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GIGA WRECKER ALT.
メーカー:レイニーフロッグ
開発:ゲームフリーク
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2019年10月24日
価格:3500円
ジャンル:アクション(2D)


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スイッチさん版

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 7 5 7 5 6 60
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
サイコーばい。
・アクションの種類は意外と多くて一見複雑そうに思えるが、その都度チュートリアルは挿入されるって点では親切で◎。

・2Dアクションゲームなのだが、意外や意外、道中は思いっきりパズル寄り。所々で待ち構えるボス戦は打って変わっていきなりロックマン化(=手強いアクション)。そういう意味ではパズル+アクション的、1本で2つの面白さがあると言えるか。二面性のある面白さって意味では、GBAの『ワリオランドアドバンス』とか思い出すね(ワリオが行きはじっくり→帰りはタイムアタックっていう、あくまでアクションゲームとしての二面性、こちらギガレッカーは道中はパズル→ボスはロックマンっていうジャンル毎変わった二面性って違いはあるが)。

・いかにもメイドインジャパン的サンバーパンクな近未来表現が、まぁオリジナリティがあるかっていうと少々微妙だが、奇をてらった感が無い分、遊んでいていて安心感があるのも確か。道中に挟まれるキャラ同士の毒のある会話も程よいアクセントに。
イカンですぞ。
・道中のパズル部分がヒントとかまるまる答えだったりして緩めの難易度に対し、ボス戦の方はやたらと難易度が高い。救済措置も何回かやられた後のヒントくらいであり、攻撃パターンを完全に把握した上でかわすなり攻撃するなりミスなくこなさないと駄目なのがキツい。漢仕様過ぎてヌルゲーヲタのわしとしては荷が重い。もうちょい救済措置がありゃ良かったのだが…(スキル拡張で体力を増やせるけど、個人的には最大まで増やしてもまだしんどい)。

・アクションゲームとしてはゲーム内での起伏に乏しいと申すか、終始盛り上がらず淡々としている印象ではある。いや、難易度自体は高めだと思うんで、「手応えが無い」っていうのとは違うんだけども、どうも盛り上がりに欠ける気はするのよね。

・アクション(しかもポリゴンとか使ってない真性の2Dの)っていう現代のゲームの中では比較的処理も軽めのジャンルだと思うんだが、ロードがやたら多くしかもクソ長い。トライ&エラーが基本のバランスに思えるだけに、この部分がお粗末でストレスが溜まりやすいのは残念。10秒オーバーの待ち時間がエリア移動時やリトライ時など、頻繁に挟まるのがしんどい。また、ゲーム開始のロードも長いんだが、画面が真っ暗の状態で10秒以上待たされるんで、ちょっと心配になる。

・いやー…どう考えても説明だとかキャラの会話のセリフだとかの表示(文字)が小さ過ぎると思うんだが…。特に携帯モードで遊ぶと文字が潰れてしまい判別できない。これはツラい。

・キャラデザインとかはクールな感じでカッコイイんだけども、グラフィックの表現のレベルっていう意味ではインディーズ級と申すか、まぁ必要最低限かなァっていう印象。
感想でござ〜い。
 ポケットモンスターでお馴染みのゲームフリーク制作の2Dアクションゲーム。GBA『スクリューブレイカー』だの、3DS『ソリティ馬』だの、ポケモン以外のパッと出のオリジナル作で、時折とんでもないクオリティのモノがあったりするんで今回も楽しみにして購入。

 内容としてはオーソドックスな2Dアクションだと思うが、パズル的な要素も強く、プレイした感覚は意外と独特。3Dのゲームだと「物理演算を駆使した〜〜」とかいうゲームは割と多いが、2Dアクションだと珍しい、と申すか。
 ただ、快適性の部分がかなりお粗末。ロードは10秒クラスのが頻繁に挟まるわ、ゲーム内の文字が「PS3や360等が出始めの時期みたいな配慮ゼロのちっこい文字とかアリ!?」とか、逆にビビるくらいの前時代さがある。ゲーム本編の部分は手触りも良くそれなりの出来とは思うが、どうも快適性の部分で損してると思えるのは残念。ゲーム部分にしても、それなりの出来ではあるが、道中の謎解きとボス戦とでのゲーム性の乖離と申すやら一体感の無さとかは気になるし(まるで別物過ぎる)、どちらにせよ突き抜けた面白さ・没入感ってのは感じず。また、道中のパズルはそうでもないがボス戦がいやに難しく、難易度部分でちょっとアバウトさも感じる。総じて遊べなくはないが粗も多く、佳作止まりかなァという印象ではあり。

 んー、たまに出るゲーフリの完全新作のアタリ率の高さで事前のハードルを上げ過ぎたかなァ?買う前は所謂『メトロイドヴァニア』チックな内容かと思ってたんだが、実際は割と別物。(それはそれで面白ければ良かったんだが、)見るべき点はあるものの主に快適性の部分で損してると申すか、没入感が阻害されて素直に楽しめない部分がある点は残念かも。

掲載日:2019年11月5日
更新日:2020年1月7日


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