縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドウ64 > トップギア・ラリー

トップギア・ラリー
メーカー:ケムコ
機種:ニンテンドウ64
発売年月日:1997年12月5日
価格:6980円
ジャンル:レース(ラリー)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 5 7 5 5 5 55
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ここがステキなんです。
・いやに車が飛んだり跳ねたりするんで、まぁこの辺は豪快で「ゲームらしいゲーム」として楽しむとよろしいかと思う。絵的にも楽しい。挙動はアクが強く、他のレースゲームに慣れた人ほど戸惑いそうだが、慣れればまぁ「こんなもん」って思える範囲ではある。ブレーキを使用せずにガンガン滑るドリフト感覚はなかなか独特。慣れるとそれなりに気持ち良い。

・64のゲームとしてもスクロールは滑らかな方か。まぁ同じ64の『F-ZERO X』(当時としては破格の秒間60フレームを実現)と比べると見劣りするが、その分こちらは背景の描画等が凝ってる感じ。秒間30フレームくらいは出てると思うんで、豪快な挙動も相まって爽快感はそこそこある部類かと。
ここがイヤなんです。
・挙動はかなり独特で、全体的に曲がり過ぎる感じ。同じ方向にスティックを倒してるだけでグニャリと車が逆方向を向く圧巻の旋回性能!操作できないほど酷いわけでもないので、まぁ、慣れればなんとかなる範囲と思うが、他のレースゲームの感覚で入るとここは間違いなく気になるとは思う。

・当時のゲームとして極端に劣ってるワケでは無いとは思うが、グラフィックは全体的にのぺーっとした色使いで、かつ題材がリアルなカーレースなハズなのに何故かパステル調。遠景が表示されず霧が掛かったような感じの場面が多いんで、走行速度の速さもあってコーナーが急に描画される事も多く、見通しの悪さで難儀する。

・ボリュームもそれほどなく、ハマるかどうかはタイムアタックで地道に遊べるか次第と思うが、淡々と走るだけなんで、どうも飽きは来やすい。
感想でやんす。
 ちょっと挙動が独特な、ラリーを題材にしたレースゲーム。ハンドルが効き過ぎるため、他のレースの塩梅で挑むと曲がり過ぎて難儀するが、まぁ慣れれば対応できる範囲か。

 グラフィックが妙にパステルチックと申すか、モヤが掛かったような描画の場面が多いって意味では、あんまラリーって題材に合って無い感じもする。スピード感とかはそこそこある方と思うが、遊んでてあんま楽しさが湧いて来る感じでも無い。まぁ言ってしまえば没個性的でジミなゲームではある…(笑)。

掲載日:2005年9月10日
更新日:2021年9月28日


縮緬遊戯堂 > レビューランド > ニンテンドウ64 > トップギア・ラリー