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ナグザットオープン
メーカー:ナグザット
機種:PCエンジン
発売年月日:1989年5月30日
価格:6300円
ジャンル:スポーツ(ゴルフ)


執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
6 6 5 5 4 4 51
プレイ時間…5〜6時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
Goodなのじゃ。
・ゴルフゲームとしては任天堂&後に出るみんGOL型とでもいうオーソドックスなスタイルの操作。基本的には従来型のボタン3度押しのタイミングを取るタイプのショット方式。後述の通り飛距離の調節は難しいが、操作自体はシンプルにまとまっているスタイル。

・飛距離重視(ジャンボ尾崎っぽい名前)だとかコントロール重視(青木功っぽい名前)だとか、使用できるキャラが複数用意されているのは、ファミコンの時期のゴルフゲームとしては珍しかったかも。
BooBooじゃ。
・発売した時期(ファミコンで言えば後期に差し掛かる頃)にしては妙に不親切な作りなのが気になる。どのクラブでどれだけ飛ばせるか一切の表示が無いので、パワー調節がやりづらいことこの上ない。ドライバーはフルパワーでかっ飛ばしても特に不自由は無いが、問題なのはアプローチショット。一切距離が表示されないせいで、難易度が極端に上がり、グリーン上を行ったり来たりという間抜けプレイに陥りがち。

・マップを自由に見ることができないのが結構ストレスになる。マップを見ると、スタート地点からゆっくりグリーンへと視点が移動するが、途中で視点移動を止めたり自由に動かせないのが物凄く不自由。

・池に浮かぶ小島にグリーンだけあるコースとか、巨大なバンカーが広がるコースだとか、コースの作りがとにかく陰険で難易度が高い。操作性も相まって、パーで回るのもめちゃくちゃ困難だったり。まぁ「パーがムズい」とか、リアルと言えばリアルかもしれんが(笑)。飛距離調整が難しい分、パター周りは幾分難易度控えめに思えるが、ちょっとイビツな印象は否めず。

・コース数は1コのみで少なめ。ボリュームって意味ではかなり控えめかな、と。
感想なり。
 シューティングやピンボールを多数出していたナグザット製のゴルフゲーム。PCエンジンでの発売って事でグラフィックは他機種より相応によろしいかと思うが、操作性周りがやたらと不親切で難易度が高過ぎるのがクセモノ。
 極悪難度のゴルフっていうと、任天堂がディスクシステムで出してた『ゴルフUSコース』などに通じるモノがあるかも。任天堂側のソレはあくまでベースとなる前作があったが、こちらは一発目からコレ。遊んでて序盤からずっと「うわムズ…しんどいなーコレ」って感覚なんで、もうちょっとマイルドでも良かった気がする…。

掲載日:2010年11月28日
更新日:2025年7月29日


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