縮緬遊戯堂 > レビューランド > PCエンジン > パラノイア
パラノイア
メーカー:ナグザット
機種:PCエンジン
発売年月日:1990年3月1日
価格:5800円
ジャンル:シューティング(2D・横スクロール)
映像 | 音楽 | 快適性 &操作感 |
独自性 | 難易度・ バランス |
ボリューム | 総合評価 |
5 | 6 | 6 | 7 | 5 | 5 | 55 |
GOODですわい。 |
・いやー、何と申すか…奇妙過ぎる。作った人の精神状態が心配になるヘンチクリンさ。ここまで逝っちゃってる感を全編に散りばめられるってのもある意味では凄い才能だ(一応褒め言葉)。『MOTHER』シリーズで言えば「全編通してムーンサイド」みたいな感じだなァ。 ・自機のショットのパワーアップは無いものの、オプション的な装備があり、オプションは配置を前後左右に変更できる。アイテムを取る事でオプションから発射する弾が強化される。敵の弾を消したりできるため、その扱いが攻略のカギを握る作りでなかなか面白い。 ・見た目やBGMはともかく、ゲームそのものはややバランスで難を抱えるもののそつなく遊べる内容ではある。 |
BADじゃのう。 |
・あのー、何と申すか…奇妙過ぎる。目に悪い配色、突然現われる“ほら貝”や腐ったリンゴ、画面中暴れまわる能面とか脈略も統一感も無い敵のデザイン、テケテケした安っぽい響きのBGMはいかにもオウムかなんかのテーマ曲チック。そしてとにかく不気味。 ・後半の面で顕著なんだが、背景なんだか地形なんだか分かりにくい部分が多いのは困る。配色も原色や蛍光色剥き出しで目に悪い。 ・1ミスするとパワーアップが全部剥がれて復帰もままならずゲームオーバーがほぼ確定してしまうってのが辛い。もうちょい救済措置があっても良かったと思うが。せめてオプション装備くらいはデフォルトであっても良かったような気がする。 ・1周目をクリアすると敵が強化される2周目が始まる…のは昔のシューティングにありがちなのだが、その難易度の上がり方がトンデモナイ!!超高速の敵弾の嵐・打ち返し弾の発生で手も足も出なくなる。キ、キツイ…。 |
感想なり。 |
うひゃーー!こいつぁあすげえ…。世界観が完全に逝っちゃってますなぁ…。バランス・ボリューム面でちょっと厳しいところはあるけども、1周目くらいならヘタレのわしでもなんとか最後まで遊べるレベル。この作品全体を覆う感触の気持ち悪さはなかなか他では体験できない凄まじさ。良く出来ているかっていうと色々とイビツな作りとしか思えんのではあるが、まぁなんだかんだで個人的には結構好きなゲームだったりはする。この雰囲気・世界観とか、ホント、オンリーワンだもんなァ(笑)。難のあるバランス部分にしても難しすぎるって事はナイしね。 色々絶句する事間違いなしな内容なんで、物好きを自認する方は是非トライしてみて下さいな。今考えてもWiiのバーチャルコンソールで配信されてたのはナゾ(ナグザットのPCエンジンでのシューティングって言えば結構な名作もあったと思うが、何故メジャーな物や名作とされた物がスルーされ、あまりに奇妙な本作が優先されたかは理解不能ではある)。 |
掲載日:2013年5月6日
更新日:2023年4月25日
縮緬遊戯堂 > レビューランド > PCエンジン > パラノイア