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アーシオン
メーカー:SUPERDELUXE GAMES
開発:エインシャント
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2025年9月18日(DL版)/10月30日(パッケージ版)
価格:2970円(DL版)/4980円(パッケージ版)
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)


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パッケ版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
8 9 8 7 8 7 81
プレイ時間…15〜20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いのでやんす。
・見た目のレトロさに反してバランス面はだいぶ敷居を下げる方向で構築されている感じで、一撃死せずに連続被弾しなきゃ簡単には死なないバランスだったり(ショットが弱まるのでミスしないに越した事はない)、死んでもその場復活するため詰みにくかったり、昔のシューティングよりはだいぶマイルドになってるのは個人的には非常に助かる(わしゃ心身ともにヨボヨボ化してるからね!)。システム面でユルくしてるとは手応えが無い訳でもなく(メーカ側は殺しに掛かって来る高難度の方はやっぱ手加減ナシであり、当時のゲーム並にムズいしね)、難易度も複数から選べてプレイヤー自身の腕に合わせてしっかり楽しめる配慮があるのが良い。

・80年代後半のSF路線のアニメっぽいキャラクターデザイン&世界観がやはりジジイホイホイな作り。『まもって騎士』など同じエインシャント社開発のゲームと同じ方向性の「懐かし」全開路線だが、ギャグ的な雰囲気が強かった前者に比べるとこちらの方はマジメで笑い要素は入れてないって感じの「懐かし」、ですな。

・グラフィックもサウンドも凝ってはいるけど、必要以上にデモシーンとかイベントとかでテンポが阻害されているワケでもなく、テンポ良く遊べてゲームに集中できる点は良い。初期のCD-ROMのゲームってゲーム本編を犠牲にしてまで演出だけ強化する…みたいなもの結構あったし。

・この点は良し悪しだが、↓でも挙げてる通りに若干覚えゲー的な色合いもある。良く言えば敵の攻撃をある程度把握してればウデがヘタクソでも回避は容易い、とも言える。そこまで緻密に覚える必要は無く「あーここ、確かそろそろアレ来るっけな」で何とかなる範囲なのは助かる。

・クリアした時点のパワーアップ状態を丸っと引き継げる、公式チートとも言えるパスワードモードがあり、コレを駆使する事でわしみたいなヘタクソでも高難度モードで多少は戦えるようになるのはちょっと嬉しい(まぁ半ばインチキなんでオンラインスコアタは別枠になるが)。RPGで言うレベル上げ的な救済要素とでも言えるか。
だめでごわしょう。
・立体感のあるドットの描き込みだったり、画面の奥側からの敵の攻撃や襲来の描写などもあってグラフィックは非常に凝っているのだが、その分どうしても見づらさはある(敵の攻撃がどうしても背景に馴染んじゃってね…)。画面がごった返しやすい事もあり、ミスした時に「え?今、何食らった!?」ってなりやすい点は気になる。敵の攻撃が激しい難易度ノーマル以上の中盤以降だと特に。

・グラフィックの表現にしても昔のアニメっぽい雰囲気にしても昔の名作のオマージュっぽい要素が多いのだが演出の路線で言えば「懐かしさの再現に全振り」って感じであり、「本作ならではの個性」ってよりは「〜〜っぽい」で留まってる感じがする。狙って作ってるのは自明ではあるとは言え、開発側の力量を思えば勿体無い点ではある。「〜〜っぽい」の再現に注力しなきゃもっとインパクトあるモン作れそうなのに、って意味でな。

・バランス的には『R-TYPE』等に近い覚えゲー的な作りで、大型の敵を中心に初見殺し的な高速・広範囲の攻撃もあったりする。

・BGMも品質は非常に高いと思うが、個人的にはメガドライブの音源ってキンキンと若干ノイジーに感じはする(ニンテンダー寄りなんでFM音源にそこまで思い入れがナイんでね)。
感想であるぞ。
 ゲーム音楽作曲家・古代祐三氏率いるエインシャント社が手掛けたメガドライブライクな2Dシューティングゲーム。
 基本的には80年代のSFアニメとかベースの世界観で、ひたすら懐かしいって感情を刺激されるグラフィック&サウンド表現になっている。ゲームとしてのシステムは難易度インフレ化しつつあった当時のシューティングとは異なり敷居を下げる方向で配慮されており、敵や弾に当たっても即死はしないライフゲージ制度(連続被弾せずに持ちこたえればメータも回復)、その場復活制を取り入れており、シューティング慣れしていないプレイヤーは加齢などでヨボヨボ化した往年のプレイヤー(わしかYO)にもある程度配慮したシステムになっていて非常に遊びやすい。
 難点はやたらとグラフィックが凝っていてドット絵の描き込みが細かすぎて視認性が若干悪い所と手前や奥からの攻撃など3Dポリゴンを採用した2.5Dのゲームっぽい見づらさがある点か(慣れでなんとかなる範囲ではある)。

 わしとしては「懐かしさ全振りに見えて、実際は往年のヨボヨボ化したプレイヤーでも遊べるように作られてるゲーム」って感じであり、遊びやすくてありがたかった(「遊びやすい」けど「単にヌルい」でないのも手が込んでいる)。難易度が幅広く用意されているため、昔アーケードやセガハードでブイブイ言わせてた猛者系のプレイヤーさんはメーカ側が殺しに来るホンキモードでしっかり楽しめる奥深さもあると思われるし、敷居が上がりやすい題材の割にはしっかり配慮が行き届いている作品と思う。

 ちなみに、なんでもメガドライブ実機でも動くスタイルで開発されててメガドライブ互換機向けとして実際に発売するそうである。コレが1991年とかに出てたら凄かったよなー。「長年蓄積させたノウハウ込みだからこそ作れるクオリティ」だとは思うが、単純に比較してみるとオーパーツっぷりもイイトコ、と申すか(笑)。

掲載日:2026年2月3日


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