幽☆遊☆白書 魔強統一戦
メーカー:セガ
開発:トレジャー
機種:メガドライブ
発売年月日:1994年9月30日
価格:8800円
ジャンル:アクション(2D・格闘)


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原作・文庫版セット

酎仕込みの酔拳再現に
酔仙酒造の岩手純米酒でもどうぞ。

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
7 8 6 10 9 6 82
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ふっ……、最高だね(蔵馬風に)
・全体的に操作体系がシンプルにまとまっており、非常にとっつきが良い。必殺技のコマンドも複雑な物は無く、方向キー周りなどやや操作に難のあったメガドライブのパッドでも技を出す時点で苦労させられる事はほぼない。格闘ゲームの黎明期にあたるとも言える時期に出た作品ながら、コマンド入力やら入り組んだコンボシステムやらゲームを構成する要素の多さやら、ゲームシステムの複雑化へのアンチテーゼとも言える要素が詰まっているのが凄い。

・格闘ゲームだと強い弱いがハッキリして使えるor使えないキャラがハッキリ生まれてしまう事が多いと思うが、このゲームの場合は露骨な強弱が存在せず、あれこれ使っても不満が出にくいバランスなのが良い(とりあえずわし+友人達が遊んでた範囲では)。複数人が入り乱れての乱闘というシステム上優位な点もあろうが、それを考慮しても良バランスとは思う。

・キャラの描写は小さく動きもちまちましている割にはそれっぽい雰囲気とかしっかり出ていて原作の再現度は高いように思われる。バンダイやらタカラトミーやらの劣悪なキャラゲーとは一線を画する出来栄え。うーむ、世にあるキャラゲーがみんなこの作品みたいに細部までこだわっての高品質な作りなら皆ハッピーなのに…(苦笑)。
ぎょえー!マジか!?やってられっかァ!(桑原風に)
・挙動はもっさりスローで非常に重い。ストリートファイターIIなり当時のメジャーな格闘ゲームの高速化が進みつつあった時期だけに、余計遅く感じたものだった。

・マイナーハードであったメガドライブで人数分のコントローラとマルチタップなる対戦環境の下地を整える時点で結構ハードルが高い。

・原作のメジャーなキャラを時期とか考慮せずに突っ込んでる関係上か、ストーリーモードなどは一切存在せず、対戦に特化した作り。ボリュームって意味では物足りなく、1人で遊ぶと魅力は激減する。
いいかい?感想だよ(幻海風に)
 当時ブームだった漫画・アニメ『幽☆遊☆白書』のキャラゲーであり、当時ブームだった格闘ゲームの亜種的な作りではあるが、平凡でありふれたキャラゲーに留まらん、なかなか意欲的な内容。複雑化して客層を選びつつあった格闘ゲームのアンチテーゼ的な色合いの濃い作風がいかにもトレジャーらしい。多人数での対戦は他のゲームでは代替できない存在感があった。
 一方、対戦に特化しすぎた内容なんで1人でちまちま遊ぶには不向き。挙動もかなりもっさりでスローテンポ。キビキビ動かないのはちょっとストレス感じる部分もあるかも。

 なかなか個性的なゲームでキャラゲーとしても一線を画する内容だっただけに、現行機種に移植とか一切されてないのが少々惜しまれるところではある。権利関係かなんか知らんけど、キツいんスかね…?

掲載日:2017年5月8日


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