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Nintendo Switch Sports
メーカー:任天堂
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2022年4月29日
価格:4980円
ジャンル:スポーツ


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パッケ版 DL版

執筆: アルツ社長  (暫定評価)

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 7 7 6 7 4 62
プレイ時間…2〜3時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いですぞね。
《全体の作り》
・過去のシリーズ作でも収録していた作品は露骨な穴が塞がれる(わちゃわちゃと動きまくると威力が低下する)等の調整が加えられており、競技性はUPしていると思う。

《操作性・バランス部分》
・良く言えば大安定の変わらぬ楽しさ、老舗の味って感じで、スイッチさんのコントローラに合わせて体感ゲームが楽しめる。誤動作とかによるストレスも無く遊べて、この辺りはさすが任天堂、作り慣れてるな、と(まぁソフト側でなくハード側に起因する不具合=Joy-Conのスティックドリフトでメニューでカーソルが勝手に動くのは腹立たしいがな!)。

《競技別で感じた点》
・新たに加わったバドミントンは操作が忙しくて疲れるが、スピード感があって楽しい。

・サッカーはイロモノ臭い見た目に反して『ロケットリーグ』とかに通じる楽しさがあるかも。

・過去作でも収録されていた競技に関しては、昔のバージョンとあんまり変わらん内容とは思うが、まぁ出来自体はよろしいかと。安定した楽しさはある。
イカンと思ふ。
《全体の作り・ボリューム面》
・Wiiでの2作目『Wii Sports Resort』と比べると量的にも質的にもかなり見劣りする内容に感じる。収録されている競技が大幅に減ってしまった上に、オフラインでのミニゲーム的なオマケ要素もほぼ廃止。多人数対戦するにしてもこれだったら過去作の方が楽しいし。現状、Wii引っ張り出して過去作をやりゃソレで充分では?…って感じてしまう。「過去作より良くなったのがグラフィックだけ」(そしてスイッチさんのゲームとしてそこまで綺麗って内容でもナイ)ってのは、天下の任天堂作品としてはショボいのでは。

・過去作では味わえない新たな面白さとかがある感じでもなく、物量は純粋に大幅ダウン…となると、どうしても過去作(特に初期2作)と比べて見劣りする内容である事は否めず。

・定価自体は5000円未満で比較的安価な価格帯とは思うが、それでもやっぱりボリュームは相当見劣りする印象。収録競技数が2作目の『Resort』(10種類以上収録で定価が4800円でWiiリモコンまで付属!)よりも大幅にダウンしちゃってるのが残念。

《バランス部分》
・オン対戦で負けそうになると切断して逃げる輩がチラホラいる感じなのだが、オン対戦をメインに据えておきながらこの手の輩への切断ペナルティが無いってのはかなりの落ち度に感じる(対戦した時間がムダになっちまってかなり腹が立つのである…)。

《グラフィック・演出面》
・Miiを使っていた前作までと異なり、新たなアバターが用意されたのだが、いくらなんでも初期のパーツが少なすぎる(まぁMiiそのまんまも使えるのではあるが)。よってオンとか行っても似たような顔のプレイヤーばっかで面白味に欠ける。これだったらMiiメインのままで良かったのでは?スイッチさん版『Miitopia』みたいにMiiを拡張した感じの方がずっとマシだったと思う。

・アバターの類はオンモードでしか手に入らないってのはどうかと。オフラインで家族や友達とワイワイ遊んでも一切追加ナシってのが随分偏った仕様に思える。他のゲームファン向けのゲームじゃない。Wii Sportsでソレやっちゃう??…って感じだなァ(苦笑)。

・アバターのパーツとか課金アプリチックなガチャ・期間限定要素にしてるんだけど、ソレってあくまでオマケの賑やかし要素に過ぎんのでは?そこに力を入れるなら純粋なゲーム部分でのボリューム確保を優先していただきたかったところではある…。
感想じゃぞ。
 Wii・WiiUで出ていた『Wii Sports』シリーズの久しぶりの新作。わしとしてはスイッチさん発売の割と直後から「スイッチさんのコントローラってセンサーのカタマリだし、任天堂が推すおすそわけプレイとかにもぴったりやん?なんで出さないの?」って思ってたんで、ようやくの登場ではある。
 …と言った具合で楽しみにしておったんで発売日に飛びついたワケだが、遊んでみた感じ、オンライン対戦がメインモードだったり、ボリューム面がかなり過去作よりスケールダウンしていたり、「なんか思ってたのと違うなァ」とか「んー…過去作よりかなりショボくなってね?」って思わざるを得ず。わしゃそもそも「オンラインで他人様とガツガツ対戦して道を極めたい!」って全く思わん人間なんで、いきなりオン対戦をメインにされても…って感じで戸惑いは隠せないかもしんない。

 まぁ「今後もどんどんアップデートで内容が充実していきます!」とはアナウンスされてるものの、現時点ではどうもボリューム不足気味であり、グラフィックが綺麗になった以上の価値がどうも感じられない感じなのが残念。過去作にもあった競技は仕様の穴を塞いでバランスが向上していたりとかは確かにあるけども、どうも未完成のウチに見切り発車した感も否めず。
 昨年の『マリオゴルフ』でも強く感じたものだが、継続的なアップデートってのも「最初から100あって更に上積みしていく」なら嬉しいのであって、「過去作よりスケールダウンして50からスタートして、後付けでチマチマ100を目指していく」ってのはなんか違うんでないの?…って感じてしまう。発売日時点で未完成で見切り発車しちゃってんのと一緒だと思うかんね。まぁ発売後も継続的に話題を提供していく事を兼ねてるんだろうけども、出だしが半端な出来じゃ、発売日に飛び付いた客が「アレ?スカスカじゃん…ツマンネ…」ってなっちゃって返って逆効果なのでは?この売り方は個人的には好きになれんなー。任天堂サン、アップデートでどんどん付け足しって……あくまで出だしが既に100あってソレ以上を目指すやり方じゃないと駄目だと思うよ、ホント。

 どっちかって言うと大ヒットした初代『Wii Sports』と続編の『Resort』に連なるゲームではなく、「競技毎にDLで切り売り」(半端な売り方=本作のアップデートでチビチビ追加を連想させる)とか「あくまでオン対戦がメイン」(オフラインのパーティゲーとして社会的なブームになったのにオンライン対戦とかズレた要素をメインに据える)とか「え?なんで??」って思える仕様ですっかり埋もれた3作目のWiiUの『Wii Sports Club』に近い印象かもしんない…。どーも色々と半端な作りな気がするのよね…。もうちょっと素直にさ、ウケた初期作に近い内容で仕上げてくれても良かったのにな、と。
 なんちゅーかね、『Wii Sports』を「ガチガチのオンライン対戦ゲー」にしてどーする?…って思って。アレは「ゲーム慣れしてないお子さん&年配のユーザもハデに巻き込んで皆でワイワイ遊ぶのがメインだから良かった」んだと思うがねえ。前作『Wii Sports Club』でも感じたズレが直んねえんだなァ…。埋もれてウケなかった前作のリベンジだか何だかは知らんが、適材適所と申すか、「ちゃんとウケそうな層にウケる作りにした方が良いんじゃね?」…と思わずにはいられず。どーもね、チグハグな作りに思えるし、「ヒヒヒ、有料のオンに誘導して儲けよ」的なヘンな色気・欲も感じるんだよな…うーむ(苦笑)。

掲載日:2022年5月3日


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