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カービィのエアライド
メーカー:任天堂
開発:HAL研究所
機種:ニンテンドーゲームキューブ
発売年月日:2003年7月11日
価格:6800円
ジャンル:レース


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 9 9 6 6 83
プレイ時間…100〜120時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのであーる!
・メインで使用するのはAボタンとアナログスティックのみ。他のレースゲームとは一線を画す操作体系で最初は戸惑うが操作自体は分かり易くまとめられている。初めての人でも数回遊べば不自由なく操作できるようになる敷居の低さは桜井師範のゲームらしい。

・多人数プレーはモードを問わず熱くなる作りで多人数対戦用のゲームとして完成度は高いかと。特にマシンを強化してランダムに決定される最後のゲームで勝敗を競う『シティトライアル』はどっぷりハマる魅力アリ。簡単に数時間過ぎてしまう。運に左右され易く理不尽に思えることもあるが、それも込みで楽しめる内容とは言えるか。

・グラフィックはシンプルだが見やすくまとまってはいる。色使いが柔らかく、カービィほのぼの感がありいい感じ。

・クリアチェッカーは目標の設定方法としては強引な気もするが斬新。1人で遊んでいると目標を失いがちな面もあるが、このシステムで多少軽減されている。

・ゲームを進めていくことでシリーズの懐かしいアレンジ曲が手に入ったりして、ちょっと嬉しい。
ダメでござーる。
・全体的にフレームレートは不安定で、とにかく処理落ちが激しい。特に多人数対戦のときは酷い。フリーズだのゲームの進行に大きく差し支えるような類のものではないが、かなり頻繁に発生するんで、気分的にはよろしくない。

・ブレーキと能力使用が同じボタンに割り振られているので能力を使うと減速は避けられず。操作感を犠牲にしてまで使用ボタン数を減らさずとも良かったと思うのが。また、明らかに使いやすい能力と当てるのさえ苦労するようなハズレ臭い能力があるなどバランスも大味な印象。マシンの強弱格差もあり過ぎる。よって、多人数プレイだと皆似たようなマシンを使ってしまいがちで、せっかくの能力やらマシンやら種類の豊富があまり活かされていない気もする。

・3つのモードを収録してはいるものの、全体としてはミニゲーム3種類のカップリングという印象で、特に1人プレイにおいてボリューム面で物足りなさを感じる。1人ではCOM相手の対戦とタイムアタックくらいしかやることが無いため飽き易い。

・クリアチェッカーは斬新なシステムとは↑の欄で挙げたが、同時に欠点も。特定の隠しマシン等の出現に絡んでいたり、そういう場面に限ってやたら条件が厳しく救済措置も無いなど、意地の悪い設定と思える部分も多い。
感想でごじゃる。
 ゲームキューブ初のカービィは星のカービィシリーズとしてはかなりの異色作(ってか発売予定だった『星のカービィGC』が中止になったせいでゲームキューブだと結局これ1本しか出てない)。

 HAL研究所が作った前作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以上に多人数での対戦に特化しており、1人では遊べる内容も限られていてボリュームも無いためCOM相手に遊んでいてもあんまりハマる作りとは言えない。反面、接待用ゲームとしては良く出来ており、特に作中の1モード『シティトライアル』を筆頭に多人数プレイは盛り上がる事間違いなし。発売までに作り直し数度など紆余曲折あっただけにバランス調整は強引で、まとまりが悪い物をムリヤリ製品として「エイヤッ」とまとめた印象もある。

 発売から時間が経過してプレミア価格が付いている事もあり、この辺でバーチャルコンソールでの配信なりリメイクなり期待したいところではあるが…出せんもんかね?(…と言ってたら20年以上経った2025年にリメイクに近い新作Switch2『カービィのエアライダー』が発売してビックリー!)

掲載日:2004年7月22日
更新日:2025年12月23日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 8 8 8 6 7 82
プレイ時間…150時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かったペポ!!(カービィ風に)
・Aボタン&スティックのみという非常に少ないボタン数のみで構成された操作方法が面白い。Aボタン一つで色々な役割が決められていて、使いこなせば奥深い動きが楽しめる。さらにLボタンでもAボタンと同じ行動として当てられているので、その気になればコントローラーを左手だけで握ってプレイする…なんて事が出来たりして面白かった。

・地上だけでなく空中をもレースの舞台となるのはレースゲームの中では異色。通常のバトルでも空中での動きが必要となる事もあり、地上から空中へと入り乱れるのは画期的であると言える。

・エアライドやウエライドのグラフィックは綺麗。あまり評価されてないが、ウエライドの水ステージなんかはゲームキューブのゲームの中でもかなり綺麗な方じゃないかと思う。

・シティトライアルは多人数プレイに特化した作りになっており、中毒性が高いのが魅力。ステータスを上げる事をメインとしたゲームシステムは秀逸で、後にスマブラforにも近いシステムで流用されたり。

・音楽も中々良いですやね。ステージごとに曲が作られていて、チェックナイトの曲やマグヒートの曲は自分もお気に入り。当時放送していたカービィのアニメにも一部流用されていたりするので、曲の評価は高かったんじゃないかと。

・クリアチェッカーシステムでやり込み意欲を促進させられる。他社ハードのトロフィーに近いような感じで、ゲーム内で特定の条件を達成するとマスが解放されていくシステム。
だめゾイだめゾ〜イ!(デデデ大王風に)
・パーティゲーとして主に作られているので一人プレイが盛り上がらない。マシンのバランスや操作方法も大味な作りのゲームなので、一人でタイムアタックをする場合でも使用するマシンが偏ってしまいがち。

・メインであるはずのエアライドのステージ数が少ない。他のモードでボリュームを増やしているものの、9つというのはレースゲームとしては少なすぎる。

・エアライドやウエライドに比べてシティトライアルのグラフィックが荒い。エアライドやウエライドのグラフィックが細かく書き込まれているだけに尚更グラフィックのショボさが目につく。

・コンピューターの思考がかなり馬鹿で、届かない場所にあるマシンに乗ろうと同じ場所をウロウロしたり、爆発しているボムに自ら突っ込んだりとあからさまに挙動がおかしい。

・一部のクリアチェッカーは解放条件が難しい。ゲームとしての腕前を問われるものだけでなく、コントローラー一つだけだと達成するのが難しいような違うベクトルで難しいクリアチェッカーまであったりする。さらにクリアチェッカーを達成しないと解放されないマシン等も多い。自己満足の域に抑えられるだけなら良かったのだけど。
フッ…感想か…好きにしろ(メタナイト風に)
 かなり大味なバランスのゲームだが、パーティゲームとしてはとても楽しめるゲームであると言えそう。複数人プレイに重きを置いたゲームキューブの中でも人気のゲームで、自分も青春時代に友達とゲームキューブで遊ぶ時には大乱闘スマッシュブラザーズDXとこのエアライドの二強だったと言っても過言ではない。スマブラの方が先に発売されていた事や知名度、評判等から総合的にはスマブラDXの方がプレイ時間は上回っていたと思うが、エアライドも人気でよく遊んだ思い出。

ゲームシステムは頗る良いので、大味なバランスに手を加えて、今になってオンライン有りでリメイクやら新作やら出てきてほしい…出てこないかな?switchのおすそわけプレイとも相性良さそうだと思うんですけどねえ。GCでのこの一作だけで終わらせるのは惜しいと思う。

掲載日:2017年10月3日


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