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マリオテニスGC
メーカー:任天堂
開発:キャメロット
機種:ニンテンドーゲームキューブ
発売年月日:2004年10月28日
価格:5800円
ジャンル:テニス


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GC版 Wii版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 7 5 7 6 6 64
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よかでごわしょう。
・操作が簡単ゆえ誰でも手軽に遊べるのは前作から共通の良さ。キャラクターが多くタイプも豊富なので使い分ける楽しさもある。

・ポリゴンのカドが目立たない滑らかなキャラのモデリングも、ある意味では任天堂内製開発の作品以上のクオリティかもしんない(本家アクションやカートシリーズよりも一度に出るキャラが少ないからリッチにポリゴン使えるってのはあろうが)。

・前作で(特にCOM戦では)使い勝手が悪かったロブやドロップといったショットが強化され、溜め時間が短くてもある程度選択肢に入るようになったのは嬉しい。

・オープニングムービーは「マリオゴルフファミリーツアー」同様、すごい気合の入りよう。無駄とも言えるくらいに長くて綺麗ではある。
イカンぜよ。
・目玉として宣伝されていたスペシャルショットだが、それによってテニス本来の駆け引き・面白さが返って失われてしまったように思われてならない。相手の逆を突いたりして、絶妙のラインを突いた球を簡単に防御系ショットで打ち返されてしまう。ただでさえ長く続くラリーが余計に長引くため、ダラダラした展開になりがち。おまけに、攻撃・防御ワザ共に飛ばせないデモが頻繁に間に入るため極端にテンポが悪くなってしまっている。また、COM戦では防御系ショットを打たせてから攻撃系ショットで決める、というワンパターンな展開に固定されてしまい、どうにもしらけてしまう。

・ボリュームそのものもかなり控えめで対戦ありきのパーティゲーム寄りになってしまった印象。スペシャルゲームが豊富なのは良いが、どれもおまけ程度で何度も遊びたい、と思えるような出来じゃない。多人数なら楽しいのだが1人では辛いところ。

・キャサリンやキノピオなど、前作でいたキャラが削られてしまったのは残念。後に出たゲームボーイアドバンス版『マリオテニスアドバンス』から育成したオリジナルキャラを持って来れなくなったのも退化した点と言えそう。据置機での前作である64版ではそこが良さでもあったんだが…。

・コートのデザインやギミックがごちゃごちゃしていてボールが見辛くて困るのは前作から改善されていない。と言うか、むしろ悪くなってるようにさえ思える。
感想である!
 キャメロット版マリオテニスの据置機第2作目。グラフィックやサウンドの質がかなり向上し、スペシャルショットの導入で見た目は賑やかでパーティゲーム寄りになった印象。ただ、スペシャルショットありきでいちいち進行がブツ切れになりテンポ・バランスが悪くなった点が非常に残念。個人的には前作のストイック路線の方が好きだったな。また、携帯機版で作ったキャラを持って来られなくなったのも惜しい。

 個人的にはこのソフトもウェーブレース、マリオサンシャイン、ゼルダの伝説 風のタクト、マリオカートダブルダッシュに続く『ニンテンドウ64版の方が良かったタイトル群』の1つにカウント(笑)。

掲載日:2004年12月3日
更新日:2018年10月30日


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