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大旋風
メーカー:NECアベニュー
機種:PCエンジン
発売年月日:1990年12月14日
価格:7200円
ジャンル:シューティング(2D・縦スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 7 6 5 5 6 59
プレイ時間…10時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
ないすでござる。
・操作面はパワーアップやサブショットと言った他のシューティングで当たり前にあるような要素すらバッサリ削られており、とにかくシンプルなので遊びやすいと言えば遊びやすい。同時期に出た有名所のシューティングと比べると全体的に素朴な作りっぽく感じるけど、出来自体は悪くないかな、と。

・難易度がインフレ化しつつあった同時期のシューティングにしては比較的マイルドな難易度で馴染みやすさはある。まぁあくまで他の有名所に比べればの話であって、オニなトコは結構オニだし断じて簡単なゲームでもないけど。

・BGMはそれなりに重厚感があって漢っぽくて良い。
イカンでござる。
・全体的に敵がやたらと硬い。最初から出てくるザコ戦車ですら一発撃ち込んだだけでは倒せず、中盤以降は敵が物量でガンガン攻めて来る。操作周りからしてショットの連射機能も付いていないので、必然的に常時ボタンを連射しまくる羽目になるのが、なかなかしんどい。

・自機のパワーアップのバリエーションが少ない……と申すか、初期の前方1方向のショットがパワーアップするだけであり地味。自機が複数から選べたりも無いし、「扇形に攻撃範囲が広がる」とか「貫通するレーザーが撃てる」とかのショットのバリエーションも一切無い。この時期に出たシューティングとしては明らかに地味かつ古典的であり、この点でだいぶ損をしている印象も。

・昔のシューティングでは珍しくないのだが、自機の当たり判定がかなり大きいので適当に動かしてもかわせないって意味では結構シビア。敵も最初から容赦なくプレイヤーを狙ってくるし、そもそも自機は一発食らえばアウトでの移動は遅い上に、敵弾速度が結構速い。よって、ちょっと気を抜くと速攻で落とされるため、気が休まるタイミングが無くなかなかしんどい。気合いを入れんとダメな所、ちょっと休んで気楽に進める所とか、もうちょっとメリハリがあっても良かった気も。
よっ!感想なりーっ。
 東亜プランのシューティングとしては見た目も内容も渋い……と申すか率直に言うと地味な作品ではある。ただ、同時期の東亜プランシューティングは難易度がインフレ化してへっぽこシューターのわしには敷居がガンガン上がりまくっておったので、簡単ではないにせよわしでもそれなりに楽しめたシンプル路線のシューティングって意味ではなかなか貴重だったかもしれん。

 ただ、地味にしんどいのが敵の耐久力が高い上に連射機能が無いので常時ボタンの連打を要求される事。難易度で少しは余裕が出たと思ったら、結局ボタン連打で体力が削られると言うオチ。ちょっと敷居が下がったように見えて、実際はやっぱりそんなに気楽でもないシューティングではあった……(笑)。

掲載日:2019年7月23日


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