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マリオゴルフ スーパーラッシュ
メーカー:任天堂
開発:キャメロット
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2021年6月25日
価格:5980円
ジャンル:スポーツ(ゴルフ)
広告(良かったら買ってくれぃ) |
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
7 | 7 | 6 | 5 | 5 | 4 | 56 |
イーヤッフー!ハハー!(よかでごわしょう) |
《全体として》 ・内容的にはマリオ作品としてはジミなのだが、安定して楽しいって意味で安心感はある。新要素が色々ある割にしっかり馴染んでいて取っ付きも良いって点で安定の味。ジミだが楽しい事は楽しい。 《グラフィック等の演出関係》 ・過去作の大会モードだとCOMはほぼ完全に成績表の中だけの相手だったが、今回は一部強豪キャラと一緒にラウンドするため、多人数で大会を戦ってる感はかなり向上している。ギャラリーとかも増えたので見た目的にも賑やかでTVのゴルフ中継に近い感じになったなァと。 ・相変わらずオープニングムービーはムダに力が入ってて出来は良い(まぁゲームにおけるCGムービーとか1回観れば十分なワケで、古参ニンテンダーのわしとしてはめっちゃ優先度の低い、どーでもいい部分ではあるが)。 《操作・快適性部分》 ・オープンワールド化(コースが1つずつ別のマップになってた以前と異なり、広大なフィールドに複数のコースがある)でロードが劇的に長くなるのでは?…と危惧しておったのだが、前作以前と殆ど変わらんレベルの長さでホッ…。ロードゼロとは言わんし多少の待ち時間はあるが、まぁオープンワールドのフィールドのゲームとしては快適な部類だとは思う。ゲーム起動時なども早く、待たされる時間が短い点はよし。 ・ショットの操作からインパクト決定の要素が無くなり更にシンプルに。上級者向けのキャラクターでもドライバーショットが楽になっている。 《バランス・独自性部分》 ・実際にスイングするモードは類似のシステムを持つ過去の任天堂作品(Wii Sports等)と比べると微調整が効きづらくかなり難しい印象だが、一風変わったアクセントとしてはよろしいかと(生憎、実際のゴルフはやった事ナイんで、「実物と比べて〜〜で」とは言えんけどな)。 ・昔の携帯機版マリオゴルフであったオリジナルキャラ育成のRPGモードが久しぶりに復活した点は嬉しい。過去作品のような専用のオリジナルキャラクターは用意されていないのは残念だが、Miiを使うためある程度のカスタマイズはできる。 |
マンマミーア(イカンのよ) |
《全体として》 ・20年近く据置機で出てなかっただけに、オープンワールド化を筆頭に変わる部分はそれなりに変わっとるのだが、そこまでゲーム性を深めたり斬新さを演出する方向には作用しておらず、遊んだ感覚としては思ったより新鮮さは無い。この点に関しては遊ぶ前から「まず確実にそうだろうなァ」って思って買ったんで個人的にはガッカリする要素でもないが、目新しさを期待して遊ぶと肩透かしになるだろうし、やっぱ内容としては相当ジミな部類のゲームではあるかと。 ・従来と変わった部分と言えば、ショット後に走って移動する『スピードゴルフ』押しが全体的に露骨でゴリ押しが過ぎ、変にイロモノ感だけ増してしまったような。まぁこの新モードが従来のゴルフの楽しさを凌駕するだけの代物ならソレはソレで良かっただろうが、残念ながらゲーム性が希薄でその域に達しているとは到底言い難い。まぁそういうお遊び的なモードがあっても良いと思うが、メイン扱いするのはどーかな…と。速度優先なんでじっくり考える余裕は当然無く、考えなしにテキトーに大雑把な位置に飛ばしてひたすらマラソンする羽目になる。対人戦ならパーティゲーとして価値はあると思うが、機械的な動きのCOM相手のスピードゴルフだと、何か濃い駆け引きがあるでもなく、大半はただキャラが走ってるのを後ろから見てるだけで退屈である。コレをメインに据えるなら、あと2回りくらいはゲーム性・楽しさの肉付けが欲しかった印象。ひたすら「コレジャナイ」を前面に出して宣伝されても、ゴルフゲーを遊びたいユーザは満足せんでしょ? ・じっくりどこに打ち込むかを考えながら制限時間に縛られず遊べる従来型の普通のゴルフの扱いが妙に悪い。最悪、イロモノ路線としてスピードゴルフ押しであっても、メインのゴルフのボリュームさえあれば、そこまで不満には思わなかったと思う。 《バランス・独自性部分》 ・GBやGBAであった育成RPGパートはやや淡白で、それがメインモードだった以前の作品と比べると小粒な印象。 ・パーティゲーム寄りの味付けが濃い。1人で延々と遊ぶのはチマチマと育成RPGモードを進めたりひたすらオンで対戦するくらいしかやる事が無いため、ちょっとしんどい内容かもしれない。 《操作・快適性部分》 ・大会モードで強豪のCOMと一緒にラウンドするのは臨場感がUPして良かった一方、一緒にラウンドする全キャラが上がらないと次に進まず、プレイヤーが先に上がった場合でも飛ばす/早送りとか一切できなくてCOMのヘボいアプローチやパット(それと時々発生する、手加減しすぎて下がったスコアを戻すためと思われる帳尻合わせの不自然な超絶チップインショット)を延々と見てるだけの時間が生じるのが難点。コレ、アップデートで付けてくんないかなァ? ・コントローラ操作は従来の3回押しからインパクト部分の1回が減り2回押しに変わったが、簡略化され過ぎな気もする。前作まで可能だった引っ掛け操作(わざとインパクトを少々ズラして飛距離・方向の微調整を行う)が不可能になった等、テクニックの幅・アクション部分の深さが足りなくなった点が物足りない。初心者対策にしても数通りのショット方法から選べるように…とかにすりゃ良かったのでは。マリオカートで例えれば、「ドリフトの操作は常に勝手に発動するのでプレイヤーが何かする必要は一切ありません!」(最近のやつの自動操作みたいなの)くらい簡略化されとる操作しかないのと一緒と思うが、これはこれで操作する楽しみが無くなってると言えなくはないスか?(苦笑) ・カメラが過去作よりも大幅に移動の自由度が下がっており、地形・傾斜の確認がやりづらい(手前に障害物があると邪魔されて軒並み見えなくなるし)。64の頃みたいに自由に動かせた方が絶対ラクと思うんだが、何故かシリーズを重ねる毎に変な個性を出そうとして逆に退化しとる不思議。まぁ実際のゴルフじゃ上空から俯瞰して地形を確認とか絶対出来んワケで、リアルさを重視した結果かもしれんのだが、マリオのゴルフでそこまでリアルさを追求しても…って感じではある。 ・育成RPGモードでは大会の出場受付をする→ゲートに移動する、大会後はまたコース入口から受付まで歩いて戻る必要があるが、ただ移動するだけならその手間を省いて受け付け→即開始/会話…じゃダメなの? ・育成RPGモードのフィールドにおける他キャラの当たり判定が妙に大きく、何も無い隙間とかが通れない事がよくある(クリボーやノコノコ等の小型キャラが並んだ時の明らかにMiiが通れそうな広い隙間が通れないとか)。ここはもうちょっと違和感の無いように仕上げていて欲しかった。 《演出部分》 ・確か3DS版でもそうだったと思うが、上がった時の演出がバーディ以上が皆同じ。イーグル以上とか出すのが難しいのにバーディの時と同じ演出ってのは手抜きだと思うんだが…。64・GBの時はしっかり専用の演出があったのに、露骨に退化してないですかコレ。 《ボリューム》 ・継続的なアップデートは公約されているものの、初期の段階では内容に乏しく、近年のゴルフゲームとしてはボリューム面では物足りない感が強い。後から足すにしても、最初の時点でもっとちゃんと色々入れて充実させてて欲しかった…って思っちゃダメですか…?(笑) (追記)アップデートで内容(コースや使用可能なキャラ)は補強されているが、この程度であれば最初から収録してて欲しかった。正直、作りかけで出したとしか思えず、印象は良くない。 ・過去シリーズでお馴染みだったリングショットやパターゴルフ等のモードも全てバッサリとカットされてしまったのは残念の一言。 ・過去作であったイーグル・ホールインワンの動画保存機能とか無くなった点は残念。64とか最初のやつでもあったくらいなのに…。 |
イッツミーザ、感想。 |
据置機のマリオゴルフとしてはゲームキューブの『マリオゴルフ ファミリーツアー』以来、17〜18年ぶりの新作。元々キャメロットが作ってた『みんなのGOLF』(キャメロット制作はPS1の最初のやつのみで以降はキャメロットから分派したクラップハンズが担当)がSIEのJAPANスタジオの実質閉鎖で廃れてしまった事もあり、国内で唯一続くゴルフのシリーズ物としても楽しみだったんで購入。 広いフィールドに多数のコースが一度に描画されるオープンワールド化や、大会で他のキャラと一緒にラウンドする等、主に臨場感の部分が大きくパワーアップしている印象。新たに加わったショットした後に自分が実際に走って移動しアクションで他プレイヤーを妨害し合うスピードゴルフも程よく色物っぽくソレでいてあんまり違和感もなくスッキリ馴染んでいる感じ。 反面、基本システムに色々と手が入った割には遊んだ感覚については殆ど斬新さは感じず淡々としており、遊んでてあんまり刺激を感じる内容ではなくジミではある。また、アップデートによる内容の補強は予定されるものの現時点でのボリュームはそれほどでもなく、良くも悪くもアッサリ気味かと。また、CMでもゲーム内でもやたらと前面に押し出されているスピードゴルフは走ってるだけの時間が長くてダルいし、ゴルフ本来のじっくり考えて打つ場所を決める楽しみ方ができない点で不満がある。 オープンワールド化等、部分的にはかなり力が入っている新作だとは思えるの一方、少々ジミでアッサリし過ぎな感じもする。その意味では、他の重量級のゲームと並行しながら遊び、緑全開なグラフィックで癒やされながらちまちまと進めるのがいい感じやもしれぬ。据置機としては久々のマリオゴルフって事でちょっと期待し過ぎたかもしんない。キャメロットが元々手掛けてたPSの『みんなのGOLF』側がSIEの迷走(→JAPANスタジオ実質閉鎖)で廃れて「国内のゴルフゲームと言えばマリオゴルフ!」ってなれるチャンスだったのに、こちらも正直半端な出来な感じで、そのチャンスをフイにした印象はある。今後のアップデート次第だが、精々キャラ・コースを増やす程度でそこまで内容のレベル自体を底上げできるとも思えんし…。んー、マリオテニス(スイッチさんのは買ってなくてWiiUの、だが)に続いてゴルフも微妙。キャメロットから分派したみんGOL側も高難度化・ガチャ化などで客をふるい落として自爆した格好だったが、こちらキャメロットのマリオゴルフ側もクオリティはここ2作(3DS・スイッチさん)は微妙で。んー、打率が明らかに落ちていると申すか言い方は悪いけど、やっぱキャメロットさん、ここ最近だいぶ開発力落ちて来てません…? 過去作が好きだったマリオゴルフの久しぶりの新作って事で飛びついたが、完成度は正直なトコロ微妙。マリオテニス側もイロモノ化が激しく発売日買いを避けるようになったが、マリオゴルフ側も数作ビミョーレベルなんで、恐らく次からは様子見に転じますね、コレ。キャメロットってメーカの開発力自体に疑問が生じてる感じなんで、余程の事が無い限りは暫くは見直さんと思う。DSの『黄金の太陽』のクソゲー化、マリオテニスのイロモノ化に続いてマリオゴルフも微妙化。三本柱が見事に全滅でトホホ。んー、監修する任天堂もなァ、ちゃんと口出しすべきトコは口出しせんと駄目よ?任天堂ブランドとして出すからには任天堂クオリティに達してなければ、「このゲームはツマラン」って思われて損するのは結局下請けの会社じゃなくて任天堂なんだからね…。 発売直後の時点では値段に対して物量が明らかに物足りなく作りかけで発売を強行したとしか思えず。無料アップデートで多少内容は補強されたものの、「100%から更に上積みする」ってよか「50%そこらからスタートして多少積み上げて70〜80%あたりまで何とか持ってきた」止まりって感じであり、遊んでいて物足りなさを感じる内容。過去作と比べてもかなり期待外れの内容で残念だった。 |
掲載日:2021年6月29日
更新日:2023年8月29日
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