が遅い。特に画面奥では顕著。ダンジョンによっては更に遅いところもあり何とも。明らかにその部分がストレス要素の根っこになってる感も。

・BGMとボイスの大きさのバランスが悪い。声には変なエコーがかかっているのも始めは聞きづらかった。慣れればまぁそれほどでもないが…。

・描き込まれたグラフィックは良が、見やすいかというとかなり微妙。ダンジョンによっては仕掛けが非常に見つけづらく、謎解きの場面ではストレスが溜まる。

・ゲームの内容とは直接関係ないものの、パッケージ形状はかなり不満。何故かパッケージが2つに分かれていて、1枚ずつ別に収納する格好になっている。GC「バイオハザード」等、他の2枚組ソフトと同様の形状の方がしまう時に絶対便利。
感想ですけん。
 「重厚長大」の言葉がこれほどぴったり当てはまる作品はゲームキューブでは珍しいかもしれない。スタイルとしては一昔前のRPGチックだけど、丁寧には作られている。妙に老成した作りで息の長いシリーズ作品であるかのごとく安心して楽しめた。
 テンポの良さって部分では続編の「2」に劣るけど、人物の魅力やスケール感って部分ではこちら「1」の方が勝ってるかなあ、といった印象。それと、こっちならフリーズバグの心配ナシで遊べるぞ!(汗

掲載日:2004年6月30日
更新日:2015年9月21日


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