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エキサイトバイク64
メーカー:任天堂
開発:レフトフィールド
機種:ニンテンドウ64
発売年月日:2000年6月23日
価格:6800円
ジャンル:レース(スポーツ・モトクロス)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 7 6 8 5 8 67
プレイ時間…30〜40時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良かですたい!
・操作が難しく始めは転んでばかりで面白みが分かり辛いが、慣れてくるとようやく楽しさがジワ得るようになる。軽やかにジャンプしたり華麗なトリックを決める面白さがジワジワ染み出てくるスルメ系の内容と言えるカモ…。

・ゲームモードが豊富に用意されている。「チャンピオンシップ」や「タイムアタック」、「スタントコンテスト」などレースゲームでお決まりのモードから、ひたすら砂漠を走って焚き火を消す「砂漠」、急斜面を登る「ヒルクライム」、元祖エキサイトバイク風アレンジを加えた「エキサイトバイク3D」など意味不明なゲームも遊べるのがアホくさくて面白い。

・ファミコン版の『エキサイトバイク』がまるっと収録されているのでちょっと懐かしい(欲を言えば大幅にパワーアップした2作目の『VS.エキサイトバイク』も収録されてたら嬉しかったが)。

・メモリ拡張パックに対応しており、解像度が上がる等のメリットもほんのり嬉しい(もっとも、解像度が上がっても後述の通り3Dモデルの造形・動きは硬いまんまで変わらんので、キレイってくらいでもないが)。
ダメですばい。
・海外ソフトハウスの外注作品だけに、ゲーム内容がモトクロスである事以外は前作との共通点は殆ど無い。表彰台での過去作のBGMや自分のバイクの後輪を相手マシンにかすめて転ばせるなど、無理矢理エキサイトバイクシリーズの続編に仕立て上げてるのかな〜、と思われるような所も。

・クラッシュしたりするとパイロットが地面に転落したりするが、座った姿勢のままコロリと落ちるのが笑える。その感触は塩ビ製のフィギュアのようでリアルさには欠ける印象。グランプリ入賞時の表彰台でのシーンでも同様。

・どういう訳かあんまりスピード感を感じないのが残念。メーターを見ると80km/sとか出てるのだが、とてもそうは思えなかったりする。

・ライダーは6人いるのだが、性能の良し悪しに差があり過ぎる気が。このゲームには速度の乗る平地をガンガン飛ばすようなコースが全く存在しないので速度やターボ性能に特化したキャラはそもそも活躍の場が無いも同然で気の毒。一方、加速やジャンプ系の性能がダントツで他の性能もそこそこな女性ライダー2人(デフォルトカラーで黄色いとオレンジの)が強過ぎる気が。
感想ですけん。
 発売当時の雑誌では『ウェーブレースやテン・エイティに続く任天堂のリアル系スポーツゲーム!』みたいな扱いを受ける事も多かった当作品だが、実際のところはリアル路線ってよかバカゲー的な色合いが濃く、テイストとしては任天堂の内製作品だった前二者とは路線は大きく異なる。またタイトルは『エキサイトバイク』だが、開発を担当したのは海外のソフトハウスであり、題材が共通してる(+無理矢理に効果音を持ってきたとか、後輪で相手にかすると転倒させられる要素とか)程度でエキサイトバイクとの関連性も実はそんなに無い。

 良くも悪くも大味でアホくさい感じがあり、それが受け入れられるかどうかで大きく評価は変わってくる内容とは言えるかもしれん(苦笑)。

掲載日:2004年2月10日
更新日:2022年11月8日


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