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地獄めぐり
メーカー:タイトー
機種:PCエンジン
発売年月日:1990年8月3日
価格:6600円
ジャンル:アクション(2D・横スクロール)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
5 5 7 5 5 6 57
プレイ時間…7〜8時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
嗚呼、良き哉!
・挙動自体は結構素直でクセが無いので操作はし易く、動かすのに苦労するって事は無い。飛び道具がメイン武器なので、若干シューティング的な味わいもある。

・アクションゲームとして特に突き抜けた個性とか完成度を持ってるだとかまるで感じないが、全体としてはバランス的には無難にまとまっていて、それなりに遊べる内容ではある。

・和風ゲームってのは普通にありがちなのではあるが、ユニークなのがなんと主人公が坊主。坊さんが主人公ってのが渋い。グラフィックもサウンドも物凄く“のぺーっ”としてるので、なんか遊んでるとお経でも聞いてるかのような錯覚に陥る。あーと、良い意味で…ってことにしとくか(苦笑)。
南無!ゐかんぜよ!
・そもそも企画が「あのさ。オレ良さそうなネタ思い付いた。魔界村を和風にしたら面白くね!?」から来てそうな内容。デザイン的にもゲームの内容的にも。『魔界村』程尖った内容じゃないから先に進めないって事もないしそれなりに遊べるのだが、今一つ…と申すか全体的にジミ過ぎて華が無い。坊主が主人公って時点で相当インパクトはある筈なんだが、どうも無個性と言うか、刺激が足りない。
感想である!
 タイトー製の珍妙な世界観の(出来自体は割と平凡な)アクションゲーム。全体的な雰囲気は和風にした“魔界村”。世界観的にはナムコの『妖怪道中記』辺りに近いか。魔界村よりは全体的にまろやかな難度設定とは言える(それでも全然簡単じゃないけど)。

 ただし、全体としては没個性的であり、どのパートも「中」〜「中の下」辺りでまとまって小ぢんまりとしており、遊んでて少々退屈に感じてしまうのがナントモ。このゲームが出た時代だとマトモに遊べない激辛難易度のゲーム、品質が低すぎる残念なゲームも結構あるから、「普通に遊べる」だけでも案外マトモな部類かもしれんですけどネ。

掲載日:2012年9月3日
更新日:2025年10月28日


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