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HADES II Nintendo Switch 2 Edition
メーカー:Supergiant Games
機種:ニンテンドースイッチ2
発売年月日:2025年9月26日
価格:3980円
ジャンル:アクション


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 7 9 8 8 9 8 85
プレイ時間…45〜50時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
うむ!最高なのである。
<全体>
・基本的には前作をベースにした順当な新作って感じではあるのだが、物理攻撃・近距離戦が主体だった前作と比べると、本作は魔女が主人公で多少距離を取ったテクニカルな戦い方が求められる感じであり、プレイ感覚はなかなか新鮮な感じに仕上がっているかと。プレイ感覚は『I』とだいぶ違うように練られてる感じなんで、たま〜に『I』の方も遊びたくなる作りって感じでもある。その点で理想的な続編って言えるのかも(笑)。

<システム&バランス部分>
・基本的には高難度のローグライトアクションって事で死にゲー寄りの内容と思うが、徐々に自キャラを成長させる蓄積要素があり、軽快な挙動だとか豊富なお助け要素もあって繰り返し遊ぶのが苦にならない作りなのは前作と同様。キホン、あんま高難度ゲーが合わんわしでもしっかり楽しめる調整なのはありがたい。

・武器ごとにガラリと攻撃手段が変わって、選ぶ武器に応じて別ゲーって言えるほど動きが変わって来るのが面白い点で、ここはゲームの要素としては前作と同様。で、武器自体は見た目も種類も性能も前作からフルにチェンジしてるんでしっかり新鮮な感覚で遊べるのも嬉しい。

・「Ω攻撃」なるボタンのタメ入力で攻撃範囲・威力に優れた豪快な大技が出せるようになり、1つの武器でも攻撃手段のが増え、攻撃の幅が広まった点が面白い(…ってかちゃんと使い分けないと中盤以降は敵の物量に押されがちになりキツイですけどもね)。

・難易度はかなり高めで敵が固くてなかなか倒せないが、強化を繰り返していく事で強くなったのを感じやすい作りになっている点はよろしいかと思う。

<ボリューム部分>
・値段の割にはボリュームに秀でた作りなのは前作同様かソレ以上かと思う。スキルや武器を強化する蓄積要素も豊富で縛りプレイの類もたくさん用意されていて、長く楽しめる作り。

・ある程度ゲームを進めると、別な方向(地上の方向)に進む新ステージも解禁されたりして、また新鮮な気分で楽しめるのも良し。

・各キャラクターのセリフの物量もシンプルにパターンが多く、繰り返し遊んでも同じセリフになかなか出くわさない作りなのも前作同様。
否。イカンのでござる。
<システム&バランス部分>
・難易度は前作と比べてもかなり高めに感じる。「ライフ全快から一撃でぶっ殺される」的な結構な初見殺し攻撃とかもあってトライ&エラーが前提の死にゲー的な色合いも濃く、繰り返し作業が好きでないユーザさんにはあんま合わない内容かも。

・敵が全体的にカタいと申すか、ザコ敵でも攻撃を何回も当てないと倒れてくれず、それでいて物量でガンガン攻めて来るため、敵がなかなか減らずにしんどい。

・単純にシステムが盛り盛りで複雑化してる分だけ敷居も上がっており、シンプルさ・分かりやすさって点では前作の方に軍配が上がるかと。

・自キャラの機動力が前作よりだいぶ下がっており、敵の攻撃を見てから避けるのが難しくなり、覚えゲー的な色合いが濃くなったのは好みが分かれるかも。

<グラフィック&サウンド>
・描き込みが細かくなりフィールドのグラフィックがキレイになったのはよろしいのだが、地形なのか背景なのかパッと見で分かりにくい部分も無くはない。また敵も自分も攻撃のエフェクトが派手で視認性が犠牲になってる感も否めず(まぁこの辺は何度か遊んでりゃ大体慣れるが)。

<シナリオ・テキスト部分>
・前作同様、翻訳は別に意味がヘンとかいう感じでは無いものの、ちょっと話し言葉が直訳的と申すか、固い感じかなーって印象ではある。
THE 感想。
 世界中で高い評価だったローグライト系アクションゲーム『HADES』の続編で満を持しての登場。

 前作の主人公の妹が本作のプレイヤーキャラだが、近接攻撃での殴り合いがメインだった前作と比べると、こちら『II』は魔法使いが主人公って事で、多少距離を取ってのテクニカルな振る舞いが求められるバランスになっていて、シリーズ物だけども結構新鮮な気分で楽しめる。
 前作よりは多少値上がりしたものの、定価でも4000円未満で買える値段と比べると内容が圧倒的に充実している点は本作も同様。一見軽量級のゲームに見えるが、中身はゴリゴリの本格派って感じか。システムが複雑化した点・難易度が上がってるように思える点から前作より若干敷居が上がってしまったのは否めんと思うが、奥深さと豊富なやりこみ要素を備えており、どっぷり長く楽しめる内容には仕上がってると思う。前作と巧く差別化できてると感じるんで、未経験の方は『I』共々どうぞ。

掲載日:2025年10月7日
更新日:2025年10月21日


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